◆シート下への設置 今回のレガシーには12ch分の4台の外付けアンプとヘッドユニットに 内臓のアンプを使用した構成で取り付けている。 仕様としてはフロントドアにダッシュボードのツイータをフロント側と して使用し、リアには2ウェイとウーハをスピーカーボックスに入れて 駆動する仕様となっている。 その他に、リアに荷物を積む際にスピーカーボックスを簡単に取り外せる 様にしているが、そこで低域が貧弱にならない様に純正のウーハとリアドア を駆動して補っている。 これら全ての切り換えを、ヘッドユニットのフェーダと後付けのフェーダ の2つを使用して実現している。 尚、リアドアはほとんど使用しない間に合わせの為に、ここにヘッドユニ ット内臓のリアアンプを使用して駆動している。 左図はKENWOODの70W×4のアンプだが、この2ch分をフロント ドアスピーカ駆動用に使用している。 更に残りの2chは純正のウーハに使用しているが、純正のウーハは1個 しかなくモノラル駆動にする必要があった。 幸いにも購入していたアンプがこの仕様に合った物で、ヘッドユニットの リアアンプ出力から直接音声入力に接続し、ローパスフィルターを有効にし クロスオーバー周波数をどんよりしない様に80Hz前後に設定している。 更にアンプの出力をブリッジ接続に切り換えてモノラル駆動の140Wクラス になる様に設定して、純正の1個だけのウーハーを駆動できる様にしている。 これにより純正ウーハでも十分な低域が出る様にしている。 ただ、構成上通常はリアドアと純正ウーハを切れる様に接続する為にウーハ のレベルを単独に調節できなくなっている。 その為にリアにフェーダを振った時に適度な低域が出る様に、アンプの入力 ゲインで調節するようにし、今回の場合はゲインを最高にしたままでちょっと 低域を出気味に設定してある。 スピーカーの配線は、ちょっと今回は道楽してしまい純正の配線をそのまま 利用させてもらっているが、この車両ではオプションのマッキントッシュを 搭載していた為か純正スピーカの配線がコンソールのヘッドユニットのコネク ターには無く、この運転席の下に有った外付けアンプから全て配線される様に なっていた。 またこの部分のコネクターはコンソール側のヘッドユニットと全く同じ コネクターを使用していた為に、車種別ハーネスを購入してくれば無加工 でスピーカーの配線が出来るようになっていた。 運転席はあまり運転者が頻繁に変わる事が無い為に、椅子をスライドする 機会も少ないだろうと言う事で配線の多い4chアンプを設置したが、 その為に助手席にはスピーカーボックス用の140W×2のアンプを設置 している。 こちらはエレクトロニッククロスオーバーネットワークの低域用の出力 から入力をもらう為にアンプに付属のローパスフィルターは使用せず、当然 ウーハもステレオ駆動の為にブリッジ接続も使用しない。 4chアンプへの電源はバッテリーから直接引きこみ、更に別ページで 紹介しているスペアタイヤ上に設置したアンプへの電源もここから分岐して 供給している。 これは中域同士を担当しているアンプの為にウーハの様な瞬時の大電流を 消費する事が無く、また2chで純正ウーハを駆動する時はリアスピーカを 取り外す事から容量的に間に合うと判断しバッテリーからの電源ケーブルを 2本だけとした。 右図のスピーカーボックスであるウーハー用のアンプは、低域にて瞬時 ではあるがかなりの大電流を必要とする為に単独でバッテリーから直接 供給している。 尚、今回のレガシーでも問題となったが、GND側は下手にバッテリー から直接配線すると線材の抵抗分でGNDが浮いてしまいノイズを発生する 原因になってしまう為に、今回もGNDはバッテリーから直接引き込まずに シャーシに直接落とす様にしている。 このシートの下から最短で落とせる部分は、サイドブレーキ周辺か両サイド のハーネスが通っている部分である。 どちらかと言うと内側の方が外側と違い薄い板金があちこちでスポット 溶接されている部分が少ない為に内側から取っている。 しかし、サイドブレーキを固定しているネジ部分はしっかりと接地されて いるが、その隣の横Gセンサーを固定している板金のネジを使用すると全く 接地されていない。 このネジ同士は100mm程度しか離れてなく、これだけ近い部分で導通 が取れている所と無い所が有る為に配線する際には十分確認して行う。 また、デジタルテスター等があればアンプのGNDとヘッドユニットの ケース間抵抗を測って見るのも面白いだろう。 ◆アンプの配線 元々シートの下はスペースが無くなって来ている為に今回のレガシーは アンプが設置できただけでもいい方かもしれない。 アンプに接続する線材は極力広がらない様に、端子やコネクター部分で 不必要な長さを取らず、端子やケーブルに負担がかから無い程度に折り曲げ て結束してしまう。 結束間隔を短くすればケーブル自体が遊ぶ事も無くなり、切れにくくなる 為に間に合わせの結束でない方が良いだろう。 またアンプの側面を配線する場合は、アンプを取り付けるネジ穴があるが この部分にケーブルを一緒に結束してしまうと線材が動かなくなり便利である。 ウーハ用のアンプだけは電源の圧着端子にM6用の物が必要で、電源ケーブル には5.5スケアの物を使用している為に5.5−6を使用し、その他の端子は 全てM4の為に、線材の太さから2−4か1.25−4を使い分けているが、 ほとんど2−4だけで間に合うくらいの線材を使用している。 パワーアンプのリモートコントロール端子だけは付属のものを使用すると細い 為に、この部分へ利用する線材によっては細い線材用等に圧着端子のサイズを変 える必要があるだろう。 右図の4chアンプは電源も全てM4を使用している。 その為に電源用の圧着端子に5.5−4が必要となるが、手持のものがネジ側の 外周が大きくアンプの端子台に入らない。 その為にこの部分には3.5−4を使用しているが、5.5スケアのケーブルも ストリップ時に芯線が曲がらない様に真っ直ぐむけばそのまま3.5−4に差し込め る為にそのまま利用している。 また、このアンプにはパワーアンプ入力なるものがあり、ここに純正のヘッド ユニットからのスピーカ出力を接続すれば手軽に大出力アンプが駆動できると言う ものだが、ここの端子台は全てM3の為に他と間違って接続する事はないだろう。 また、4chアンプの隣には左図の様にフロントツイータ用の14W×2の アンプを設置している。 これは定格14Wなので最大に換算すると2倍くらいになるが、ツイータ駆動用 には十分で小出力で高域しか再生しない為に電源は元々ここに有った純正マッキン トッシュに供給されていた電源を左図のコネクターからGNDと共に供給している。 ただし、ツイータのスピーカ線だけは単独に張り直してダッシュボード上の両 サイドまで配線している。 メインに戻る 車両関係に戻る レガシー詳細メニューに戻る |