リアドア 内張りの取り外し ◆リアドア内張り リアドア内張りの取り外しはほぼフロントドアと同様に右図の様にネジを隠す 為のカバーとその固定ネジを取り外し、あとはクリップで固定してある部分を外 すだけである。 この作業ではサイドモールやドアハンドルの交換以外にも、リアドア用のスピ ーカの交換作業時にも利用できる為に参考にして頂きたい。 また、ここで紹介するリアドア用のサイドモールとドアハンドルの交換作業で あるが、サイドモールの交換作業はさほど面倒ではないがドアハンドルの交 換時にはドアをロックするラッチユニットを取り外す作業が必要である。 その為にフロントドアハンドルの交換ほどではないが、リアのドアハンドルに 関してはある程度分解した事のある人であればできるであろう。 ◆キャップの取り外し 作業的にはネジキャップがある部分ではキャップを取り外したらすぐにネジ を取り外しても良いが、ここでは説明上全てネジキャップを取り外してからネ ジ類を取り外すと別けて説明するとする。 まずはドアハンドルの取っ手部分手前に右図の様に四角いネジカバーがある 為に右図の様にマイナスドライバー等を利用して取り外す。 これらの樹脂カバーが付いている場合にはほとんどの場合にマイナスドライ バーを差し込める様な溝が付いている場合がある。 その際にはその部分にマイナスドライバーを差し込む様にし、またその様な 溝が何も無い場合にはマイナスドライバーを差し込んで傷が付いても目立たな い方向から差し込むと万が一の場合に良いだろう。 この樹脂キャップは左図の様にそれほど大きくなく、裏側には引っ掛ける為 の爪がありこれでドアの内張りに引っかかる様になっている。 その為にドライバーをあまり無理して深く差し込もうとするとこの爪を折っ てしまい再利用できなくなってしまう恐れがある。 もしもドライバーが思った様に差し込めない場合は、とりあえずその状態で ドライバーをテコにして起こしてみると樹脂キャップが外れて来たり浮いたり する様になる為に、他のドライバーや指で引っ張り上げて取り外す様にする。 次はドア内側にあるドアノブのカバーを取り外すが、こちらは右図の様にド アノブの外側部分だけを引っ張ると外れる様になっている。 この部分はマイナスドライバーを使用しなくともドアノブハンドルの上部当 たりから引っ張れば外れてくるが、どうしても力が入らない場合はマイナスド ライバー等を利用して取り外すと良いだろう。 その際にはドアノブカバーの下部からマイナスドライバー等を差し込む様に し、万が一の引っかき傷等が目立たない様にする。 また、ドアノブを引き上げると後ろ側にネジが見えてくるが、このネジを取 り外すとドアノブカバー全体が外れてくるが、ドアロック部分やドアノブハン ドルを知恵の輪の様にして取り外す必要がある為に、左図の様にドアノブカバ ーの枠だけ取り外した方が取り外しが簡単で作業性が良いだろう。 ◆ネジ類の取り外し ここからはプラスドライバーで取り外すネジとなるが、使用するプラスドラ イバーはオーディオ機器等を取り外すサイズよりワンサイズ大きなプラスドラ イバーを使用する必要がある。 もしもこの太目のプラスドライバーがない場合には予め用意しておく必要が あるが、間に合わせて普通サイズのドライバーを使用するとネジ頭を壊し易い 為に工具はピッタリとしたものを用意する様にする。 サイズ的にはナンバープレートを取り付けているネジのサイズで、購入の際 にはこのネジを参考にサイズを調べると便利である。 右図ではドアハンドル用の固定ネジで、上記でネジのキャップを取り外した 部分にあるネジであり、ドアに対してほぼ垂直方向にネジが取り付けてある為 に右上図の様にプラスドライバーを差し込んでネジを取り外す様にする。 次にパワーウィンドゥの操作スイッチが付いたパネルを取り外すが、これら はネジで固定されておらずドアハンドル内に差し込まれているだけであるが、 フロントウインドゥのピラカバーやフロントドアのツイータスピーカのカバー の様にピンにより固定されている為にある程度力を入れないと外れてこない様 になっている。 その為にパネルの下側にマイナスドライバーを差し込んでテコにして押し上 げる様にして取り出す様にする。 しかしその際にドライバーの傷跡が見える側に残る可能性があり、注意して 作業しないと傷だらけになる恐れがある。 できればスイッチの下部あたりにマイナスドライバーを差し込めればいいの だが、ここには右下図の様にスイッチ本体がある為にドライバーを差し込めず 下手に突っつくとスイッチを破損してしまう可能性がある為に、スイッチ周辺 へのドライバーの差込はお奨めしない。 