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純正マザーボードの取り外し

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 私の購入したP5シリーズではPCIの割り込みの共有ができず、BIOSをバージョン アップしたくらいでは対応できないらしい。
 これに気づいたのは自作のDOS/V機であるHXチップセットを搭載したものが、 拡張していくうちに割り込みの重複に気づいたが重なっていると言う警告が出なく 色々と調べた所ではOSR2のWindows95を利用する事で可能らしい。
 しかしGATEWAY2000にOSR2のWindows95を入れても相変わらずで、 割り込みが不足して増設したカードが動作してくれなかった。
 このままではCOM2ポートを未使用にするかIDE機器を全てSCSI機器に変更し IRQ14/15を開放するしかなかった。
 しかしCOMポートはTAの設定やデジカメで頻繁に使用するし、SCSI機器に 買い換えるにはもったいないしで、結局マザーボードの交換となった。
 その為にUltra/DMA33等の機能も増え、今後の拡張やパーツのバージョン アップでは設定の説明が少ないGATEWAY2000のマザーボードでは限界を感じ交換する 事となった。

◆周辺部品の取外し
case-neji.jpg  GATEWAY2000のフルタワーケースを開けるには、右図のようにケース背面に有る8個の 取付ネジを全て取り外す必要が有る。
 また右図のケース右上に小さな赤いものが見えるが、鍵穴を使用しない場合の赤い ゴムキャップが取り付けてあるが、これもケースを外す時に引っ掛からない為にも 予め取り外しておいた方が良い。
 取りつけてあったネジは普段使用するミリネジと違う為に、ホームセンター等で販売 されている物では代用がきかず、DOS/Vショップ等でおいている専用の物を購入する 必要が有る為に紛失しない様に保存しておく。
 また組み付ける際には、ネジの滑り止めにケースと当たる面がクサビ状になっていて、 締め付ける度に板金が擦れてしまう為に取付時には同じ位置で取り付ける様にして、 無駄に塗装をはがさない様に注意する必要が有る。
case-cover.jpg  ケースのカバーは一旦後ろの方に1〜2cm位スライドして、フロントパネルの両サイドと 上部が噛み込んでいる部分を抜いてから上に持ち上げる様にする。
 上に持ち上げて取り外さないと、ケースの下部両サイドが中の板金に挟んで乗っかって いる様な状態になっている為に、いくらスライドしても途中でスライドしなくなる為に ここまでスライドしたら持ち上げて取り外す様にしないと外れないだろう。
 取り外したケースは横にして置き、その上に物を載せたり踏み潰してしまうと簡単に 曲がってしまい修正がきかなくなってしまう為に、床にキズが付かない様に新聞紙や ダンボールを敷いておき、そこへ立てておいた方が良いだろう。
hdd-cn.jpg  まずマザーボードを取り外す前に、左下図のように手前にハードディスクが取り付けてあり、 取外しや取付の際に接触してマザーボードにキズを付けない様に取り外してしまった方が 作業性が良い。
 このハードディスクを取り外す前には右図の様にケーブルが接続されている為に、 40ピンのIDE用フラットケーブルと4ピンの電源用ナイロンコネクターを取り外す 様にする。
 フラットケーブルはケーブル自体を引っ張る事になるが、無理に引っ張るとケーブルが コネクターから抜けてしまう恐れが有る為に、取外しの際にはケーブルの端を交互に 引っ張る事でコネクターが片方づつ抜けてくる為に、コネクターが抜けかかった所で 真っ直ぐに抜いた方が抜け易い。
 しかし極端に片方だけ抜いてしまうと、ハードディスク側コネクターのピンが曲がって しまい組み立てる時にコネクターが入らなくなってしまう為に、取外しには十分注意して 作業する。
hdd-neji.jpg  ハードディスクに取り付けられていたケーブル類を取り外したら、左図の様にして プラスドライバーを使用し2個所のネジを取り外す。
 このネジを取り外す際には片手でハードディスク自体を持ち上げながら取り外さないと 2つのネジが外れた時点でハードディスクが落下してしまう可能性が有る。
 落下しない様に取付金具が引っ掛かっているようだが、何らかの拍子に外れる可能性も 有る為に落下してハードディスクの内容を破壊しない様に注意して作業を行なう。
hdd-unit.jpg  2つの固定してあるネジを取り外したら、右図のように引っかけている部分を外す 様にしてハードディスクを手前に引き出す様にする。
 ここには右図のような取付金具にハードディスクが取り付けてあり、この取付金具だけで 3〜4台のハードディスクが取り付けられる様になっている為に、増設時にはこの様な 状態まで分解してから組み付ける様にする。
 ハードディスクも振動を与えない様に別の場所に保管しておき、マザーボードの チップセット等も変わってしまう為に、心機一転Windows95をインストール し直した方が良いだろう。

