ハイビームH1バルブ交換 ◆防水キャップの取り外し まずバルブを取り外す為にはヘッドライトユニットの裏側にある白い大きな 樹脂製のキャップを取り外す必要がある。 この防水キャップは右図にある様に下の部分がネジで固定されており、ここ に使用されているのはいじり止め付きトルクスネジで、このネジは普通の工具 では取り外せない様になっている。 HIDは数万ボルトと言う高圧がかかる為に普段は触れない様になっており メーカー安全性の為にこのボルトを使用しているのだろう。 現在ではこのいじり止め付きトルクスレンチもホームセンター等で購入でき る様になり、1セット1.5千円もあれば購入できるだろう。 この防水キャップが固定されているネジはT型ボルトでサイズはT25を使 用すると取り外す事ができるであろう。 このいじり止め付きトルクスネジ自体は販売されているかどうかは不明な為 に、取り外したら紛失しない様に保管する様にする。 紛失してしまったら同じサイズのタッピングビスでも構わないが、もしもス バル純正品を購入する場合にはネジだけの販売がなく、白い防水キャップとセ ットになっている様で¥2,000となっている様である。 この防水キャップ固定ネジを取り外したならば、防水キャップを反時計の左 回しに回転すれば左上図の様に防水キャップを取り外す事ができる様になるが 、防水キャップには内部のバルブと配線してある線材が付いている為にゆっく りとキャップを開ける様にする。 防水キャップを取り外すと右図の様に金属カバーで覆われたHIDバルブと ハイビーム用のH1バルブが見える様になる。 今回はHID用のバルブを外してはみないが、最近ではPIAA等からHI D用のブルーバルブが出ているがバルブだけで4万円強と高価で、また寿命も 長いと言う事からまず取り外す必要もないだろう。 ◆バルブの取り外し HIDバルブは金属のケースで覆われているが、ハイビーム用のH1バルブは 右図の様にカバーもなく見る事ができる。 そしてバルブの端子には緑色と黄色の線材が接続されており、この配線はバル ブ近辺にある黒いコネクターを引き抜く事で取り外す事ができる様になっており 、プラス用とマイナス用の各コネクターを取り外す様にする。 このコネクターを取り外す際には絶対に線材を引き抜かないで必ず黒いコネク ターの部分を引き抜く様にする。 コネクターは多少固い為に、真っ直ぐ引き抜くとバルブが若干引っ張られコネ クターが外れるとパチンと戻りバルブに衝撃を与えてしまう可能性がある為に、 コネクターは端子の平たい方向に左右へとこじる様にして引き上げる様にする。 次はいよいよバルブを取り外す訳だが、これはどの様なバルブでもほとんど同 じ様な固定方法になっている。 左図のバルブ周辺拡大図が右図で、バルブは右図の様なバネで固定されており バルブの根元にある丸い固定金具を押して固定されているのがわかると思う。 そのバネの先端を見ると輪の様になっており、この小さな輪の部分を一旦指で 押し下げる様にして右上図の左側に見える引っ掛け板から浮かす様にする。 そして引っ掛け板にある横溝に沿ってバネを移動し、引っ掛け板から完全に抜 けきった所で指をゆっくり離す様にする。 そうする事でバネから指を話す事でバネが完全に浮いてフリーになり、バルブ が動く様になる為にバルブを落下させない様に注意する。 そして浮いたバネを今度は右図の様にバネの輪の部分をつまんで持ち上げる様 にし、バルブの根元にある丸い固定板からバネが完全に遠ざかる様に持ち上げて おく必要がある。 バネが完全に起き上がりバルブから遠ざかったならば、今度は左図の様にバル ブの中心にある電極を指でつまんで、そのままバルブをゆっくり引き抜く様にす る。 その際にはあまりあちこちにバルブを叩かない様にして、フィラメントに衝撃 がかからない様にする必要がある。 また、バルブは高温になる為に絶対にバルブのガラス部分には手を触れない様 にして、万が一手で触れた場合には手の油分をしっかり取り除いておく様にする。 この取り外したバルブを再利用しなければ問題ないが、バルブに付いた手の油 分はバルブが高温になるとその部分だけ異常に熱くなり、最悪の場合にはバルブ が割れてしまう恐れがある。 その為にこれからセットする新しいバルブでも絶対にガラス部分には触れない 様にする必要があり、もしも触れてしまったりホコリや汚れが付いていた場合に は綺麗に取り除く必要がある。 ◆バルブの交換 今回はバルブが切れてしまい交換した訳でなく、ヘッドライトのロービームが HIDなのに対してハイビームは普通のフィラメントバルブを使用している為に 、ロービームからハイビームに切り替えた時のあの黄色っぽい違和感のある感じ がしてバルブを交換するに至った。 しかし以前R33のスカイラインにPIAA製のプラズマブルーバルブを入れ た所、とにかく暗くて見え難くかったが今回はハイビームの為に大丈夫かと思わ れだが、普通のバルブより暗くなったのでは高価なバルブを交換した意味が無く なってしまう為にと今回は無難なスーパーホワイトを使用してみた。 左図はノーマルバルブとスーパーホワイトバルブを比較したもので、ガラスの 表面に青いコーティングが施されており、フィラメントが発するアンバーカラー の光とこのフィルターにより白として見える様になる。 当然ではあるが青いフィルターがかかっている分だけ暗くなってしまい、10 0W相当の明るさのバルブと言う事でノーマルと同じぐらいの明るさになってい ると思われる。 実際には同じ発色性のバルブで55Wバルブの代わりに100W相当のバルブ を入れても2倍になった感じはなく、なんとなく明るくなったと言う位の為に本 当に明るくしようとするならば別の方法を考える必要があるだろう。 本来は本当の100Wバルブを入れれば間違いなく明るくなるのだが、最近の ヘッドライトは樹脂製のケースがほとんどで、本物の100Wを入れてしまうと バルブを取り付けている部分から溶けて歪んでしまう為に現在の車では無理な話 である。 その為に最近ではほとんどが100W相当とか言うバルブが数多く販売されて おりメーカーによっては150W相当や170W相当と言う物も出ているが、そ れらがどれだけ明るいのかは不明で、その他にはやはりHIDにしてしまうかR 33スカイラインのページで紹介したFET製のcatz zeta等を取り付 けて明るくするしか無くなってしまうだろう。 そしてHIDに近い色のバルブを選択して入れてみたが、バルブをヘッドライ トケースに入れる為には左図の様にバルブ取り付け位置にあるキー溝(突起)に バルブの取り付け部分である丸い皿の部分にある斜めカットの溝を合わせて差し 込む必要がある。 この部分を合わせないと絶対にバルブはヘッドライトケースにセットできない 様になっており、どうしてもバルブが入らない場合にはバネで固定する前にバル ブを軽く1回転してみると必ず入る位置があるはずである。 バルブを差し込む際には絶対に指で触らないよ様にし、バルブのフィラメント に衝撃を与えない様に注意して作業する。 そしてバルブが上手く差し込めたら取り外したページを参考にして、バルブ固 定用のバネをセットしてからバルブ自体を揺らしてみてバルブがぐら付かない事 を確認しておく必要があり、もしもバルブがぐら付く様であれば取り付け方法が 間違っている場合があり、再度バネを外してバルブを入れ直してみる様にする。 ◆バルブについて・・・ これまでR33のスカイラインで使用してきたH1タイプのバルブで、プラズ マブルーバルブは7年で3万kmしか走らない私でも半年ももたず、切れたバル ブを見た内部でフィラメントを支えている電極とガラスが接触していた為に、恐 らくガラスに電極が車の振動等で長い間叩き付けられて、それでフィラメントに 衝撃が加わり切れた物と思われる。 この現象は同社のスーパービームハロゲンバルブでも同じ現象が出ており、ま だ切れてはいないが右図の様に明らかにガラスに接触してしまい内側から白く変 色してしまっているのがわかると思う。 そして見る角度からによっては接触している部分のガラスにヒビが入っている 様にも見え、危うくヘッドライトユニット内でバルブのガラスが飛び散っていた かも知れない。 プラズマブルーバルブは青いフィルターがかけられている為に右図の様にはハ ッキリと見えず、日にかざして見る限りでは同じ様な感じになっている。 この現象は左右2つのバルブが同時に起こる物ではなく、今の所2個セットで 購入した片方だけがこの様になってしまっている。 巷ではよく『PIAAのバルブはよく切れる・・・』と聞いていたが、H4を 使用した分では何の問題もなく現在でも使用中だが、H1バルブはガラス径が小 さい為に起こり易いものなのだろうか? 私も高額なプラズマブルーバルブで半年しか持たないのは痛い出費であり、違 うシリーズを購入して3セット使用し2セットもこの様な現象が出たのでは今後 も使用する訳に行かず、最近ではBOSCHのバルブは意外と安くホワイト系の バルブもある為に少しずつ入れ替えている。 メインに戻る 車両関係に戻る レガシー詳細に戻る H1バルブ交換詳細に戻る |