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APEXi製 AUTO TIMER 405-A011
AUTO TIMER製品概要

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◆製品概要
pkg-2.jpg  以前はターボタイマーとなると1分・3分・5分等の切り替え式が多く、その 後時間設定を任意にできる製品が発売された。
 しかし自動的にアフターアイドリング時間を算出してくれるターボタイマーは 高価で一般的な製品の2倍近い価格となっていた。
 2000年頃からは各メーカー共にオートタイマーを発売する様になり、価格 も一昔前の手動時間設定しかできなかった製品の価格帯まで安くなっており、各 メーカー共に1万円前後で購入できる様になった。
all-kit.jpg  その中でも右上図にある様な操作部が極めて小さいAPEXi製の製品を使用 してみる事にした。
 パッケージ概観は右上図の様に細長い操作部だけの為にかなりシンプルである が、車両側のリレー等を駆動しきれるかどうかだったが箱を開けてみるとやはり リレーによる駆動ユニットが入っていた。
 その他の付属品としては操作部を貼り付ける両面テープやタイラップが2本に アース用のクワ型端子等が付属している。
 また、サイドブレーキ信号用としてはワンタッチで信号が分岐できるエレクト ロタップが付属しており、O2センサー用の線材圧着用のスプライスが2個付属 しているが、接触不良の元にならない様にギボシ端子などで中継した方が良いだ ろう。
 ただ、O2センサーに関しては微小電圧な為に、変なコネクターを利用すると 逆に接触不良となり誤動作を引き起こす可能性がある。
 その為に本来はエンジン回転数等から割り出してもらった方が安心できるのだ が、今回使用した製品はO2センサーを使用する事から若干不安が残る所である 。
 また、リレーユニットの樹脂ケースにはネジ取り付け用のフックが1つ出てい るが、両面テープやマジックテープなどを利用するのであれば予め用意しておく 必要がある。


◆操作部
box-sh.jpg  操作部は右図の様にパッケージ上部に置かれており、全体が透明なケースで 覆われている為に店頭でも実物を見る事ができる。
 操作部からは長いケーブルが出ており、これをリレーユニットに接続する事 で電源が供給されたりリレーを駆動したりしている。
 操作部はかなり小さく左下図からもわかる様にチョッと太目のペン型サイズ といった所だが、最近の車ではダッシュボード自体が曲線的デザインになって いる事が多く、従来のターボタイマーのサイズでは取り付け場所に困ってしま うケースが多い。
panel.jpg  そんな中でこの操作部のサイズはありがたく、メーターパネル下部やパネル 等のどこに取り付けても邪魔にならない。
 この製品の操作は全て左図の中央付近にある4方向スイッチを利用して行い 、表示部右側にあるモードLEDを確認しながら操作する。
 表示内容としてはアフターアイドル時間の表示はもちろんだが、バッテリー 電圧やO2センサー電圧等も表示する様になっている。
 また、そのO2センサーからの推定A/F値も表示する。
pcb-prt.jpg  この操作部を分解してみると右図の様になっている。
 操作部自体のサイズがかなり小さい為に表示部だけでコントローラーはもう 一つのリレーユニット内部にあると思われたが、実際に分解してみると全ての コントローラーは操作部にある様である。
 右図を見てもわかる様に表示用の7セグメントLEDにモード表示用のチッ プタイプのLEDに、操作スイッチとコントロール用ICが取り付けられてい るのがわかる。
pcb-bk.jpg  操作部の基板は1枚のみで、その裏側には左図の様に抵抗やトランジスター 等の小さな部品だけとなっている。
 以前はオートタイマーと言えば永井電子製の物があったが、これも表示部が 分離しているタイプで、今回の製品よりは表示部が大きい物であったが薄い事 から取り付け場所にはあまり困らない様である。
 しかし表示部が液晶表示の為に振動で液晶の電極部分が接触不良となり、そ の後に販売された物は表示部に傾斜は付くものの一体式となってしまった様で ある。
 また、別ページで紹介している 『過給圧コントロールユニット(EVC)』 で紹介しているHKS製のEVCに使用されている表示器もLCDタイプで、 5年ほどで3万キロ走行なのだが表示部が中途半端な表示をする場合があり、 走行中の振動や液晶の付いたパネル部分を多少押すと直る事から、こちらも接 触不良になってしまったものと思われる。
 その為に、一体式の製品を購入するにあたっても表示部が液晶表示になって いるものでは直射日光で見ずらい他に接触不良で表示が出なくなる恐れがある 為にLED表示タイプの物の方が長く利用できるかも知れない。


◆リレー部
box-ry.jpg  右図が箱の内部に収められているリレー部ユニットで、このケースより車種 別専用ハーネスに接続する3極コネクターが出ている。
 また、右図でもわかる様に灰色と白色に黒色の合計3本だけがコネクターに なっておらず長い線材のままで出ているが、灰色の線材はサイドブレーキのス イッチへ接続する様になっている。
 また、白色の線材がO2センサーへ接続する様になっており、その際には黒 色の線材と共にツイスト状によじりながらエンジンコントロールコンピュータ (ECU)へと配線する様にする。
panel-cn.jpg  また、左図の様に線材が直接出ている隣には小さなコネクターが取り付けら れているが、このコネクターには操作パネルから出ている長い線材のコネクタ ーを接続する様になっている。
 この操作部からのケーブルは細い為に、リレー部を取り付けてからコネクタ ーを差し込んだ方が良いだろう。
 このリレー部ユニットについては、操作部のケーブル長の範囲であればどこ に取り付けてもよく、見える場所への取り付けよりもメーターパネル背面等の ダッシュボード内部に設置した方が良いだろう。
relay.jpg  リレーユニットの内部はシンプルで、コントローラー等が操作部にある為に こちらには右図の様にリレーとダイオードに電解コンデンサーぐらいとなって いる様である。
 基板も1枚で片面基板の為に表面にはパターンは無く左下図の様に基板裏面 にパターンがある、操作部のガラスエポキシ基板に対してこちらは紙フェノー ル基板になっている様である。
 右図でもわかる様に、このユニットの取り付けフックは線材が出ている側と は反対側に1箇所だけ付いており、ここを利用して固定するよりは見えない部 分への取り付けであればダッシュボードの裏側などに両面テープかマジックテ ープでも利用した方が簡単に取り付けられるだろう。
pcb-ry.jpg  当然だが片面基板の為に基板裏側には左図の様に何も無い。
 この製品の利用にあたり注意する事は、アフターアイドリング時間を算出す る為に純正のO2センサーを使用している事で、付属の取扱説明書には数多く の車種へ取り付けられる説明書が付いているが、これらは配線ができても必ず 上手く動作する保証は無い。
 これは純正て使用しているO2センサーの種類によるもので、わかっている だけでBNR32やPS13に180SXのチタニア式のO2センサーでは利 用できない様である。


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