フロントドア ドアハンドルの交換 ◆サッシュー&ガラスの取り外し ドアハンドルを取り外す際にはガラスやキースイッチユニットやドアロック 機構を取り外す必要があり、それらを取り出す為に右図の様に板金の上に貼ら れた透明なビニールを取り外しておく必要がある。 このビニールは右図の様に周囲を黒いゴム状ののりで付けられており、はが す際にはゆっくりとはがそうとするとゴム状ののりが伸びて使えなくなってし まう。 その為に透明なビニールを取り外す際には一気に引っ張るようにして、黒い ゴム状ののりがビニールか板金側にしっかり残る様にしてはがす必要がある。 ビニールを右図の様にドアハンドル周辺にある板金の穴が全て出る位まで捲 ったら、ビニールの引っ張り方向の上部角を逆さに折りその部分ののりでぶら 下がるように貼り付けておく様にして、作業中にゴム状ののりがあちこちに付 いてなくなってしまわない様にする。 また、今回はガラスを完全にドアからは抜かずドアハンドル部分の裏が外せ る様にするだけの為に、右図にある様なドア上部に見える黄色い樹脂のインナ ースタビライザーは取り付けたまま作業を行ったが、場合によってはガラスを ドアから完全に取り外した方が楽な場合がある為に、作業中にどうしても上手 く行かない場合はこのインナースタビライザーを取り外してしまいガラスをド アから取り外した方が良いだろう。 今回はドアのハンドルを交換する為にその上に位置するリアサッシュを取り 外す必要がある。 このサッシュはガラスが上下に移動する為のガイドの役割をし、ガラスの前 と後ろにそれぞれ取り付けてある。 サッシュの取り付けは左図の様にドアハンドルの裏側に2本のナットがあり 、これを左図の様にソケットレンチを利用して取り外す様にするが、取り外す 際にはナットを落下させて紛失しない様に注意する。 また、サッシュの取り付けは右図の様に下方向にもあり、こちらはナットで 1個所を固定してありこちらも上部と同じソケットレンチで取り外しておく様 にする。 リアサッシュはこの3箇所のナットを取り外すとグラグラする様になる為に 、最後のナットを取り外す場合にはドア板金の穴から手を入れてサッシュをし っかり押さえながらナットを取り外す様にする。 サッシュはガラスを取り外すまではそのままにしておくが、ガラスを動かし た際に外れたりしない様に軽くナットを締めておいた方が良いかも知れない。 いよいよガラスを取り外す訳だが、残念ながら作業が忙しくこの部分の画像 がほとんど残っていなかった為に左図の様な図で説明する。 ここで一旦パワーウインドゥスイッチを取り付けてガラスをある程度下降さ せて、左図の矢印で右側の長丸の部分にガラスを固定しているネジが見える様 にガラスの高さを調整する。 この長丸の方にガラスを固定しているネジが見える部分でガラスを停止させ れば左図の左矢印部分にもう一つのガラス固定ネジが見える様になる。 この状態でソケットレンチを使用してナットを取り外し、ガラスの取り付け 部分をパワーウインドゥのリンク機構から取り外すとガラスは自由に動く様に なる。 その際にはガラスをドア内で落としてしまわない様にしっかりと手で支えて おく様にする。 あとはガラスを持ち上げながらドアミラー側のガラスを下に向ける様にして ドア内にガラスを斜めに設置するような感じにする。 そしてサッシュの上部を取り外したすぐ下にある板金の穴からガラスが無く なる様にしておく必要がある。 ガラスがある程度外れてしまうとサッシュは簡単に外せるようになる為に、 先程ナットを取り外したサッシュを取り外してドア内から取り出しておく様に する。 また、右図の様にサッシュ上部を固定している部分にはスタッドボルトが利 用されており、ナットを取り外した後はマイナスドライバーにてスタッドボル トの長さを調整できる様になっている。 もしもサッシュが上手く外れない場合や、ガラスが上手く外れない場合には このスタッドボルトを締め付けて突起部分を少なくする事でサッシュ自体を取 り外し易くしてみると良い。 ◆ハンドルの取り外し これでいよいよドアハンドルが外せる様になった訳だが、ドアハンドルを固 定しているネジはドアが袋状になっている板金の中にあり、板金に開けられた 穴から工具を入れ込んで取り外す必要がある。 まずは上記で取り外したサッシュの裏側にあるネジを取り外す様にするが、 この部分には右図の様にソケットレンチを使用してドアハンドルを固定してい るボルトを取り外す様にする。 この部分のボルトは板金に隠れて見え難い為に、蛍光灯等の照明を当てなが らボルトの位置をよく確認して取り外す様にする。 