インストールについて


◆HDDの分割について
 ハードディスクはWindows領域の磁気的破損を考慮して、 いつでも再インストール可能な様に最低でも2分割にしておき、ア プリケーションで使用するファイル等のユーザーデータはWind ows領域とは別の所に保存する様にする。
 壊れたPCの修復をする際に必ずと言って良いほどハードディス クがCドライブ1本になっており、マイドキュメントフォルダーの 下にデータが撒き散らされていたり、更にはアプリケーションが標 準で指定しているシステム内のフォルダーに保存されていたりする 為にも、ユーザーがどのアプリケーションのファイルがどこにある のかがわからなくなっている事自体が非常に困ってしまう。
 その為に、CドライブはWindows自体とアプリケーション のみの領域として、ユーザーデータは別領域であるDドライブやE ドライブを作成して保存しておく様にする。
 そうすれば、Cドライブにはメールデータやブラウザーのお気に 入り等のシステムデータをバックアップするだけで済み、あとはC ドライブだけフォーマットしてWindowsの再インストールが 可能となる為に、比較的復旧作業が楽になるだろう。
 よくWindowsの不具合が発生しどうしようもなくなってし まうとWindowsの上書きインストールを行っているのを見か けるが、上書きインストールはファイルが削除されてしまった物に 対しては有効であるが、不具合のほとんどがシステム管理上は壊れ たファイル名は存在しており、実際のファイルの内容が壊れている 事がほとんどの為に、壊れたファイルより新しい日付出なければ更 新されず結果的には書き換わらず壊れたままである。
 その為に不具合が出てしまったならばハードディスクをフォーマ ットから行うWindowsのクリーンインストールをお薦めする 。
 上図はWindowsXPやWindows2000の場合のイ ンストール途中に現れるハードディスクの領域設定画面であるが、 上図では3つのドライブに分割した例である。
 ここで注意しなければならないのは、ここから指示通りにWin dowsをセットアップしてしまうと大変な事になってしまう為に 注意する必要がある。
 これまでインテルの945チップセットマザーでは、ASUS製 やGIGA−BYTE製にASRock製等のマザーでは注意が必 要で、上図からCドライブを指定してWindowsをインストー ルするとDドライブやEドライブが別のドライブにズレてしまう。
 これは上図ではまだハードディスクを領域確保して分割しただけ で、実際にはBIOSで再認識されていない為にこれらの設定は次 の再起動時に有効となる。
 その為に通常このままインストールするとシステムはCドライブ となるのだが、DドライブにはCD/DVDドライブが割り当てら れてしまい、その次から分割した残りのハードディスクが割り当て られ、本来Dドライブにする予定の領域がEドライブとなり、Eド ライブの予定だった領域がFドライブになってしまうだろう。
 更に注意が必要なのが内臓のUSBメモリーカードリーダーで、 最初から装着してWindowsをインストールすると、上記の様 な手順でインストールするとCD/DVDドライブの後ろにUSB のドライブが来てしまい、その後ろにハードディスクの分割したド ライブが来てしまうだろう。
 そんな事にならない為にも、上図で領域確保が完了したならば、 一度画面の下にある様にファンクションキーの【F3】を押してW indowsのインストールを中断し、再起動させてから再びこの 画面に来たならばCドライブを指定してWindowsのインスト ールを続行する様にする。
 そうする事によりハードディスクは全てCドライブから連続して 割り当てられる様になる。
 WindowsXPやWindows2000ではドライブ名を 変更する機能も持ってはいるのだが、やはりソフト的に細工したド ライブ名よりも、しっかりとBIOSから連続的に認識されたドラ イブ名でセットアップした方が誤動作する確立が低くなるだろう。
 ただ、今回のViP−STで使用しているマザーボードメーカー であるECS製では、ハードディスクの領域確保後に再起動の必要 は無く、これは同社のディスクトップ用マザーボードである945 G−M3等では再起動無くしてドライブを認識してくれる様である 。
 これは逆にBIOSから離れてWindowsのインストーラが 起動している為になぜ途中で行われた領域確保が認識されるのかが 疑問なのだが、よく考えてみると以前のソケット7やBXチップセ ットや815チップセットの頃を考えると、もしかしたら領域確保 後には再起動せずとも領域確保が認識されていた様な気がする。
 おそらく原因はBIOS自体が立ち上げた時にCD/DVDドラ イブをどう認識しているかと言う問題だと思われ、予めBIOSで CD/DVDドライブを認識した再にドライブ名が割り当てられて しまう様な物でればドライブがズレてしまう原因になるのだろう。
 その為に、もしも領域確保時にCドライブの次に確保しようとし たドライブ名が上図の様にDドライブとならず、Eドライブ等と離 れてしまった場合には領域確保後に【F3】を使用して一旦Win dowsのインストーラを終了し、再起動する事で新たにハードデ ィスクの領域を再認識させる必要があり、再びWindowsのイ ンストーラがこのハードディスクの領域確保まで来た時に再びドラ イブ名の割付が連続している事を確認しておく。
 この事はUSB関係にも言える事で、最近のマザーボードではU SB関係からのブートも可能な為か、USBのメモリーカードリー ダー等が接続されていてもドライブ名がズレてしまう様である。
 この事もあってか、ECS製のマザーボードでもディスクトップ 用のマザーボードでは内蔵型のフロッピードライブ一体式メモリー カードリーダーをUSBで接続したままだとドライブがズレてしま う為に、この場合はメモリーカードリーダーのUSBケーブルを抜 いておくしか無かった様である。
 しかし今回のViP−STでは標準でSD/MS用のメモリーカ ードリーダーが標準装備されているのだが、USB接続ではなかっ た為か全く問題なく、また下図からもわかる様にWindowsの デバイスマネージャからの確認ではドライブとして認識されておら ず、メモリーカードを挿し込んで初めて認識するタイプなのかどう かは未確認である。

