PC机背面の配線方法変更


◆住宅用配線機器の利用
 今回使用した電話交換機は端子台による電話線の固定の為に、配線替えや 部分的な配線の断線修理の際には厄介である。
 その為に電話交換機から壁面にあるコンセントボックスまで直接線材を引 き出すと上記問題等もあり、どこかで一旦中継しておく様にした方が後々便 利であろう。
 その為に今回は一般住宅配線機器を使用して、一旦PC机の背面にコンセ ントBOXを取り付けて中継する様にした。
 これらの為に用意した部品が右図にある様な物で、上から表面に取り付け るパネルで中間にあるのがコネクターとなっており、下段に見えるのが機器 を取り付ける為のコンセントボックスである。
 そのコネクターは左図にあるような2芯用のRJ−11モジュラーコネク ターで、本来は左図の様になって販売されている物ではなく機器取り付け枠 へモジュラーコネクターを1つずつ固定して組み立てている。
 左図では3個のモジュラーコネクターを組み付けた例であるが、今回はこ の他に上下にモジュラーコネクターを取り付け中間には何も付いていないブ ランクチップ(機器1個分のブランクパネル)を組み立てた物を3つ用意し て使用している。
 この電話用RJ−11モジュラーコネクターへの配線は、右上図の様に機 器背面の左右にある緑色の小さな四角い部分に丸い小さな穴が見える。
 この穴に線材の芯線を差し込むだけで配線ができる様になっている。
 一旦挿し込んだ線材を取り外すためには、この緑色の小さな四角い部分を 押し込みながら線材を引き抜く事で機器から線材を取り外す事ができる様に なっている。


◆PC机にコンセントBOXを取り付ける
 今回取り付けたPC机の背面には左図の様に線材を収納できる様になっ ており、この部分には住宅配線機器をスイッチボックス毎取り付けても背 面カバーができるぐらいの余裕があった。
 また、電源等の配線は左図の様に線材収納スペースの半分で済んでいた 為に、右図の様に残り半分のスペースに2連のスイッチボックスを2つ取 り付けたが、裏側は薄い鉄板を挟んでCD等が置いてある為に取り付け方 法には注意する必要がある。
 今取り付けてみた所では、スイッチボックスの裏側より多少長め(30 mm程度)のM4ボルトを使用し、スイッチボックス内でナット止めを行 う事によりCD等の置いてある棚部分の邪魔になる事なく取り付けられる 事がわかった。
 尚、スイッチボックス内に長い分のボルトが出っ張ってくる訳だが、ス イッチボックスに機器を取り付けても長いボルトは上手く機器から逃げて おり、この様な状態で取り付けても機器はもちろん配線関係にも全く影響 が出る事無く問題にはならないだろう。


◆交換機からの配線
 電話交換機自体はディップスイッチの設定変更や等で本体を手前に引き 出す事を考慮し、右図の奥に見える様に線材で大きな輪を作り電話交換機 が手前へ完全に引き出せる様にしておいた方が良いだろう。
 その周辺にはADSLルータやスイッチングHUBも見えるが、線材を むやみやたらに引き回さず綺麗に束ねて固定しておく様にする。
 右図では奥の方にあり見えないが、実際にはADSL用のスプリッター も設置してあり、局線は一旦高速通信対応のシールドタイプモジュラーケ ーブルでスプリッターに接続されている。
 そして、そのスプリッターからADSLルータにも短い高速通信対応の シールドタイプモジュラーケーブルで接続してあり、電話はスイッチボッ クスまで戻し局線用のモジュラーコンセントに接続する事となる。
 電話線にはLANケーブルを使用した事により、局線が1つと電話8台 分の配線も右図の様にすごくシンプルにできている。
 PC机背面は電源関係の配線がほとんどの為に、左図の様になるべく電 話関係は上側にまとめて配線しているのがわかるだろう。
 信号は強い方から弱い方へと影響する為に、PC周りの信号関係では一 番電圧が高い電源関係の配線とはできるだけ遠ざけた方が無難である。


◆機器の取り付けと配線
 スイッチボックスまでの線材はしっかりとコンベックスベース(タイベ ース)等を使用して固定しておくと良いだろう。
 線材は適当な長さで被覆をむき、線材1本の被覆はモジュラーコネクタ ーの背面にあるストリップゲージを参考に芯線を出しておく様にするが、 今回使用したモジュラーコネクターではストリップゲージの芯線長では多 少長く、線材を挿し込んだ根元から多少芯線が見えてしまう為に実際のス トリップゲージより多少短い方が良い様である。
 線材にモジュラーコネクターを取り付けたならば、右上図にある左側の スイッチボックスの様に、機器自体をスイッチボックスに付属のボルトを 使用して固定し、その取り付けた機器にパネル取り付け用の枠をプラス ドライバーを使用して固定するようにする。
 スイッチボックスに機器を取り付け、パネル取り付け枠を固定したなら ば、あとはパネルを押し付けるだけでパチッと言う音がして固定されるが 、パネルの周囲に固定用の爪が何箇所かあり取り付けの前にこれらを確認 しておき全ての爪がしっかりと固定されたかどうか確認する必要があるだ ろう。
 パネルを取り付けると右図の様になるが、スイッチボックスよりはパネ ルの方が一回り大きい為に、スイッチボックスを取り付ける際にはある程 度離して取り付けないとパネルが取り付かなくなってしまう為に注意が必 要である。


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