◆ケースの分解 右図が今回使用したケースで、テクノバード製のIW−A500を使用したが、 同社のパネル違いであるTB−666とは4〜5千円の違いが有った為に格安で 入手できる事から利用した。 このケースには右図の様にACケーブルやゴム足にインチネジ及びミリネジ 等も揃っており、拡張スロットの空き部分を埋めるメクラ板も数多くあり 安価な割には小物がしっかりしていた。 右図には写ってないが、マザーボードのATXコネクター部分のパネルも 2種類あり、マザーボードにより選択できる様になっている。 まぁ当然であるが、左図を見てもわかる様に上部右側にATX電源が 搭載されている為に、このケースに付属の電源ではWindowsなどからの 電源のコントロールが可能である。 ケースによってはATXケースでもOS上からの電源コントロールができない 物もまだ残っている可能性がある為に、ケースを購入の際には確認しておいた方が良い。 このケースを分解するには左図の様にしてプラスドライバーを使用して、 ケース背面にあるネジを4ヵ所取り外す事になる。 ネジはカバーを共締めする様な感じで固定してある為に、ケースリアパネルの 両端に2箇所ずつの固定となっている。 これらケースの背面にあるネジを4ヵ所取り外した後に、右図の様に一旦ケースの カバーを全体的に持ち上げずに後ろ側にスライドする。 こうすることでケースカバーがフロントパネルの両端に差し込んである部分が 外れて来る様になるが、この部分を外さないでカバーを持ち上げ様としても カバーが外れず、下手をするとケースカバーを変形させてしまう可能性がある。 右図の様にケースカバーを後ろ側にスライドできれば、右図の様にケース背面の 上部を持ち上げてから全体的に取り外す様にする。 ケースカバーは両サイド下部もひっかけてある為に、後ろにスライドした後には 真上に上げないと取り外せないが、後ろへのスライド量としては10mm前後くらい なものでそう大きくはないが、スライドさせれば途中でひっかかり動かなくなる為に このひっかかる部分までスライドさせれば大丈夫であろう。 ケースカバーが取り外れたら左図の様にマザーボードを取り付けるシャーシを 引き出して取り外しておく様にする。 このマザーボード取り付けシャーシはケースカバーの取り付けネジで共締め されている為に、ケースカバーを取り外せばいつでも引き出せる様になっている。 ケースによってはマザーボードを取り付けるシャーシが取り出せないケースも 有る様で、これらのケースは安価であるが組み付けや増設のし易さからマザーボードを 取り付けるシャーシは取り外せるケースを選んだ方が良いだろう。 特にミニタワーやマイクロATXケース等は、ドライブ類とマザーボードが 近い位置に付き配線や部品が交差する為に一度組み付けると増設も簡単にできなく なってしまう為に、これらのケースを選択する際には必ずマザーボードを取り付ける シャーシは取り外せた方が良いだろう。 フルタワーを選択する際では、ケース内部が広い為にマザーボードが固定式でも 何ら問題にはならないと思うが、ミドルタワーの選択ではどっちと言いがたい。 同じミドルタワーでも高さが低い物では間違い無くマザーボードを取り付ける シャーシが引き出せた方が良いだろう。 またこのケースの足はゴム足になっており、右図の様に購入直後には取り付け られておらず、ケース内部に有るゴム足の両面テープの保護紙をはがしケースの 底に貼り付ける必要が有る。 ゴム足の取り付ける部分には右図の様に丸く板金に突起が付いており、この 部分の中央にゴム足を取り付ければ良い様になっている。 ケースのゴム足を取り付ける部分の中央にはネジ穴も開いている為に、 ホームセンター等で樹脂製等のゴム足やキャスター等を見付けてきて ケース底板に直接ネジで固定しても良いだろう。 ◆マザーシャーシへパネルの取り付け 今回使用したマザーボードはIntel製のLXチップセットを搭載した あるメーカーのOEM用のマザーボードを使用しているが、当然ATXサイズと なっている。 右図でもわかるように、 ケース自体には右図の様なコネクターパネルが2種類付いて来て、 マザーボードのコネクター形状により選択できる様になっている。 このパネルの材質は非常に薄く、変形していないかどうかを確認しておき 変形していた場合には予め修正しておくと良いだろう。 今回使用したマザーボードではサウンド機能がボード上に無い物の為に、 左図の様に左側からキーボードとマウスとなり、その左側の四角い二段重ねの コネクターがUSBで、その右側の上段がプリンターで下段の2つがRS−232Cの コネクターである。 