マザーボードの組込 ◆ASUS TX−97X/woa マザーボードにはASUS製のTX−97X/woaを使用した。 このマザーはTX−97Xの音源なしモデルで、メモリーの増設はDIMMだけ となっている。 マザーボードの選択ではTXチップセット搭載は当然だが、色々と何にするか迷ったが DIMMとSIMMの兼用が多い中でこのボードだけがDIMMだけとなっていた。 それにマザーボード交換を行なった時にはDIMMもまだ高価で、64MBのDIMMは 手が出ず32MB2枚を同時に購入した。 ほとんどのマザーボードがSIMMとDIMM兼用の場合にDIMMソケットが2つ しかなく、これでは今後の増設時にメモリーを捨てる方向でしかなかったものをこの マザーボードではDIMMソケットが3つとなっていた。 その為に32MB2枚で利用していて64MBが安くなった頃に購入すれば128MBに なると言う予定であった。 それに以前はGIGA−BYTE製のマザーボードを使用していた為に、ASUS製の マザーボードも使用してみるのも良いかと思ったのが購入のきっかけとなる。 右図がマザーボード関連一式であるが、TXチップセット搭載のマザーボードに限らず 以前購入したHXチップセット搭載のマザーボードもUSB搭載となったしわ寄せなのか IDEケーブルが2本付いて来なくなった様である。 以前はCD−ROMとハードディスクをマスター/スレーブで接続するとトラブルが 発生するといった問題も聞いていたが、最近の部品ではそう言った問題が無くなった 為なのかIDEケーブルが1本しか付いて来なく、毎回別にIDEケーブルを購入する 手間が増えてしまった。 いくら大丈夫だからと言っても頻繁にアクセスされるハードディスクとCD−ROMを 一緒に接続するのは不安で、必ずしも新しい部品を使用するわけでない為にトラブル防止 の為にも従来通りハードディスクはプライマリーに接続しCD−ROMをセカンダリーに 接続しておいた方が無難であろう。 また今回購入したマザーボードにはASUS製のCPUクーラーも付属していて、 ファンの回転数検出端子の付いた物であった。 しかしやはりCPUクーラーと言えばSANYOで、最初は普通の物を使用していたが 後で回転数検出端子の付いたSANYO製のCPUクーラーが手に入ったのでこれを 使用している。 拡張スロットはPCIが3つとISAが2つで共用スロットが1つとなっていたが、 ISAは2つもあれば十分だがPCIの方が共用込みでも最低5つは欲しい所である。 このマザーボードを使用してみてだが、もともとGATEWAY2000のマザーボードがPCI 割り込みの共有ができない事から交換する事になったが、このASUS製のマザーボードに 交換しても全く同じ様にPCI割り込みの共有ができなかった。 これではマザーボードを入れ替えた意味が無く、ASUSのホームページでBIOSの バージョンアップ情報を調べていたら、購入直後に新しいBIOSが出ていた。 早速ダウンロードして書き換えた所、PCI割り込みの共有ができる様になった。 しかしインターネットをやっていない人はどうやってBIOSを入手すればいいのだろうか。 もはや故障としてマザーボードを買い直すとかするしか無いのであろうか。 また動作的にも色々と問題が多い様である。 まず、これはサウンドカードが悪かったのだが、サウンドクエスト製のSQ−4232だが このサウンドカードを入れているとサウンドカード自体の機能としては問題ないのだが、 ATX特有のWindows95終了時の自動電源遮断機能が全く働かなくなる。 これはGIGA-BYTEのGA-586ATX3でも同様で、インターネット上の通信販売でも『新しい BIOSとの相性が悪い』と書いてあったショップも有った。 その為にSoundBlaster64Goldに交換した所、何の問題も無く機能を果たす様になった。 更にアイオーデータのグラフックスアクセラレータカードでVirge/DXを搭載した物を 使用していると、電源の立ち上がりでハードディスクからブートしてWindows95が立ち 上がるのだが、何回に1回かはこのグラフィックスアクセラレータカードだけが立ち 上がらないと言った現象が出た。 これは電源投入直後にBIOSの表示が出なかった場合はリセットスイッチを押し直す 事でなんとか回避できるのだが、かなりの頻度で起こる為に大変であった。 