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リアカーゴルームへのスピーカBOX搭載
スピーカボックスの試作

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◆厚紙による試作
 車両から実際の寸法を測りスピーカボックスのサイズを大体割り 出したならば、早速取り付けるスピーカやアンプを注文する。
 今回取り付ける部品は右図にある様に、スピーカやアンプの他に 電源用ケーブルやスピーカケーブルにウーハ用の別売りグリル等も 一緒に購入した。
 そしてダンボール等で試作用のスピーカボックスを実際の寸法で 作ってみるが、今回はホームセンターで扱っていた左図の様な3× 6(通称サブロク)サイズの180×90cmサイズのダンボール を2枚購入して使ってみた。
 ダンボールは果樹用や梱包用の物を使用しても良いが、一旦折り 曲げられたものを広げると使う部分によっては自立しなかったりす る為に、組み立てが面倒だったり寸法が上手く確認できない恐れが ある為に、今回購入した様なダンボールはそれほど高くは無い為に 大きく1枚物のダンボールを用意した方が良いだろう。

◆外枠の作成と確認
 まずは左図の様にスピーカボックスの外枠を作成して寸法関係を 確認するが、実際に使用するベニヤ合板とダンボールでは厚さが違 う為に、あくまでもベニヤ合板使用時の厚さを考慮しその外−外寸 法で作る必要がある。
 その為に、右図の様に天板の後部を飛び出させる場合は、側板を 切り取る際にその飛び出した部分をベニヤ合板の厚さ分で切り取る 必要がある。
 どうしても合板の厚さがイメージ的にわかない場合には、ダンボ ールを多めに購入し何枚か重ねて接着し、実際に使用する合板の厚 さを作り出した物で試作すると良いだろう。
 スピーカの取り付け面は右上図の様にスピーカグリルを実際に当 ててみて、大体の所で寸法を調整して組み立てておくと良いだろう 。
 そして底板の両端は右図の様にカーゴネット用のフックに注意し 、フック自体を右図の様に倒してカーゴネットを引っ掛けてもスピ ーカボックスとは接触しない様にし、カーゴネットがスピーカボッ クスと擦れて切れてしまわない様にする必要がある。
 試作したスピーカボックスは底板が小物入れのカバーを開閉する 際にも邪魔にならない様にする為に、常にカバーの開閉部分に覆い 被さっていないかを何度も確認しておく様にする。

◆スピーカの配置
 スピーカの配置はスピーカユニットを購入する前に予め検討して おく必要があり、実際のスペースにどのサイズのスピーカユニット が取り付けられるかを十分検討しておく必要がある。
 当然、ミッドレンジの小箱を作る為のベニヤ合板を打ち付けられ る余裕があり、ウーハの部屋も左右に分割する為に中央部分に仕切 り板を付ける事を前提に検討しておく必要がある。
 以前から取り付けスペースと再生帯域の関係から大体使用するユ ニットのサイズは決めてあり、今回もウーハ20cm・ミッドレン ジ13cm・ツィータ2.5cmを基準として部品を選定した。
 ユニットの配置はいつも上図左右にある様な感じにしてあり、ユ ニット間の干渉防止の為に極力バラけた配置にしてあり、左右は車 内の内張り等に吸収・反射する可能性がある為に、ある程度両端の スペースも確保する様にする。
 ツィータはミッドレンジの同軸上で上側に配置する様にし、大体 見た目でウーハの外周上下とミッドレンジ下部とツィータ上部とが 一直線上となる様な配置にしている。
 ツィータは当初ミッドレンジ中心ではなく左右に若干片寄せてい たが、ウーハ側に寄せると強力な音圧に影響され外側に寄せると車 内の内張りに影響される事からミッドレンジの同軸上とする事にし 、ミッドレンジからの影響も少ない様にツィータの取り付けキット 内に傾斜取り付け用の台座がある場合にはこれを使用し、ツィータ は多少上向きに傾けて取り付ける様にしている。

◆車両に乗せてみて確認する
 実際にスピーカユニットを配置してみて、位置が決まったならば スピーカユニットやグリルキットに付属の取り付けネジを使用して 、ダンボール上に実際に取り付けてみる事にする。
 そしてスピーカグリルを取り付けた試作品を左図の様に車両に搭 載してみて、リアシートを起こした際にスピーカグリルのメッシュ ネットが接触して変形しないかどうかを確認する様にする。
 今回のBH5レガシーでは右図の様にリアシートを左右別々に倒 せる事から、シート背面との接触具合が確認し易く好都合である。
 実際に片側のシートだけ倒してスピーカグリルのメッシュネット との関係を見てみると、右図の様にどれだけの余裕があるのかがよ くわかり、あとどれだけ移動させるか検討し易いだろう。
 そして右図を見てもわかると思うが、今回はスピーカ取り付け面 の傾斜角度を特別に考慮し、シート背面がスピーカのメッシュネッ トとは全く当たらない様にし、スピーカボックスの天板付近とシー ト上部が先に接触する様にしてある。
 これにより、後部座席に人が座り後方に荷重がかかってもスピー カグリルのメッシュネットがつぶれる様な事が無く、安心して後部 座席も利用できる様にしてみた。

◆天板に耳を付ける
 スピーカボックスは後輪のタイヤハウス内側を利用して製作した 為に、このままだと左右に結構なスペースが開く事になる。
 このままでも音的・取付的にも何ら問題が無いのだが、あくまで も純正タイプに綺麗に収まる様に今回も開いた左右の隙間に耳を取 り付けてみた。
 図ではこの部分だけ後付けする様な感じに見えるが、これはダン ボールでの試作がし易くなる様にしただけで、実際には天板を切り 取る際にこの部分のサイズも含めてカットする様にする。
 この耳としての部分は車両の樹脂カバーとの寸法を実測する必要 があり、特に左上図の様にトノカバー取り付け部分にある複雑な曲 線を描く必要がある。
 またこの部分は左右でもサイズが異なる可能性がある為に、左右 対象とは考えずに必ず左右別々に寸法を取り試作してみる必要があ るだろう。
 そして右図でもわかると思うが、試作から組み立てまでは車両側 の樹脂カバーに何度もダンボールや合板を擦る可能性があり、傷等 が付かない様に予め車両側の樹脂部分にガムテープ等を貼り付けて おく事をお薦めする。


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