◆Windowsのインストールについて
 次にWindowsのインストールの際にで問題になるのが各種 チップ類のドライバーで、メーカー製等のOSがプリインストール モデルであればこの様な問題は無いのだが、ショップブランドのP C等ではOS無しのモデルがある為に、この様な場合にはOSをイ ンストールしようとするハードウェアに必要なドライバーを全て用 意する必要がある。
 メーカー製のPCでも不要なソフトやツール等が邪魔な場合や、 ハードディスクが壊れて交換する場合等では、別に一般市販のOS かOEM版を用意して交換する場合には、メーカーのダウンロード サイトから用意しておく必要がある。
 しかし、メーカーによってはダウンロード版を用意していない場 合がある為に、その際にはハードディスクが壊れる前にWindo ws内のINFフォルダーやSYSTEMにSYSTEM32等の フォルダー内を全て保存しておく事でドライバーのインストールに 利用できるケースが多いだろう。
 もしもハードディスクから壊れてしまってからの処理の場合には 、一旦新しく用意したハードディスクに製品に付属しているリカバ ーリーCDでセットアップし、その中からドライバー関係のデータ をバックアップしておき、それから再び市販のOSにてインストー ルし直すと良いだろう。

◆用意するドライバーについて
 用意するドライバーはおおよそ以下の様な物があれば問題ないだ ろう。
  ・ビデオコントローラチップドライバー
  ・サウンドチップドライバー
    製品によってはゲームポートドライバーあり
  ・ネットワークチップドライバー
    イーサネットLANだけでなく、IEEE1394や無線LAN 関係も必要な場合あり
  ・インテルチップセットドライバー
    使用マザーボードによりインテルで無い場合もある( 例:VIA/SiS/ALi/ATI 等)
 ドライバーに関してはメーカー製でなければマザーボードメーカ ーやそれぞれのカードメーカーからダウンロードできる為に、比較 的簡単に入手できるだろう。
 しかし、あまり古いカードの場合にはカードメーカーが提供を中 止している場合がある為に、あとはWindows内の標準サポー トドライバーに期待するしかないだろう。
 そして一番重要なのがインテル等のチップセットドライバーで、 OSの提供開始時期より新しいチップセット搭載のマザーボードを 使用すると、当然これらの最新チップセットは提供されていない為 に必ず、マザーボードメーカの付属CDやダウンロードサイトから 入手しておく必要があり、もしも無かった場合にはインテルサイト からのダウンロードが必要である。
 まれに見かけられるのは、OSをインストールした後にこのチッ プセットドライバーが正常に入れられておらず、そのままでビデオ コントロールドライバーやLANドライバー等、拡張カード関係の ドライバーを入れてしまっているケースも見かける。
 この様な場合にはCPUと周辺をコントロールしているチップが まともに働いておらず、本来の動作を行っていない可能性もある為 に極端にスペックダウンのままで使用しているケースもある様であ り、おそらくこの様な状態のままで様々なドライバー等を入れてい くうちにトラブルが発生しやすいPCにもなりえるのだろう。
 その為に必ずチップセットドライバーをインストールする必要が あり、当然であるが使用するマザーボードで使用されているタイプ のドライバーを使用する必要がある。