ボルトがある程度緩んだならば、左図の様にソケットレンチのハンドルを使 わずにソケットとエクステンションバーを直接手で持って取り外す様にする。 これはボルトをドア内に落としてしまうと最悪の場合には取り出せなくなっ てしまう可能性がある。 その為に左図の様にボルトを回しながらもう一つの手を板金の穴から入れて ボルトを直接サポートしてドア内に落下させない様にする。 この部分のボルトを取り外す事によりドアハンドルの固定と共にキーシリン ダーの固定も共締めとなっている事から右図の様にキーシリンダーを取り出す 事ができる様になる。 取り外したキーシリンダーユニットはリンク機構がただ差し込んであるだけ の為に簡単に取り外しができる様になっているが、すぐにドアハンドルを交換 して組み付ける事もありわざわざ取り外す必要も無く、組み付けミスがない様 に右図の状態のままで軽く倒しておくと良いだろう。 もう一つの固定ネジは右上図のキーシリンダーユニットを取り出した後ろ当 たりにある為に、ここにはソケットレンチが入らない為にスパナやメガネレン チ等を利用して取り外す様にする。 ドアハンドルはある程度ドアに挟み込む様な感じで取り付けてある為に、す ぐに落ちてしまう事は無いと思うが念の為に、2個のネジのうち最後のボルト を取り外す際には片手でドアハンドルをドアの外側からしっかりと押さえてお く方が良いだろう。 ドアハンドルを固定しているボルト2個を取り外したならば、あとは左図の 様にドアハンドルの上側を開ける様な感じで手前に引いておき、ドアハンドル の上にある程度隙間が開いた状態で真上に持ち上げると左図の様にドアハンド ルを取り外せる様になる。 取り外したドアハンドルには左上図の様に太目の針金が付いているが、これ がドアロック機構であるラッチユニットを動作させる為のリンクで、右図では 多少わかり難いがラッチユニットの真上に突き刺さっており、本来その部分に 樹脂製の小さなカバーが付いている。 できればドアハンドルを取り外す際にはこのロッドカバーを開けてからドア ハンドルを持ち上げる様にした方が良いだろう。 このロッドカバーを外さなくともドアハンドルを持ち上げるとカバーが勝手 に外れてしまう様だが、万が一破損してしまってからでは遅い為にロッドカバ ーを取り外しておいた方が良いだろう。 また、このラッチ部分が奥にある為にロッドカバーなどが見づらい場合には 左図の様にラッチユニットの外側からボルトを取り外す事でユニットごと取り 外す事もできる。 しかし、ドアの内側にある板金の開口部から十分見えるはずで、蛍光灯等の 照明を当てれば暗い部分での作業でも見えるだろう。 もしもどうしても取り外す場合には、左図の様にプラスドライバーにより3 本のボルトを取り外すが、ここで使用するドライバーはナンバープレートを取 り外す位の大きなものを使用し、ここもネジがキツイ為にしっかりとした柄の 太いドライバーでネジを押し付ける様にして取り外す必要がある。 ◆ドアハンドルの交換 ドアハンドルが外れたならば、あとは新しいドアハンドルを取り付けるだけ であるが、注意しなければならないのが運転席側のドアハンドルで、暗証番号 でドアハンドルだけでカギを開けられるフック式の場合はドアハンドルの裏側 にある磁石とセンサーを従来のハンドルから取り外して移しておく必要がある 。 これを忘れて組み付けてしまうとまたバラバラにする必要があり、このセン サーを組み付けないとキーレスエントリーシステムが動作しなくなる場合があ る。 ドアハンドルを組み付ける際には、ドアハンドルから出ているロッドを確実 に左図にある様なラッチユニットの指定位置に差し込む様にし、差し込んだ後 はロッドカバーをしておく様にする。 このロッドカバーはラッチユニットから外れない構造になっている為に紛失 の恐れはないが、カバーを閉め忘れる可能性が大きい為に十分注意する様にす る。 このロッドカバーは動作的には全く影響しないが、ドア内に入る雨水などが できるだけ余計な部分に当たらない様にする物の為に、できるだけ忘れずに閉 じる様にする。 以上でフロントドアのドアハンドル交換作業が完了するが、リアドアと違い ガラス自体やガラスをガイドするサッシュ等も取り外す必要があり、ドアミラ ーからドアミラーを取り付けているガセットも取り外す必要がある為にものす ごい作業量である。 また、手順を間違ったり忘れたりすると元に戻せなくなる可能性もある為に 、もしも自信がない場合にはお奨めできない作業である。 その為に、ドアハンドルの交換はお奨めできない為にドアサイドモールの交 換ぐらいに留めておいた方が良いかも知れない。 メインに戻る 車両関係に戻る レガシー詳細に戻る モール・ハンドル詳細に戻る |