電話交換機からの配線


◆配線の引き出し方法について
 電話交換機からの線材の引き出しについては別ページにある 【交換機について】 でも若干触れたが、本体底にある右図の様な切れ目の入った部分にマイナス ドライバー等を挿し込みこじって取り外し、この穴より線材を全て外部に引 き出す様になっている。
 しかし、本体底面にある足が薄線材が通るくらいのくスペースがほとんど 無く、とても局線2回線分と電話8台分を接続するケーブルを通すスペース が全く無い状態である。
 ただ、本体に付属の取り付けブラケットを使用すると若干余裕が出るもの の、このままでは線材が邪魔になって本体が設置できない事になる。
 元々この交換機の仕様ではベル線等を使用する事を前提としているのでは と思われるが、電話用の多芯ケーブル等を利用するとまとまりも良くベル線 を使用するよりは全体的に細くなり便利であろう。
 今回は電話用の多芯ケーブルが入手できなかった為に右図にあるLANケ ーブルを利用する事にした。
 もちろんLANケーブルは単線の8芯を使用するが、内部構造は2本ずつ ツイストペア構造となっている為に、このツイストペア同士を電話の1回線 として利用すると都合が良い。
 LANケーブルはベル線に比べると若干芯線が細くなるが、最近ではEL ECOM等でRJ11とRJ45の変換コネクターが販売されており、LA Nケーブルを電話線として利用しようと言う動きもある様である。


◆端子台からの配線
 通常の電話工事などでは端子台に直接ベル線を剥き芯線を締め付けるだけ の工事が多いと思うが、今回は圧着端子を用意して配線する事にした。
 本来、単線の場合には無くても構わなくより線の場合に使用する物だが、 単線の場合には圧着工具の種類に気を付けないと芯線をつぶし過ぎてすぐに 断線してしまう恐れがある為に、実際に圧着してみてうまくできない場合に は別途工具を用意するか直接芯線を端子台に取り付けた方が良いだろう。
 今回は左上図にある様な モレックス製 の圧着端子と ニチフ製 の絶縁キャップを用 意した。
 圧着端子は右上図の様にY型と丸型があるが、今回の様な端子台側の形状 だと丸型は幅か広く入らない為に、実際の寸法を測っておき購入の際に間違 わない様にする必要がある。
 ちなみに今回使用したものはmolex製のY1.25−3である。
 配線方法としてはLANケーブルを2本使用し、1本目に電話1〜4まで を配線し2本目に電話5〜8までの配線で使用した。
 また、今回は普通電話回線に戻した為に局線は1回線となった為に、曲線 には普通のベル線を1本使用して配線している。
 配線は端子台に圧着端子を締め付けてから右図の様に輪を作る様に余裕を 持たせ、端子台の手前にあるディップスイッチが操作し易い様にケーブルは ディップスイッチと端子台の間に押し込む様に引き回し、局線だけはディッ プスイッチの手前側を引き回してある。


◆交換機の底面について
 上記で配線したケーブルを左図の様に電話交換機本体から外に出し、背面 までコンベックスベース(タイベース)を使用してケーブルを固定しておき 、ケーブルを動かした時に内部の圧着端子付け根に負担がかからない様にし ておいた方がよいだろう。
 右図の左手前側にある黒く四角い物が見えると思うが、この部分が元々の 電話交換機の足であるが、この高さではケーブル類の高さの方が高くなって しまう事になり、これでは電話交換機本体を設置した際に電線の高さで落ち 着かなくなってしまうだろう。
 その為に右上図の様にホームセンターから大きめのゴム足を購入して、こ れに強力両面テープを貼り付けて取り付けてみた。
 このゴム足を左上図の様に電話交換機底面の四隅に取り付け、設置した際 に電話交換機を浮かせ線材を逃がす様にしている。


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