◆IDの設定と認識 今回は5インチベイに取り付けている為に、右図の様にパネルの左側にSCSIの IDを設定するサムロータリースイッチがある。 通常はSCSIカード自身がID7に設定されている為に、購入後に変更して いなければID0〜ID6の間で設定する。 SCSI製品にはスキャナなどもある為に、PC98以外では後ろの方のIDに しておき、HDD等をID0から設定して使用した方が良いだろう。 このサムロータリースイッチの設定には、ペンの様に先が細い物を用意しておき これでスイッチの上下にある+/−の部分を押して希望するID番号に設定する 様にする。 又、3.5インチベイに取り付けた場合は、内部基板にあるID設定用のジャン パーを設定しておく必要がある。 これと合わせてターミネータも必要に応じてイネーブル側に切り換えて使用する 様にする。 IDの設定が終了したらPCの電源を入れWindows98を起動すると左図の 様に『ドライバー情報のデータベースの作成』画面が表示され、新しいハードが 追加された事を認識する。 しかし、単なるドライブとして認識するだけの為に特別なドライバーのインストール 等はいっさい必要無い。 その為に『ドライバー情報のデータベースの作成』画面が表示されるだけで、 あとは通常通りWindowsが立ち上がる。 また、PC起動直後の表示画面でSCSIカードBIOS表示画面では、指定した ID番号の所にCardDockがある事を示す表示が現れる。 そしてマイコンピュータのプロパティよりデバイスマネージャを開き、右図の様に ディスクドライブの詳細を開けて見るとしっかりCardDockが組み込まれて いる事が確認できる。 もしも右図の様にディスクドライブにCardDockが組み込まれない場合には、 SCSIのケーブルや電源コネクターが外れていないか、またはID番号が他の SCSI機器と重複していないかを確認する。 5インチベイへの取り付けでパネルのID設定用サムロータリーを使用していても 内部のコネクターが一段ズレて差し込まれている場合があると動作しない為に、この コネクター部分を付属の取り説を参考にして確認してみる。 ◆スマートメディアのセット 今回はノートPCでも使用できる様にPC側にPCMCIAカードアダプタを 取り付けた為に右図の様なスマートメディアアダプタも必要となる。 このスマートメディアアダプタだが、RATOC製のアダプタの様にノートPC にてカードサービスの停止をしなくてもスマートメディアの着脱が可能な製品では I/Oポートを使用している為にこのCardDockでは使用できない。 その為に同社のスマートメディアアダプタであるPCFDCW−ADP等が 必要となり、その他のメーカーであるメルコ製やオリンパス製等のカードでも 読み取りが可能なのではないかと思われる。 スマートメディアは左図の様にスマートメディアアダプタを製品名のシールが 貼られた面を手前にして、金色のスマートメディアの接点が見える側を手前に して差し込む様にする。 その際にスマートメディアアダプタのメモリーを差し込んだ左側からイジェクト ボタンが飛び出して来る為に、メモリーを差し込む際にはこのイジェクトボタンを 避ける様に押し込む。 また、メモリーを押し込むとアダプターから飛び出す事無く全て隠れてしまう 為に、もしもメモリーがアダプタから飛び出る様であればメモリーを逆に差し込ん だか、又はしっかりと押し込んでいない可能性がある為に十分に確認する。 メモリーをセットしたスマートメディアアダプタを右図の様にCardDockへ 差し込むが、アダプタの製品名が書いてあるシールを上にして差し込みCard Dockから飛び出す事無く差し込む様にする。 ] スマートメディアアダプタを差し込むとCardDockの右側からイジェクト レバーが飛び出して来る為に、このレバーの邪魔になら無い様にアダプタを押し込む 様にする。 また、いちいちスマートメディアアダプタをCardDockから外さなくても 装着したままでスマートメディアだけを抜き差しした方が手間がかからず便利で あるだろう。 メモリーカードの抜き差しはCardDock正面パネル左側にある緑のLEDが 点灯していない時に行なう様にする。 このLEDが点灯中もしくは点滅中にカードを抜き取ると、メモリーデータの 破壊だけでなくメモリーカードも破損する恐れがある為に、メモリーの取り外し の際にはLEDを確認してから抜き差しする様にする。 ◆スマートメディアの認識 CardDockにメモリーカードを差し込んだ後は、普通のドライブとして 内容をコピーしたり参照したりする事ができる。 右図では32MBのスマートメディアをセットした場合の例で、右図のリムーバブル ドライブのHドライブがCardDockで、この部分をマウスで左クリックすると 左側に出ている様な円グラフによる使用率が表示される。 この表示からもほぼ32MBのドライブとして使用できる事がわかり、現在は 6MB近くが使用されている事がわかる。 この様にして、マイコンピュータやエクスプローラなどのファイル管理ツールから 普通のHDDやMO等と同様にしてファイルが読み出せる為に、ノート型PCでない PCからのデジカメのデータをPCに取り込むには非常に便利である。 その為に最近の大容量メモリーカードと外付けタイプの物を購入すると、PC本体に SCSIカードさえ付いていればPC間の大容量データのコピー等もこのCard Dockを利用して一旦メモリーカードに記録する事で実現できる様になるだろう。 左図ではOLYMPUS製のC−2500Lで記録したスマートメディアを開いた 様子だが、他のデジカメのカードでもそのカメラで使用されているファイル構成が そのまま読み込めることがわかる。 今の所はMOとCardDockの共存であるが、これまで使用していて特に 問題が発生する様な事も無かった。 もしもHDD等のSCSIで高速な製品を使用する場合は、CardDock等は 安価なSCSIカードを別途用意し、SCSIカードの2枚差しにて分けて使用すると 良いであろう。 また、ドライブとして認識する為にアダプタを差し込んだままでは問題無いが、 メモリーカードを入れたままで再立ち上げや電源投入を行うと、最初からドライブが 存在する事になり実際のHDDやCDドライブのドライブ名がずれてしまう可能性が ある為に、メモリーカードの使用後はかならずアダプタから抜いて保管するように した方が良いだろう。 メインに戻る コンピュータ選択メニューに戻る 拡張関連選択メニューに戻る CardDockメニューに戻る |