そして本来はサウンド機能があればその右側にコネクターが並んでいるはずなのだが、 今回のマザーボードではコネクターが無い為に、手前側に有るパネルのサウンド用の コネクターのメクラは取り外さないでおき、左側から二番目のUSBコネクターにも メクラ板が取り付けて有る為にこれは取り外しておいた方が良いだろう。 このパネルはネジで固定するのではなく、右図の様にしてパネルのちょっとした 突起をマザーボード取り付けシャーシのリアパネル内側から差込み、右図の状態から 図の浮いている左側を押しこんで行けばパチンとはさみ込まれる様になっている。 尚、右図の下側がパネル面がケースの背面から見える部分で、左側に立っている 方がマザーボードが取り付く面である事に注意する。 又、パネルをマザーボードのコネクター配置に合わせて取り付ければ間違う 心配も無いが、右図ではパネル下部の折り返しが上側に向く様になっている。 ◆マザー取り付け支柱 マザーボードの固定には右図に有る様な真鍮製の六角柱が使用されており、 これはマザーボードを取り付けるシャーシに真鍮製の支柱のボルト部分が 取り付けられるタップが開いている個所に使用する。 その為に予めマザーボードをマザーボード取り付けシャーシに載せて見て、 実際にどの位置にマザーボードの穴が有るかを確認しておく必要が有り、 確認と同時に真鍮製の支柱を手で仮止めしてしまうようにした方が作業効率が良い。 マザーボードを取り付けるシャーシには左図の様にネジを取り付けるタップが 無い部分もあり、この部分には左図の様な樹脂製のワンタッチ式の支柱を利用する。 今回のケースに付属してきたワンタッチ支柱は、左図のピンをマザーボードを 取り付けるシャーシの裏側から差し込んでおき、そのピンの上側だけでマザーボードを 固定する様になっていた。 この手のピンは差し込むと縮みながら穴から出てくる様になっており、穴から 出ると縮んでいたピン自体が広がって抜けなくなる様になっている。 その為に取りはずす際には、ピンの広がった部分をはさみながら取りはずす 必要が有る。 真鍮製の六角支柱は右図の様にマザーボードを実際の位置に置いて見て、 マザーボードの取り付け穴より見えるマザーボード取り付けシャーシのタップに 支柱を取り付ける様にする。 支柱の取り付ける際には、マザーボード取り付け用のシャーシには様々な マザーボードに対応する為に数多くのタップや穴が開いており、右図の様に 基板を少々浮かした状態で取り付けると間違えずに取り付ける事が出来る。 支柱を取り付ける際にマザーボードを動かし支柱と基板裏面がこすれてしまい パターン自体を切断してしまわない様に注意する必要がある。 また、パターンを切断しないまでも基板表面を擦る事で基板表面に塗ってある 黄色や緑色の保護塗料がはがれてしまう場合もある為にこちらの方も注意が必要である。 真鍮製の支柱の取り付け位置が決まったならば左図の様にしてペンチや プライヤー等を使用してマザーボード取り付けシャーシに固定する。 マザーボード取り付けシャーシはスチール製でしっかりと締め付けても ネジ溝が破損する事はなく、普通は一旦マザーボードを取り付けると交換する 事も無いと思うが、マザーボードを取り外す際にネジを緩める際に支柱も 一緒に回ってしまう事が無い様にしっかりと固定する。 支柱関係がしっかりと固定できたらマザーボードを入れる訳だが、ATXの 場合は基板自体にコネクターが付いている為に右図の様にリアパネルに取り付けた コネクターパネルの穴に合わせてマザーボードを差し込む様にする。 その際にシールド関係の為にコネクターパネルのコネクターに当たる面は、 コネクターの外周部分に当たる所が一定間隔で裂けており、それらがコネクターの 方に軽く折れ曲がっている。 この部分がマザーボードをセットする際に折れ曲がってめくれない様に 注意しながら取り付ける必要が有る。 マザーボードをセットしたらリアパネル面に押しつける様にしながら支柱と 基板の取り付け穴を合わせながらネジで軽く仮止めする。 ネジの取り付けは左図の様にリアパネルとコネクターの関係を決める為にも リアパネル側のネジを先に取り付けて位置を確認しておいた方が良い。 そして全ての支柱にネジを取り付けたら全体的にマザーボードをリアパネル側に 押し付けながら完全に締め付ける様にする。 このマザーボードをリアパネルに押し付けるのは、コネクターパネルの部分が バネの様になっておりマザーボードを押し戻してしまう可能性が有る為である。 実際には各ネジ穴部分のパターンがネジ頭よりも多少大きいくらいになっている 為に、ネジ頭がマザーボードのネジ穴にあるパターンの中心に来る様にすると 一番良いだろう。 メインに戻る コンピュータ選択メニューに戻る 自作DOS/V選択メニューに戻る P2-333メニューに戻る |