◆マザーボードの取外し
card-neji.jpg  マザーボードを取り外すにはまず最初に拡張スロットにセットされているビデオ カードやサウンドカードと言った拡張カードを全て取り外す必要が有る。
 これは拡張カードを取り付けている固定ネジがマザーボードを押え付ける方向に 取り付けられている為で、プラスドライバーを使用して右図の様に拡張スロットにある カードの固定ネジを全て取り外す様にする。
 また拡張カードによってはケーブルが引き出されている物もある為に、カードを 取り外す時の邪魔にならない様に取り外しておいた方が良いだろう。
card-etc.jpg  拡張カードから引き出されている一般的なケーブルは、SCSIカードの内部増設用 フラットケーブルやサウンドカードのCD−ROMからの音声信号ぐらいである。
 これらのケーブルは全て違った形状のコネクターを使用している為に、カードから コネクターを抜いてしまっても間違って組み立てる事は無いと思うが、不安な場合は ケーブルにマーキングしておくと良い。
 拡張カードからのケーブル取外しも確認したら左図の様に拡張カードを1枚づつ 取り外すが、取外しはマザーボードと垂直に取り付けてある為に真っ直ぐ抜くが 基板コネクターが硬い場合などがある。
 また垂直に引きぬくと拡張スロットのコネクターが取り付けてあるマザーボードの 基板に力がかかってしまいあまり良くない為に、あまり力がかからない様に拡張カードの パネル部分を軽く持ち上げてから更に拡張カードのパネルと反対側を持ち上げ、硬い 場合はこれを交互に行ない取り外す様にすればマザーボードに取り付けてある拡張カード スロットのコネクター取付部分にあまり負担をかけずに済む。
power-cn.jpg  拡張カードを取り外したら次にマザーボードから引き出されている配線関係の線材を 取り外す様にする。
 マザーボードから配線されている線材の種類は以下の通りである。
    @ 電源用コネクター(ナイロンコネクター)
    A フロッピーディスクドライブ用(34ピンフラットケーブル)
    B IDEプライマリー用(40ピンフラットケーブル)
    C IDEセカンダリー用(40ピンフラットケーブル)
    D ケース関係のスイッチ・表示用
 右上図はATX電源用のコネクターで、このコネクターはただ引き抜いても外れなく コネクターの長手方向にある突起を押しながらコネクターを引き抜かないとロック機構が 働いている為に外れない様になっている。
 フロッピーディスクとIDE関係のケーブルはフラットケーブルになっているが、 これらの取外しはコネクターがケーブルと一体型となっている為に、コネクターを 持って取り外す事ができず引き抜く際はケーブルを引っ張るしかない。
 その為に無理に引っ張るとコネクターが破損しケーブルが抜けてしまう恐れが有る為に 引き抜く際には十分注意する様にする。
 フラットケーブルの取外しは一気に引き抜かずジワッと力を入れるが、更に真っ直ぐ 引き抜くとフラットケーブルのピン数が多くなればなるほどケーブルへの負担が大きく なる為に、ケーブルを多少どちらか片方に力を入れ軽く斜めに抜いておく。
 そして更に逆の斜め方向に力を入れるとコネクター全体が抜けてくる様になる。
 ただあまり片側だけに引っ張ってしまうとコネクターが斜めのままで抜けてきてしまい、 基板側にあるコネクターのピンが曲がってしまう為に、取外しには十分注意して作業し コネクターを破損させない様にする。
switch-wiring.jpg  取り外すケーブルには左図の様なDOS/Vケースから来ている配線で、電源スイッチや リセットスイッチと電源とハードディスクアクセス表示LEDにスピーカーの配線が 行われている。
 これらのコネクターは左図からもわかると思うが、コネクターらしい形状をしておらず おのおのが2ピンや4ピンとなって逆差し防止用の溝も無くただ差し込むだけの物と なっている。
 またマザーボード側のコネクターも今回取り外している物に限らず、どのマザーボードも 1列や2列にただ並べられたピンにこれらのコネクターを差し込むだけの為に、間違えば どの用にでも配線できてしまう。
 今回は取り外す為にただこれらのコネクターを抜き取れば良いが、元に戻す時や他人に 手渡す場合には現在の配線状況をメモしておいた方が良いだろう。
 GATEWAY2000で使用しているマザーボードには、マザーボード単体の取説が付いており これらの配線に付いては書いてあったが、CPUのクロックや倍率の切換は記載されていても CPUの電圧設定に関するものが無かった。
mb-neji.jpg  拡張カードや配線関係が取り外せたら右図の様にプラスドライバーを使用して、 マザーボードを固定しているネジを取り外す様にする。
 マザーボードを固定しているネジは、5〜6本前後有り基板の周囲に何個所か有り 基板の中央にも数箇所固定してある時も有る。
 またマザーボードを固定しているネジを取り外す際には、どこが固定されているのかを 予め確認しておきネジを全て取り外す前にマザーボード自体が落ちてこない様に支えておく 必要が有る。
 ただネジを外していくと最後にはマザーボードが落ちてきて、マザーボードが取り つけてあった部分にある支柱等でマザーボードにキズを付けてしまいパターンが切れて しまう場合が有る。
 再利用しなければ問題ないが、元に戻す場合や他人に手渡す時には十分に注意する 様にするが、マザーボードを取り外す際にはケースを横にしてネジを取り外せば マザーボードを支えておかなくても落ちる事はないだろう。
mb-out.jpg  マザーボードを固定してあったネジを全て取り外したら、マザーボードを一旦背面の パネルからコネクターを引き抜く様にスライドさせる。
 この背面のパネルから引き抜くほどコネクターが出っ張っているわけではないが、 プリンターやRS−232CのD−Subコネクターが多少出っ張っていて、ケースとの 導通を取る為にパネルのコネクター周辺がバネになりコネクターに押し付けてある場合が ある。
 その為にこれらの干渉を取り除く為にもマザーボードをスライドさせコネクターを 引き抜く様にスライドしておくと良い。
 あとは左図の様にしてケースの中央にあるフレームに当たらない様に向きを変えて マザーボードを取り出せば抜けてくる。