◆WindowsXP SP2インストール直後
 今回のViP−STにWindowsをインストール直後は下図 の様になり、やはり周辺用のドライバーは全てWindowsでサ ポートしている中には無く、ほとんどが【その他のデバイス】に? マークが付いたままになっているのがわかるだろう。
 これらはドライバーを用意してインストールすれば良いのだが、 注意しなければならないのはチップセットドライバーの確認で、通 常はWindowsインストール中には対応するチップセットドラ イバーが無い場合には、基本的な機能だけのチップセットドライバ ーが入れられてしまい下図の様にその為のデバイスには出てくる事 は無い為に注意が必要である。
 その為に必ずWindowsインストール直後は、下図のデバイ スマネージャを開き、その中にある【システムデバイス】の中を確 認しておきマザーボードで使用されているチップセットの型式がイ ンストールされているかどうかを確認する必要がある。
 おおよそでは、Windows2000の最終版であるSP4版 の場合にはインテル440BXまでの対応となっており、Wind owsXPの最終版であるSP2ではインテル815チップまでの 対応となっていると思われる為に、それ以外は予めドライバーを用 意しておくとよいだろう。
 今回のViP−STでは付属のドライバーCDは全てWindo wsVista用となっていた為に、WindowsXP用のドラ イバーを全て用意する必要があった。
 その用意する必要があるドライバーは以下の5種類のドライバー である。
●WindowsXP SP2用 ドライバーウェア情報 ●
チップセット Intel945チップセットドライバー Ver 8.1.1.1010 (付属CD)
ビデオカード NVIDIA GeForce Go 7600ドライバー (ダウンロード)
サウンドカード Realtek Hight Definition Audio Driver (ダウンロード)
LANカード Realtek Gigabit and Fast Ethernet NIC Driver (ダウンロード)
無線LANカード Intel PRO Set/Wireless (付属CD)
 TWOTOPサイトのViP−STのページには元々Windo wsVistaのみのドライバーしか付属しないと言う表記があり 、WindowsXPをインストールする場合のダウンロードサイ トが紹介されている。
 それが右図にある様な今回のマザーボードであるP53IN関係 のドライバーダウンロードサイトであるが、BIOS/Drive r/Manualがダウンロードできる様になっている。
 しかしBIOSは2.03とあるが、実機には2.07がインス トールされていた為に今回はダウンロードしていない。
 ドライバーにはオーディオ・LAN・チップセット・モデム・無 線LAN・タッチパッドの7つのドライバーが掲載されていた。
 しかし、付属のCDを調べてみると945チップセットドライバ ーと無線LANドライバーだけはWindowsXPもインストー ルできるタイプであった為に、ダウンロード版でなくCDの中から インストールする事にしてみた。
 その結果、上記表の様に945チップセットドライバーと無線L ANドライバー以外はダウンロードサイトからのドライバーをイン ストールする事とした。

◆Intel 945チップセットドライバー
 Windowsをインストールしたならば、必ず最初にはチップ セットのドライバーを下図のデバイスマネージャからシステムデバ イス内を確認し、もしもマザーボードで使用しているチップセット の型式が見つからなければ必ず最初に入れる様にする。
 今回のViP−STもインテル945と言う事でWindows XPではサポートしておらず、PCに付属していた右図のドライバ ーCDよりインストールする。
 インストール後は再起動を聞いてくるが、必ず再起動を行ってか ら次のドライバーをインストールする様にし、もしも再起動を聞い てこなくとも必ず再起動させる様にする。
 再起動後にはもう一度下図にあるデバイスマネージャ内のシステ ムデバイスの様子を確認し、下図の様にインテル945やICH7 等の周辺チップドライバーがインストールされている事を必ず確認 する様にする。