また何回もこれを繰り返しているうちにBIOSが消されるという現象まで発生した。 これが起こってしまうとマザーボードのバッテリー切換をOFFにしてメモリー上から BIOSを完全に消し去り、フラッシュメモリーから読み直すようにしてやらないと 2度と立ち上がらなくなってしまう。 あまりの頻度の為に色々調べた所、拡張カードはグラフィックスアクセラレータカード だけでも発生する事から、Matrox社のMillenniumUに変更した所、何の問題も無く 動作する様になった。 しかしである、やはり電源投入時に起動しない時があり、2〜3度入れ直すか電源を 入れた直後にリセットスイッチを押せば1発で起動する問題が残っている。 TX−97Xもリビジョンアップになって色々と修正されているのだろうが、これだけの トラブルが有りながら同じマザーボードを買い直すのも不安で、とりあえず現状のままで 使用している。 同じ様な拡張カードの構成でも、TX−97Xで動作不安定やトラブルが発生していた カードも、同じTXチップセット搭載のGIGA−BYTE製のGA−586ATX3では 全く問題なく動作している為に、間違いなくマザーボードの問題の様である。 こうなるとやはり他の人にはGIGA-BYTEを薦めてしまい、GA-586ATX3だけでも10台近く 様々な拡張仕様で使用しているが、こちらは全く問題ない様である。 ◆マザーボードへの部品実装 右図はCPUを裏側から見たもので、詳細な型式などはこちらの面に書いてある。 その為にCPUの表側にはほとんど何も書いてなく、左下図のようにIntel Pentiumと 200MHzである事ぐらいしか書いていない。 パッケージ自体はMMXのCPUと同じデザインになっており、ICの足が表側からも 見える様なパッケージになっている。 この裏側に書いてある型式と一緒に書いてある文字をメモっておき、この文字より CPUの電圧関連設定情報を調べておく必要が有る。 これはASUSのホームページでジャンパー設定の項目当たりに書いてあったが、 マザーボードに付属している取説には電圧の切換方法は詳細に載っているが、どのCPU がどの電圧に設定するかまでは詳細に載っていない。 普通のPentiumには2種類の電圧設定があり、ASUSのマザーボードはCPU関連の 電圧を基板上のジャンパーで設定しなければならない為に、間違えて設定しない様に 事前に調べておく必要が有る。 CPUをマザーボードのCPUソケットに入れる前に、CPUソケットの横にある 固定用のレバーを持ち上げておく様にする。 レバーは白いソケットに対して茶色の棒があるが、Socket7と書いてある反対側を 多少CPUソケットと逆方向に広げながらレバーを持ち上げると浮いてくる様になる。 レバーはCPUソケットに対して垂直位置になるまで持ち上げておきCPUを入れる 準備をしておくが、レバーは垂直位置から逆方向に倒さない様にする。 一応レバーはある一定以上は動かない様になっているが、作業中に無理な力が加わったり 意識的に倒そうとするとレバー自体が破損してしまうので注意が必要である。 CPUをソケットに差し込む前にCPUの方向を調べておく様にするが、200MHzの CPUではピンの確認を裏側から行なうしかないが、今回の200MHzではCPUの 表側からでもICのピンが確認できる為に便利であった。 CPUの方向はCPU自体の4角を見ると1個所だけ斜めにカットされている部分が 有る為に、ここが1番ピンという事になる。 またこの場所のピン配列も他の3個所と違って、この部分だけピンが少なくなっていて 逆差し防止になる様になっている。 当然CPUソケットの方も1番ピンの部分が1本足りなくなっていて、この部分に CPUのリード(足)を合わせる様にして取り付ける。 CPUはリード(足)さえ曲がっていなければ簡単にソケットにセットできるが、 少しでも曲がっていると奥まで入り込まない場合が有る。 それどころか、1番ピンの部分が間違っていたりどこかのリードが曲がっていたりすると、 CPUを取り付ける際に更にリードを曲げてしまったりする恐れが有る。 CPUを取付前にはリード側の確認をしておき、リードが曲がっていないかどうか 確認しておき、曲がっているものを見つけたらリードの金メッキをはがさない様にと 静電気に注意しラジオペンチ等で修正しておくと良い。 