◆その他の部品取外し
heatthink.jpg  今回のマザーボード交換ではCPUをそのまま利用する為に、GATEWAY2000のマザー ボードから取り外しておく必要が有る。
 CPUを取り外す前に右図の様な放熱板を取り外す必要が有る。
 この放熱板はCPUソケットの両端にある突起にバネ構造をした取付金具で取り付けてあり、 ソケットを両端から挟み込んでいる為に手で外す事はできない。
 その為に精密ドライバーのマイナスの様なもので、放熱板の取付金具をCPUソケットの 両端にある突起から浮かす様にして取り外す。
 この取付金具を取り外すには2個所ある固定部分を両方一気に取り外さず、片側づつ 取り外す様にする。
 この放熱板を固定しているばねを取り外すと右上図の様に放熱板自体が取り外せる 様になるが、この放熱板は再利用しない。
 交換するマザーボードによってはCPUソケット周辺に部品が多く飛び出ていて、 放熱板自体がこれらに接触して取り付ける事が不可能な場合が有る。
 また単なる放熱板だけよりもCPUクーラーを使用した方が放熱効果が大きい為に 必ずCPUクーラーを利用する様にしている。
cpu-up.jpg  放熱板を取り外すとその下からは左図の様にCPUが見えてくる。
 今回取り外そうとしたCPUには左図中央部分の放熱板と接触する部分にシリコンが 塗られていてベタベタしない様にこれらを奇麗に拭き取ってから取り外している。
 取外しには左図の左側に有る茶色のレバーを一旦CPUから若干離す様にして上に 持ち上げるとレバーが下の白い部分を支点として持ちあがってくる。
 レバーは完全にソケットに対して垂直になるまで立てるようにすれば、あとはCPUを 真っ直ぐ引き抜くだけで取り外す事ができる。
rear-cover.jpg  ATXケースのリアパネルにはマザーボードに合ったパネルが取り付く様になって いるが、GATEWAY2000では最初から1種類のパネルしか付属しておらず、変更しようとする マザーボードとは合わなかった為に取り外す事になった。
 GATEWAY2000のフルタワーケースではパネルが二重になっており、最初にパネル全体を ケースから外さないとマザーボード部分のパネルが外れない様になっていた。
 その為に右図の様に拡張カードが固定してあった場所の延長上に固定してあった パネル固定用のネジをプラスドライバーを使用して取り外す。
 この固定ネジは4つあり、ネジを外した後は真上に引き上げればパネルの下側が 差し込んであるだけの為に簡単に外れてくる。
rear-panel.jpg  パネルは左図の右側部分が外れてくるが、このパネルに左図にある左側のパネルが 挟み込まれて取り付けてある。
 本来はこのパネルがケース購入時に2〜3枚付属しているのだが、GATEWAY2000は 完成品としての販売を行なっている為に自分の使用する分だけしか付いてこない。
 このパネルはどこかで捜せば見つかるかも知れないが、ケースメーカーによって 取付方も変わっている為にどれでも合うと言うわけではなさそうである。
 その為に今回は左図のサブパネルは取り外したまま使用する事にした。



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