できればマイナスドライバーを差し込んだ部分にはテコにしてドアハンドル のウレタン部分が変形しない様に別のドライバーや硬い金属の板でも敷いてお けばウレタン部分の変形を最小限にする事ができ、またドライバーの柄を下げ るのではなく上げる方にして取り外すとウレタン部分の変形は無いだろう。 ある程度、パワーウインドゥスイッチユニットが浮き上がってきたら、後は 指を入れて手で持ち上げる様にする。 パワーウインドゥスイッチを持ち上げる際にはそのまま取り外そうとせず、 裏側には右図の様にスイッチ等の配線がありコネクターを外さないと取り出せ ない様になっている。 この部分に使用されているコネクターにもコネクターの長手方向に突起があ り、この部分を強く押し込みながらコネクターを引き抜かないと外れない様に なっている為に注意が必要である。 パワーウインドゥスイッチからコネクターを取り外したならば、ドアの内張 りを外す際にコネクターの線材を引っ掛けてしまい引っ張られた際に断線して しまわない様に、コネクター自体を取り外した部分に押し込んでおく様にする。 左図ではパワーウインドゥスイッチを取り外した部分の固定ネジを取り外す が、この部分は左図の様にドアに対して斜め方向にドライバーを差し込む必要 がある。 これは実際にネジの部分を見てもらえればわかると思うが、ドライバーがネ ジに対して一直線上になる様に差し込まないとネジ頭を破損してしまう恐れが ある為に取り外しの際には注意が必要である。 ここまでの作業でドアの内張りが取り外せるようになる。 ◆ドア内張りの取り外し 上記までの作業でドア内張りの固定ネジを全て取り外したならば、後はドア 内張りの内側周囲に取り付けられている固定用のクリップを取り外すだけで内 張りが取り外せる様になる。 このクリップは表側からは一切見えずドア内張りの内側に固定されている為 に、ドア内張りを多少引っ張りながらその隙間からクリップの位置を確認して そしてクリップの両端に指を入れ込みそのまま引き上げれば外れて来る様にな っている。 クリップ自体は右図の様にドア内張りの外側周辺にクリップ取り付け用の突 起が付けられてあり、その部分にクリップをスライドして差し込む様にして取 り付けられている。 クリップは右上図の様に全部で7つあり、スピーカ側に3ヶ所とドア下部に 1ヶ所のクリップ固定位置があり、ドアのロック機構部分にも3ヶ所の固定位 置がある。 これらは一気に取り外ずさず、必ず1ヶ所ずつ取り外す様にする。 このドア内張り固定用のクリップはどこから外しても構わないが、取り外し 易い部分から取り外した方が作業性が良い。 ドアの内張りは上の部分が全体的に引っ掛かっている様に作られている為に 上側からの取り外しはできず、その為に下側から取り外すことになるがやはり ドアのロック機構がある部分の角から取り外すのが良いだろう。 取り外し方は多少ドア内張りを引き上げてみてクリップ位置を確認し、その クリップの両端に手を入れる様にしてドア内張りを引き上げる様にするが、こ こでドア内張りを引き上げる際にはゆっくりではなく一気に引き上げる様にす る。 これはゆっくり引き上げるとクリップ自体やドア内張りにあるクリップを引 っ掛けてある突起部分が伸びて破損する可能性がある。 その為に引き上げ作業は一気に行う様にして、クリップ等にかかる負担をな るべく最小限に止める様にする。 ドアの内張りにある7ヶ所のクリップが全部外れると内張りの上側を中心に して内張りがぶら下がった様になる為に、その状態からドア内張りの下側を多 少開き気味にして全体的に上側へと持ち上げる様にする。 この作業によりドア内張りがドアのガラス部分に引っ掛けてある部分が外れ る様になり、ドアから内張りが完全に外れてくる様になる。 しかしドアの内張りには右図の様にドアイルミネーション用の配線が付いて おり、この線材はそれほど長くない為にあまり強くドア内張りを引っ張るとこ の線材が断線したりコネクターが破損してしまう為に、ドアの内張りを取り外 す際には十分注意して取り外す必要がある。 このコネクターもパワーウインドゥスイッチのコネクターを取り外した時と 同じ様に、コネクターにはロック機構が付いておりそのロック機構の突起部分 をしっかり押したままでコネクターを抜き取らないと外れて来ない様になって いる。 ドアイルミネーションのコネクターが外れればこれで完全にドアの内張りが 外れてくる様になる。 ドアの内張り表面は傷がつき易い為にコンクリートや砂利の上に置く場合に は上向きにして置く様にし、間違って踏み付けてしまわない様にできれば安全 な部分に保管して置く様にする。 保管場所がない場合にはリアのラゲッジルーム等に入れておき、作業が終了 するまで入れておく様にし、取り外したネジやネジカバーも紛失しない様に小 さな小箱を用意して入れておくと良いだろう。 メインに戻る 車両関係に戻る レガシー詳細に戻る モール・ハンドル詳細に戻る |