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市販デッキの組み付け

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◆取付金具の製作
almi-ita.jpg  ワゴンRは表面のパネルこそDサイズとなっているものの、内部の取付方法に 関してはスズキ独特の特殊な取付による物の為に、純正でオーディオを購入した 場合はヘッドユニットの方に取付金具がスポット溶接されており、これらを取り 外してもDサイズ用のヘッドユニットには流用できない。
 その為に取り付けるにはPIONEERのカナック企画から取付金具が出て いると思われるが、今回は車輌側がそれほど複雑で無かった為に取付金具を 自作して取り付けている。
 取付金具を作る為に使用した板金は右図の様なアルミ版で、ホームセンター等で 容易に入手できる物であれば材質は何でも良いが、加工のし易さではアルミ板が 一番良い。
 厚さもそれほど必要無くt1.2やt1.6もあれば十分で、あまり厚いと ヘッドユニットの全幅が大きくなり過ぎて取り付かなくなってしまう恐れが有る。
 また今回は加工のし易さから機材の固定用と車輌への固定用の2つの金具に 分割して製作した為にこの分の厚さも考慮する必要が有る。
kanagu2.jpg  まず機器同士の固定金具を作るが、カーオーディオ機材には標準的な取り付け穴の 他にトヨタ用や日産用とか様々のネジが開いているが、寸法の取り易さから機器の 中心位置にある穴を利用すると便利である。
 また製品によってはネジ径が小さい場合が有る為に、ほとんどの場合は中心位置の ネジの方が太いサイズとなっている為にこちらを使用する。
 自作する取付金具は大き目に作り、板金の端とネジ穴がぎりぎりになる様な作り 方は避け、左図の様にネジ穴から十分な余裕を持って作る必要が有る。
 またあまり大きすぎて取り付けた場合に機器からはみ出してしまうと配線作業時に 線材を板金の端で擦ってしまい断線の原因となってしまう恐れが有る為に、機器の サイズ内で製作しておけば間違いないだろう。
kanagu3.jpg  また今回はDサイズに基づいてネジ穴を開けたが、ヘッドユニットのパネル開口部は 大丈夫であったが、下段の開口部が多少Dサイズより小さ目であった。
 その為に今回の様に2D分のスペースを使用する場合は、下段の取付を多少上段に 寄せて作った方が取付が楽であった。
 その為にヘッドユニットにピッタリ付けて下段の機器の寸法を取っても全く問題ない 様に思った。
 ネジ穴は必ず最低でも機器の片側を2個以上で固定し、簡単だからと言って1個 だけで固定しない様にする。
 1個だけで固定してしまうと車輌の振動や機器を使用する際にネジを中心にして 動いてしまう場合が有り、これがネジの緩みの原因となりネジが外れてしまったり する恐れがある為である。
 また右上図の上段のヘッドユニット側に有る横長の金具が車輌に取り付ける為の 金具で、L字型に曲げた部分が斜めになっているのがわかるが、この部分が特殊で 車輌側を真っ直ぐに取り付けられる様に作ってくれれば良い物を、わざわざこの様に する理由が有るのだろうか。
 この辺の折り曲げは実車を参考にして現合で製作する必要が有る。
kotei.jpg  左図が自作の取付金具で固定した完成後で、各機器を固定するネジは20mm位の 長めの物を購入しねじ切りで必要な長さに切り取って取り付けている。
 各機器の両側には使用できるネジのサイズと長さが記載されている為に、絶対に 指定の長さ以上のネジを使用しない様にする。
 その為に使用した板金の厚さと枚数(板金を重ねた場合)を指定長さに加算した 長さのネジを用意しておく必要が有る。
 ある程度の長さでも大丈夫な様になっているが、以前KENWOODのDATを 取り付けた場合は指定寸法ギリギリでないと内部の部品や基板とネジが当たって しまって本体が通電後に破損すると言った事故が発生した。
 その為に機器を一度分解してみてネジ部分にどれだけ余裕が有るか事前に調べて おくと安心できるが、分解する事に不安が有る場合はネジの指定長さから1mm位 短い物を使用しておけば絶対に間違いないだろう。
 今回も1/2Dサイズのエレクトロニッククロスオーバーネットワークを使用して いる為に1/2Dサイズの小物入れであるSONYのGMD−8を使用しているが、 1Dサイズに変換するパネルを販売している所も有る為に必要に応じて利用する。

◆配線と収納
gnd.jpg  アンプは大電流が流れる為に個別の電源ラインを確保しているが、デッキ周辺の 機材には右図の様にバッテリーから直接持って来たマイナスの線材をデッキの背面に 有る固定ネジを利用して取りつける。
 スズキの場合は軽自動車もそうだがオーディオ関係は樹脂部分に取り付ける為に マイナスはボディと接触せず絶縁された状態になっている。
 その為に機器のケースと配線用のマイナスとが完全に分離でき条件的には良く、 GNDのループが起こりにくくなっている。
 一般的な車輌ではボディにスポット溶接された板金でできている為に、溶接具合や 板金の材質の問題であまり条件が良くない場合が有る。
 その為に今回はヘッドユニットの背面1点に集中させてGNDを配線している。
wiring.jpg  その他に音声信号用のRCAピンケーブルやバックアップとアクセサリー関係からの 電源供給なども配線してしまうが、左図の様にコンソールから取り外し椅子の上等に 引き出せる位のケーブルの長さを確保してから配線作業に取り掛かる。
 この引き出せる十分な長さが無いと、万が一機器が故障したりした場合に接続を 変更したり別の機器を接続して試せなくなってしまう。
 またアンプ側に余った線材を残したくない場合には、逆にアンプ側から配線し デッキ背面に余らせて床のカーペット内やダッシュボード内に結束して収納すると 良い。
deck-back.jpg  しかしヘッドユニット側にあまり長い線材を残してしまうとコンソールへの 収納作業が大変で、今回のワゴンRではそれほどでもなかったが別の車輌においては ヘッドユニットが収まらなくなった場合も有る。  配線作業が終了したらコンソールの後ろから線材を引き出しながら少しづつ機器を 収納し、なかなか入らないからと言って無理に押し込んだりしない様にする。
 無理に押し込んでしまうと線材が機器や板金に挟まれてつぶれたり切れてしまったり する恐れが有る為に、収納の際には少しづつ後ろ側の線材を四方に逃がしながら 収める必要が有る。
deck-set.jpg  取付金具がパネルにしっかりと収納されたら、右図の様に機器取付用のネジ位置を 利用して固定するが、この位置の取付ネジは車輌に付いていない為に別途購入する 必要が有る。
 この部分にはM6くらいのタッピングビスで10〜15mm程度の物が適当と 思われるが、実際の車輌を確認しM8でも可能かどうか確認して事前に準備して おく必要が有る。
 この部分の固定は車輌側が樹脂製の為にあまり力を入れてしまうと樹脂部分が 破損してしまい固定できなくなってしまう。
 その為に固定する際には十分注意して締め付ける必要が有るが、最初はネジ溝が 切れていない為に多少固いが、最初は機器を取り付けないで樹脂部分にネジ溝を 付ける為にネジだけを取りつけておくと良い。
 ネジ溝を付ける場合はネジが斜めに入らない様に注意する。
 また樹脂部分へのタッピングネジで固定する場合は、最初はネジを取り外す方向に 回してみてネジと溝が合うとパチッと音を立ててネジが一旦沈み込む様になる。
 この部分からネジを締め付ける方向に回す事でネジ溝を破損せずに真っ直ぐ取り つけることができる。



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