また上手くCPUソケットに取り付けたつもりでもCPUが浮いていて、電源を入れても 動作しない場合なども有る為に、ソケットに完全にCPUがセットできたかどうかを 確認し、少しでも浮いている様であればCPU上部を押してソケットへ完全に挿し込む 様にする。 CPUの挿し込みが確認されたらソケットのレバーを元の位置まで戻しCPUを完全 に固定するようにするが、レバーはソケット側面に付いた爪に引っ掛かっているだけ な為に、レバーを倒したらこの爪に引っ掛かってレバーが動かないかどうかを確認して おく必要が有る。 CPUソケットにCPUを取り付けたら、そのCPUの上に冷却用のCPUクーラーを 取りつけておく様にする。 GATEAY2000ではCPUクーラーを使用せず放熱板のみだったが、暑い夏場を考えると CPUクーラーを使用しておいた方が良く、今後CPUのバージョンアップも考慮し 2千円前後とあまり高価な部品でもない為にCPUクーラーを使用しておいた方が良い。 CPUクーラーにはSANYO製の物を使用し、これには普通のタイプとTX用として 販売されているファンの回転数検出センサーを持った2つのタイプが有り、普通のタイプは ファンの電源ケーブルがCD−ROMやハードディスクの電源コネクターと同形状の ものが付いていて、分岐ケーブルが付いている為に電源コネクターの数が足りなく ならない様に考慮されている。 TX用はTXチップセットのマザーボードに付いている、専用のファン用コネクターに 接続するケーブルが付属していて、ここから電源と回転数検出センサーの信号がまとめて 接続できるようになっている。 どちらを使用しても冷却効率は全く同じだが、数百円の違いでもTX用を使用して おいた方がマザーボードのBIOS画面で回転数の確認も可能となり、その他にファンの 回転数が一定回転数以下になると警告を出す様な事も可能となる。 CPUクーラーの取付は簡単で、ファンに付属している丸い形状のばねをファンの 上から取りつけておき、そのままCPUの上に置いてバネの両端をCPUソケットの 両端にある突起部分に引っかけるだけで取り付けられる。 ファンヘのバネの取付は右図の様にファン自体の取付方向を決め、ファンから出ている 電源供給用のコネクターを先に通してファンに乗せる様にするだけで取り付く。 ファンの取付方向は右図の様に、マザーボードをケースに取り付けた時にファンに 書いてあるMCマークが読める様に取り付ければ、電源供給用のコネクターが斜め下に 向く為に付属の電源ケーブルが斜め下に向いて取り付く為に無理がかからず配線できる 様になるだろう。 またTX用のファンに付属している電源ケーブルはあまり長くなく、使用するマザー ボードによってはファンの向きを配線が最短距離になる様にする必要が有る。 左図の上側が今回購入した32MBのDIMMで、下側のDIMMがGATEWAY2000で 購入していた32MBである。 今回は2クロックと4クロック用の違いだけであったが、この他にDIMMには 3V用と5V用が有りバッファーの有り無し等で少しづつ使用が違った物が有る。 これらの仕様はDIMMのコネクター部分中央と右側に有る溝の位置が左/中/右と どこに切り込みが入っているかで見分けがつく様になっており、これは違う仕様の DIMMを間違ってセットしない様にと逆差し防止用の溝としても利用されている。 しかし2クロックと4クロックの違いはこれらの溝からは判別できず、マザーボードに セットしてみて動作させるまでわからない為に、DIMMを購入する際にはショップで どのマザーで使用するかを予め伝えておいた方が良い。 もっともASUSやGIGA−BYTE等の一般的なマザーボードでは4クロックの 3V仕様の標準的な物を使用していて、ショップ当たりもこれらの物を置いている為に 間違いは無いと思うが、メーカー製の拡張については予め調べておくか多少高価でも メルコやアイオーデータ等の搭載可能比較表等に載っている製品を購入した方が良い だろう。 実際にGATEWAY2000のP5−166(MMX)にTWO−TOPから 購入したDIMMでは動作したのに対して、アイオーデータから購入した3V4クロック仕様の DIMMでは動作せず、このGATEWAY2000で動作しなかったアイオーデータの DIMMもASUSやGIGA−BYTEのマザーボードでは何の問題も無く動作する といったトラブルも発生している。 