2層記録メディアの問題 ◆2層記録について 以前からDVDメディアにはDVD+R/RWとDVD−R/ RWがある様に、当然ながら左右の図の様に2層記録メディアに も+Rと−Rとがある。 2層記録メディアとしては+Rの方が早く発売されており、以 前から容量の大きい物ではこの2層記録の+Rを使用していたの だが、ここ最近になりDVDレコーダにも2層記録ドライブが多 く採用され始め、やはりレコーダの世界では−Rの2層記録ドラ イブが主流になっている様である。 しかし、PCの世界では2層記録もDVD±R両用ドライブが 主流となりつつあり、レコーダの普及に伴い1層記録DVDと同 様に2層記録でも−Rが主流になるだろうと言う事から、今回ド ライブを増設し±どちらでも記録できる様にした。 今まで2層記録では+Rを使用してきたが、そろそろ世の中に 合わせて−Rの2層記録にしようとしたが、何故か読み込まない PCドライブが多発する事が判明した。 ◆調べてみると・・・ 今回は自宅のPC4台全てにBENQ製のDW1640を搭載 したが、それ以前まではRICHO製のMP5125Aが2台と MP5240Aが2台取り付けて使用していた。 読み込みに関しては偶然にもRICHO製DVDドライブでは 2層記録は±R共に読み込んでいた為に気付かなかった訳だが、 『読まない』と言う報告を受け現在取り外して使用しなくなった DVDドライブや会社の同僚や友人にお願いして複数のドライブ にて読み込みテストをした結果が左図である。 その結果、RICHO意外はほとんどのドライブで読み込めず 、意外だったのが+Rの2層記録ができるLITE−ONのドラ イブも読み込まなかった事である。 また、同じPioneer製のドライブでも通常販売されてい るタイプであるDVR−A07−Jで読み込むのに対して、OE M物のDVRシリーズでは読み込まないと言う事であるが、A0 6やA08でも読み込むかどうかは不明である。 そこで今回使用したDVD±DLのブックタイプを調べてみる と、左図の様にDVD+DLの場合はブックタイプを変更できる 為にneroが自動でDVD−ROMに変更していてくれた様で ある。 その為に、一般市販のDVDでは4.7GBの1層記録もあれ ば8.5GBの2層記録もある為に、ドライブの方で読み込んで みて自動的に切り替えてくれる為に対応の幅が広がるのだろう。 それに対してDVD−DLでは右図の様にブックタイプがDV D−Rになっている事がわかる。 これまではブックタイプがDVD−Rの場合には1層記録しか 存在せず、もしかすると読み込まないドライブの中にはDVD− Rのブックタイプの場合には4.7GBフォーマットしか認識し ない様に作られている物が多く、これがDVD−DLを読み込ま ない原因になっているのかも知れない。 しかしRICHO製のDVDドライブの様に読み込む物もあり 、これらはブックタイプを無視しているか実際に読み込んで判別 したフォーマットを優先しているのかも知れない。 ◆DVDプレーヤでも調べてみた 調べついでにDVDプレーヤやHDDレコーダ等でも2層記録 メディアにて再生できるかどうかを確認してみた。 AV機器に関しては全てPioneerであるが、2005年 末に発売されたDVR−DT90では元々2層記録対応品の為か DVD−DLもDVD+DLでも再生は可能であった。 しかし、それ以前のDVR−710HとDVR−510Hでは DVD+DLは再生できたが、DVD−DLでは認識もせず自動 的にイジェクトしてしまう様であった。 意外だったのが、それ以前に入手したミニシアターシステムで あるXV−DV33だが、こちらはDVD±DLどちらでも再生 可能であった。 AV機器でのテストは現在手持ちの製品だけの為に、他社製品 や年式での認識状況は詳しくわからないが、こちらでもDVD− DLの認識率は良くない様な感じがする。 ◆DVD+R DLの利点 以上の様に、現段階ではまだPCもAV機器も2層記録対応品 が少なく、今まで購入してきた機器でも使用できるようにする為 には、まだまだDVD+R(DL)を使用した方が良い様である 。 メディア価格も+R/+DL人口が少ない性か、1枚あたりの 単価が若干高くなるものの、1枚500円近くと以前からみると かなり格安になった為に利用する機会が増えてくるだろう。 特に、PCでの書き込みでは間違いなくDVD+DLにした方 が良いが、DVDレコーダでは+DLの書き込みができない為に どうしても−DLを使わなければならないだろう。 2層記録のRWでもあればPCに移し+DLに書き込むと言う 手段も取れるのだろうが・・・ メインに戻る コンピュータ選択メニューに戻る 拡張関連選択メニューに戻る DW1640メニューに戻る |