◆ビデオディスプレィドライバー
 次はやはりビデオコントローラのドライバーをインストールし、 実際に使用する解像度と発色にしておく様にするが、以外に正式な ビデオコントローラドライバーがインストールされていなくとも、 WindowsXPの汎用ドライバーのままでもある程度までなら 解像度が上げられる為に、それに気付かずそのまま利用しているケ ースもある様である。
 この場合にはほとんどがチップセット内臓のVGAドライバーが インストールされた場合が多く、チップが新しく該当するドライバ ーが無くとも相当ドライバーがインストールされる為か本来の解像 度が出てしまう場合もある様である。
 しかし、色数が出なかったり本来の処理スピードが出ない為に、 やはり本来使用するべきドライバーをインストールしておく事をお 薦めする。
 下図ではViP−STで使用されているNVIDIA製のGeF orceGo7600がインストールされている事がわかり、その 他のデバイス内にはビデオコントローラがなくなっている事がわか るだろう。
 そしてモニターに関しては特にドライバーが無く、プラグアンド プレイモニタがインストールされており、その他にも2つほど既存 のモニタが出ているが、メーカー製のPCでもこの様になっている 場合がある様だが、正式なビデオコントローラがインストールされ る前に認識されたモニターだったかどうかこの原因は不明である。

◆オーディオドライバー
 以降は特に指定が無ければどの順序でインストールしても問題は ないだろう。
 その為にここではオーディオドライバーを入れているが、こちら も汎用のオーディオドライバーで音が出ている場合もある為に、下 図の様にサウンド関係を確認してみると良いだろう。
 しかし、サウンドの場合にはチップメーカやドライバーのタイプ によって色々と異なる為に一概には言えないが、汎用ドライバーの ままであればインストールされている項目がかなり少ない事がわか るだろう。
 今回のチップはRealtek製の物であったが、ドライバーを インストールすると下図の様に6つの項目が並び、その他のデバイ スからはPCIデバイスが消えている事がわかるだろう。
 このサウンドドライバーの様に場合によっては何のドライバーか は名称から判別付かない場合があるが、ドライバーのインストール 時に特定位置のドライバーを指定しても、あくまでもWindow sの自動ドライバー検索を使用すると間違いなくインストールでき るであろう。

◆LANドライバー
 次にLAN用のドライバーをインストールするが、今回は無線L ANも一緒に搭載している為に上図の様にイーサネットコントロー ラとネットワークコントローラの2つ出ている。
 ドライバーをインストールしてみると下図の様にイーサネットコ ントローラがその他のデバイスから消え、サウンドと同じチップメ ーカーのRealtek製のLANカードドライバーがインストー ルされているのがわかるだろう。

◆無線LANドライバー
 そして最後に残った無線LAN用のドライバーをインストールす るが、今回は右図の様な付属のドライバーCDからのインストール を行った。
 ドライバー用の付属CDはほとんどの場合にはバージョンが古い 可能性がある為に、ダウンロードサイトを確認して最新のドライバ ーのバージョンを確認し、できるだけ新しいドライバーをインスト ールする方が良いだろう。
 しかし、ドライバーサイトにはOSのタイプ別に掲載してある場 合が多く、間違ったOSタイプのドライバーをインストールすると 誤動作の原因だけでなく、ひどい場合にはOSの再インストールが 必要になるぐらいの場合もある為に、ダウンロードする際には十分 確認してからダウンロードして使用する様にする。

◆ドライバーの最終状態
 全てのドライバーをインストール終えた状態が以下の図である。
 当然ではあるがその他のデバイスは全て無くなっているのがわか るだろう。
 その最終状態の各項目を開いた状態が下図である。
 PCを再インストールする場合や、新しいタイプのOSをインス トールする際には、これまでの状態を下図の様な感じで保管してお き、このインストールされているドライバーの名称やチップの型式 から新たにドライバーをサイト上から探すと言う手もある。

◆その他
 今回のViP−STにはLG電子製のDVDドライブが搭載され ており、その付属品として右図の様なCDが添付されていた。
 このCDにはDVD再生ソフトであるPowerDVDやDVD の編集できるPowerProducerに、ライティングソフト のNeroExpress等がバンドルされており、ドライブのマ ニュアルもこの中にPDF形式で入っている様である。
 WindowsXPであればある程度DVDの再生や書き込み等 ができるために、これらのツールはインストールせずとも使用でき るが、やはりこれらのツールの方が便利で多機能であろう。
 また、一般市販されているDVDソフトやライティングソフトの インストール使用も可能で、使い慣れたツールを利用する方が使い 勝手がよいだろう。
 しかし、ライティングソフト等ではバンドル版として配布されて いる物では簡易版が多く、今回も添付されていたNeroExpr essは簡易メニューでのみの使用と限定されていた。

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