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リアカーゴルームへのスピーカBOX搭載
ミッドレンジ用の小箱製作

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◆スピーカ取り付け板の貼り付け
 中央に取り付けた仕切り板の半分ずつに、今度はミッドレンジ用と ウーハの部屋を分離する為の仕切り板を取り付ける。
 ミッドレンジ用の小箱はウーハほど容積が必要ない為に、奥行きを ある程度浅く設置しておき残りはウーハの容積として利用する。
 だいたい今回製作したスピーカボックスの奥行きからは、ミッドレ ンジ用の小箱奥行きは半分程度とし、仕切り板にスリットを切りウー ハ容積として使える様にする。
 以前は仕切り板自体をミッドレンジ用小箱の奥行きと同じ位置で切 断していたが、補強と言う意味では裏板でしっかり固定できる構造に した方がよい。
 その為に今回製作したミッドレンジ用仕切り板は、右図の様に45 mmのコーススレッドビスを打ち込んでも飛び出ない程度でスリット を開け、更にスリットの中心には正面と背面の合板の補強と言う意味 でリブを設けた様な構造にしてある。
 この構造により補強も十分でき、ミッドレンジ用小箱の後ろ側はウ ーハ用の容積として利用できる様にしてある。
 組み付けには他の部分と同様に、木工用ボンドを十分に塗りコース スレッドビスで50mmピッチで固定している。
 このミッドレンジ用の小箱はウーハの仕切り板よりも重要で、これ を行わないとウーハの振動で直接ミッドレンジが影響されてしまい、 帯域を分割してマルチアンプにした意味が全く無くなってしまう。
 それどころか、ミッドレンジが強烈な低域で左右されてしまい、ま ともな音にはならないだろう。
 その為にしっかりと小箱を作る必要があるが、小箱自体のサイズが 小さい事からこの部分は18mm厚の合板でもよく、あえて24mm にするのであれば仕切り板ぐらいで十分だろう。


◆つなぎ目のコーキング処理
 ここまで組み付けたならば、ミッドレンジ用の小箱にフタをする前 に合板同士の接合している角を密閉して塞いでしまう。
 この部分にはよくパテを使用している物を見かけるが、私の場合に はいつも楽なシリコン系のシーリング材を使用している。
 これは『シリコンシーラント』や『シリコンコーキング』とか呼ば れているもので、左図の様に専用のコーキングガンにセットして必要 部分に充填する様にしている。
 コーキング材は右図の様に合板の角になった部分に十分盛り上げて 、コーキング材用のヘラを利用して平らに仕上げる様にする。
 特に平らにする必要は無いが、ヘラで平らにする為に押し付ける事 である程度の貼り付き強度を増す為の作業で、専用のヘラを用意しな くとも合板の切れっぱしや板金や厚紙の余った物でヘラ代わりにして も良いだろう。
 また、ミッドレンジ用小箱の裏板が取り付く部分は、予め取り付け る位置をけがいておき、その付近まででコーキング処理を止めておく と良いだろう。
 たとえ間違ってコーキング処理をしてしまい固まった後でも、カッ ターで切り取り手である程度の力で引っ張ると取り外せる為に慌てな くとも良いだろう。


◆小箱の裏板取り付け
 スピーカボックス最後の部品としてミッドレンジ用小箱のフタを取 り付けるが、この部分は側板や仕切り板の取り付け具合によって微妙 に変形する可能性がある。
 その為にこの時点で左右個別に寸法を測り、実寸で合板を切り取っ た方がピッタリサイズで作れるだろう。
 また、右図の様にボックス内側からもコーススレッドビスで固定す る事になる為に、ミッドレンジ仕切り板を製作する際には予めネジ位 置をけがいておき、予備穴を開けておく必要があるだろう。
 ミッドレンジ用小箱の後ろにフタを取り付け固定したならば、内側 からシリコン系コーキング材でシーリングするのは大変な為に、右図 の様にフタの後ろ側からシーリングする様にした方が作業性がよいだ ろう。
 この状態でスピーカボックスは完成で、あとはスピーカケーブルの 配線を行って裏ブタを閉じるだけである。
 その為に、あとはシーリング材が完全に乾燥するまで2〜3日放置 しておき、それからスピーカケーブル用の線材を通す穴あけ作業を行 う様にする。
 シーリング材が乾燥しないうちに作業すると、穴あけ作業等で合板 を加工した際の木屑がシーリング材に付いてしまい始末に困ってしま うだろう。
 その為に作業性を良くする為には予めスピーカケーブルの穴を開け ておけば良いのだが、ミッドレンジ小箱の内部配線時にスピーカケー ブルがシーリング材に付いてしまう可能性がある為に、結果的にはシ ーリング材が乾燥して固まってから作業した方が良いだろう。


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