DIMMの取付方法はSIMMより簡単で、右図の様にDIMMソケットに差し込む だけだが、差し込む前にはDIMMのコネクター部分の溝の方向を確認しておく必要が あり、逆に取り付く事は無いが無理に入れるとDIMMソケットの突起かDIMM自体の 基板が破損する可能性が有る為に十分確認してから作業する様にする。 差込方法はDIMMソケットの両端にあるガイドに沿ってDIMMを差し込み、最後に 力を入れてコネクターのコンタクト部分に差し込み、最後にDIMMソケットの両端にある 白いレバーでDIMMの上からロックする様にする。 またDIMMを取り外す場合は、このDIMMソケットの両端にある白いロックレバーを 両脇に広げる様にするとDIMM自体が外れてくる様になる。 ◆マザーボードの取付け マザーボードを取り付ける前にはCPUクロックの倍率とバスクロックの設定やCPUの 電圧関係の設定を行なっておく必要が有る。 マザーボードをケースに組んでからでも設定はできるが、基板単体の方がジャンパー部分を 見易い為に組み付ける前に設定しておいた方が作業がし易いだろう。 特にCPUの電圧設定でPentium(P54C)の場合では、CPUに書いてある 型式によっては3.4V(STD)と3.5V(VRE)がある為に間違えない様に 設定する必要が有る。 これはマザーボードの取説にはパッケージに書いてある型式の見分け方が無く、調べる にはASUS社のホームページに載っている為に事前に調べておく必要が有る。 またGATEWAY2000のフルタワーケースに取り付けてあった純正マザーボードは、今回使用した ASUS製のTX−97Xよりも基板サイズが大きく、基板を固定する支柱の位置が異なり そのままでは取付が不可能であった。 しかし左下図で基板の右側を見てもわかる様に、このフルタワーケースはある程度は 色々なサイズのマザーボードに対応できるようにネジ穴が数箇所有った。 この数箇所あるネジ穴のうち右上図の様にしてマザーボードを一旦入れてみて、ネジ穴の 合う部分を捜し出し支柱を移動しておく必要が有る。 支柱をマザーボードと合う位置に移動したら、ケースにマザーボードを入れ左図の様に マザーボードをプラスドライバーを使用し固定する様にする。 取付の際には支柱にマザーボードをむやみに押し付け、ネジ穴を探す為にスライドさせない 様にする必要が有る。 あまり支柱にこすり付けてしまうと基板表面に傷がつき、最悪の場合はネジ穴周辺の パターンを切断してしまいマザーボードが動作しなくなってしまう恐れが有る。 その為にマザーボードを支柱からは浮かした状態でネジ穴の合う位置を捜し出し、 最初は上側にあたる2個所のうち1個所だけのネジ穴を捜しだし、この部分を軽く固定してから もう一方のネジ穴を探して軽く固定しておき、マザーボードがぶら下がる様な感じにしてから 取り付けると傷を付けなくて済むだろう。 マザーボードをケースに取り付けたら、電源用のコネクターをマザーボードに取り付け ケース関係から出ている配線を行なう様にする。 ケース関係の配線は縦2列に配列されたピン状のコネクターに差し込むだけの為に、 間違って配線し易い為に取説とマザーボード上のシルク印刷を良く確認の上で配線する 必要が有る。 なお、今回使用したGATEWAY2000のケースではリセットスイッチの配線が短く、あと少しで 届くというとこであったがコネクターを接続する事ができず、このリセットスイッチ用の 配線を途中で切断し延長している。 延長には自動車配線用に使用するギボシ端子を使用したが、このリセットスイッチ用の 配線についているコネクターが入手可能のであれば、リセットスイッチの背面から配線し 直した方が良いだろう。 その他にフロッピーディスク用のケーブルとIDE関係のケーブルを取り付けるが、 これらのコネクターには逆差し防止用の機構が無い為に、どの様にでもコネクターを 差し込む事ができてしまう為に取付時には十分確認してから取り付ける必要が有る。 メインに戻る コンピュータ選択メニューに戻る 自作DOS/V選択メニューに戻る P5−200メニューに戻る マザーボード交換メニューに戻る
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