アンテナ線の配線 ◆アンテナ線を引き込む アンテナ線を引き込む際にはなるべくリアゲートを開閉する際に線材が 動かない様な引き込みが望ましいだろう。 また、線材がリアゲートの板金角等に接触して外皮が痛まない様にする 事も重要で、アンテナ線に付属している10mm幅位の線材を保護するゴ ムも利用できれば使用した方が良いだろう。 今回取り付けたレガシーでは右図の様にリアゲート取り付け部分はヒン ジが収納されている部分が意外と広く線材を一旦取り込む場所としてはな かなか良い場所である。 線材はリアゲートの隙間と直角に取り込むと線材が浮きやすく、また斜 めに取り込むと線材が見える部分に出てくる長さが長くなってしまう為に 、左図の様に若干斜めに取り込んでから取り込み口の板金角度に合わせて 線材を折り曲げてピッタリとフィットする様にすると良いだろう。 そして取り込んだ線材を更に上側に向けた所で固定する様な感じに配線 して、線材を吊り下げる様な形で取り込む事で車両走行時に線材自体の自 重等でプラプラ動かない様な工夫をすると良い。 特に右図の様に線材を引き込み後すぐに車内へ取り込むと、リアゲート 開閉時にリアゲート防水ゴムの挟み込みで動いた動きがそのまま取り込ん だ部分に影響してしまう。 その為にリアゲートの隙間部分から取り込んだ線材が直接動く事になり 、リアゲートの角に当たり易くなってしまうだろう。 アンテナから取り込んだ線材部分にはリアゲート開閉時に動かない様に 左図の様にある程度の長さは線材を固定しつつ内部に取り込む様にする。 今回はリアゲート内にある配線用ゴムブッシュの後ろを通し、ヒンジ部 分に固定してヒンジ手前を通して固定している。 取り込み長さについては以下で説明する車内への取り込み方法にもよっ ても違うが、今回はリアゲート防水ゴムに対して線材が直角に入らない様 にして、斜めに線材が入り込む様にしている。 アンテナからの線材は一旦リアゲートのヒンジ部分に取り込んだ際には 若干吊り下げられる様な感じの方がよいが、今回は右上図の様に取り込ん でそのまま横にはわせると線材を乗せられる様な板金構造だった為にここ を利用して線材を固定する様にしている。 ◆アンテナ線を収納する 線材はヒンジの内側まで取り込んで一旦固定し、左図の様に車内の天井 にあるリアレールトリムに線材が通る位の穴を丸ヤスリ等で作っておく様 にする。 この穴は線材が大きなループを描いて入り込む様に斜めに開けておく様 にし、リアゲート開閉時の防水ゴム変形による線材の動きでこの取り込み 穴付近に影響が少ない様にし、線材の外皮損傷や断線を防げる様にして線 材を固定する必要がある。 取り込んだ線材は右図の様にリアクォータアッパートリムの後方を外し ておき、この内部を通しながらリアテールランプ付近まで下ろす様にする 。 左右のリアクォータアッパートリム後方には左図と右上図の様に線材を 取り込む為の穴が開いており、車両のハーネスがこれを利用して通ってい る為にアンテナ線も一緒にここを配線する様にする。 携帯用アンテナ線のコネクターにはゴムキャップがしているが、これを 付けているとゴムキャップが滑り難く通し難いが、線材を板金内に通して いる際にコネクターのピンが変形しない様に取り外さないで作業した方が 良いだろう。 どうしてもコネクター先端が通し難い場合には、ゴムキャップを付けた ままビニールテープで巻くか、若しくは小さなビニール袋でゴムキャップ の付いたコネクターを包むと滑り易くなるだろう。 線材は左上図の部分から通すと右上図の様にリアテールランプ背面付近 の大きな穴から出てくる様になる。 線材を通した後は車両ハーネスと一緒に以下で説明する様なインシュロ ックタイ(タイラップ)等で固定しておくと良いだろう。 ◆アンテナ線の固定 今回の作業に限らず線材の固定には右図の様なケーブルを結束する『イ ンシュロックタイ』を使用すると便利で、通称タイラップと呼ばれる物で カー用品コーナーで少量を購入するよりも大型のホームセンターで扱って いる数量の多いものの方がお買い得である。 また、板金等の平らな部分に線材を固定したい場合には左図の様な『コ ンベックスベース』と呼ばれる物があり、これはインシュロックタイを通 す為の溝の付いたナイロン材に両面テープを付けた物で、これを貼り付け てインシュロックタイで固定して使用する。 インシュロックタイには様々な長さがあり、今回使用した物は100m mタイプを使用したが、場合によっては70mmや150mmもあれば便 利であり、この他に200mmや300mm等もある。 また、コンベックスベースにも色々なサイズがあるが、よく使用する7 0/100/150/200mmのインシュロックタイではたいてい上図 にあるサイズ20で間に合う様である。 アンテナ線はリアテール背面にある大きな穴より引き出しても良いが、 今回は左図の様にもう少し上の方にある小さな板金の穴から取り出してみ た。 ここから引き出したアンテナ線を右図の様に小物入れの真上を通しタイ ヤハウス部分に固定してリアシートまで引き込んでいる。 線材の固定には上記で説明したコンベックスベースとインシュロックタ イを使用するが、固定間隔としてはだいたい100mm程度がよく、あま り間隔が開き過ぎると線材自体の振動が大きくなる。 また、間隔が狭い分には問題ないが大量のコンベックスベースとインシ ュロックタイが必要になる為に経済的な問題となるだろう。 左側の線材も右図の様にジャッキ収納部分の真上を通して固定する。 線材は一旦仮通ししてみて長さが充分であるかどうか確認しておく必要 があり、場合によっては線材を通す方法を変更したりする必要がある為に 事前に必ず確認してから線材を固定する様にする。 今回の通し方であればコンソール上部までには十分な長さであるが、も しも携帯電話をダッシュボード付近やオーディオ周辺に設置したい場合に はアンテナ線が足りないだろう。 元々DoCoMo製の製品はコンソール取り付けを前提としている為に 、ケーブル長が足りない場合には無線機屋さん等を尋ねて延長ケーブルの 製作依頼をすると作ってくれるかも知れない。 メインに戻る 車両関係に戻る ワゴン関係に戻る レガシー詳細に戻る DoCoMo車載オプション詳細に戻る |