◆純正位置の利用 このワゴンRワイドのフロントドアスピーカーは、樹脂のスピーカーグリルは 付いて来るがスピーカー自体はヘッドユニットと一緒に別売のオプションとなって いる為に付いていない。 この手はドアの内張りも薄くドアの板金が共振してしまう事からあまりフロント ドアへのスピーカー取付はお奨めしないが、どうしてもリアシートに人を乗せた場合や 荷物を積んで聞こえにくい場合等を想定して予備用として取り付けている。 ドア内部の板金にはスピーカーを取り付ける前にスペーサーが取り付けられる様な 取り付け穴となっていた為に、右図のように純正の樹脂製スピーカーグリル自体を ドアの内張りから取り外してしまい、合板によりスピーカー取付板を作り直している。 純正オプションのスピーカーはよほどマグネットが薄い為かスペースが無く、 今回使用したSONY製のマルチ用ミッドレンジであるXS−L55のマグネットは 収まらずに左図の様に取り付けてなんとか収納できている。 この合板で製作したスピーカー取付板は、左上部分を左図の様にカットしておかないと ダッシュボード下部に接触してしまいドアが閉まらなくなってしまう。 この部分を注意して作るならば、小型のスピーカーボックスくらいならこの部分に 作れそうで、2ウェイ構成としてフロントもマルチにしても良い。 今回は特別な場合以外はフロントドアから音を出す事が無い為に、スピーカー ボードも簡単な物としアンプもヘッドユニットであるMDに内臓のアンプをそのまま 利用してフルレンジトして利用している。 このミッドレンジは13cmで、実際に純正の樹脂製のスピーカーグリルの大きさで 作ったボードであるが、16cmスピーカーや埋め込み型の2ウェイや3ウェイ スピーカーユニットも取付可能である。 また小型でもしっかりした箱を作れるのであれば、フロントからの低域を出す為に ウーハを取り付けるといった事も考えられる。 ◆純正ハーネスの利用 ドア内部には右図の様な純正ハーネス用のフロントドアスピーカーコネクターが あるが、このケーブルはその他の配線と一緒にテーピングされておりテーピングを 予めとりはずして右図の様にコネクターを引き出しておく様にする。 コネクター自体は右図の様にTの字型となったコネクターで、トヨタ等のフロント スピーカーと同様の形状の物を使用している。 その為に軽用やトヨタ用として販売されているスピーカーユニットを使用すれば、 スピーカー側のコネクター加工や車輌側の配線変更を行なわなくてもそのまま取付が 可能であろう。 今回はマルチ用のミッドレンジを取り付けた事もあり、左図の様にドア側の純正 ハーネスを切り取りギボシ端子に変更している。 ギボシ端子に変更する場合には+にメスを−にオスを取り付けるが、この純正の スピーカーコネクターの極性が不明な為に、ヘッドユニット側のコネクターを調べ 純正デッキのコネクター側で左右のスピーカーの極性がコネクターでピンが隣同士と なる様にだけ確認した。 本来は同じギボシ端子でもスピーカー用はオス/メス共に端子自体が全てカバー されるのだが、この様なギボシは販売されておらず一般的に市販されているオスピンが 根元だけ絶縁されている物を使用している。 このギボシ端子を使用してもスピーカーを接続したままであれば何の危険性も無い。 右図はヘッドユニットの後ろで純正のオーディオコネクターを接続変更した図で、 右側に見える四角いコネクターが純正オーディオ用のコネクターである。 このコネクターからフロントドアスピーカーの線材だけを切り取り、右図の様に ギボシ端子に変更してしまいヘットユニットであるMD用のフロントスピーカー端子に 接続している。 ヘッドユニット側のスピーカー用ギボシ端子はオス/メス共に端子に透明なカバーが 付けられており、一般的なギボシ端子を使用するとメス側端子の透明カバーを接点の 部分迄切り取らないと差し込めない。 この純正のコネクターからフロントドアの線材を利用する際には、ドア側の線材と 比較して同じカラーのマーキングを十分確認して使用する。 メインに戻る 車両関係に戻る ワゴンRワイド詳細メニューに戻る |