Canon Bubble Jet Printer PIXUS iP7500
プリンタードライバーについて


◆プリンターの詳細設定
 インクジェットプリンターではどこも同じ様な感じの設定だけだ と思っていたが、最近の製品ではレーザープリンターの様に違った サイズに変換したり、1枚に複数ページの印刷等もできる様になっ ている様である。
 ここでは実際のiP7500のプリンター設定画面を参考にして 、便利そうな機能だけを簡単に説明してみる事にする。

◆基本設定
 プリンターのプロパティから印刷設定画面を開くと以下の様な設 定画面が表示される。
 iP7500の設定は、下図のタブからもわかる様に5ページの 設定画面から構成されている。
 その基本設定画面の最上部にある【用紙の種類】設定項目では、 印刷時に使用する用紙に合わせて設定してから印刷する様にする。
 もっとも、用紙設定はその都度設定するのは大変で間違い易い為 に、プリンターのプロパティ内で設定しておけば毎回指定しなくと もよくなる為に予め設定しておくと良いだろう。
 Canon製のインクジェットプリンターであるiP7500で は、以下の様に17種類の用紙タイプの中から設定できる様になっ ている。
 これらの設定できる用紙の名称は、エプソン製のプリンターとは 異なる為に、専用用紙にある説明書等を参考にして間違いの無い様 に設定する必要がある。
 そして次の設定項目として【給紙方法】があるが、本来プリンタ ードライバーをインストール直後は以下の様に『オートシートフィ ーダ』となっている。
 しかし、せっかくコンパクトでスッキリしたデザインのPIXU Sの為に、やはり標準では上図の様にフロントから給紙するカート リッジを使用する為に『カセット』にしておく方がよいだろう。
 更にその下の設定項目である【印刷品質】は、プリンタードライ バーをインストール直後では『標準』となっているが、やはり通常 は『きれい』にしておいた方がよいだろう。
 そしてこの部分の設定を『ユーザー設定』にすると、その右側に ある【設定】ボタンが有効となり、この【設定】ボタンを押すと下 図の様な設定画面が表示される。
 更にその下にある【色/濃度】の設定項目は通常『自動』となっ ているが、この部分を『マニュアル設定』にするとその右側にある 【設定】ボタンが有効となり、この【設定】ボタンを押すと以下の 様な設定画面が表示される。
 通常は自動設定で問題ないだろうが、他社製のプリンターを使用 していて、どうしても色合いを合わせたい場合等に使用すると良い かも知れない。
 基本設定画面の下側にある【プリントアドバイザー】ボタンを押 すと以下の様な表示が出てくるが、どうやら以下の4種類から選ぶ とその設定方法を説明してくれる様である。

◆ページ設定
 ページ設定では下図の様にキャノン製のレーザープリンターでは お馴染みの設定がそのまま搭載されており、以前使用していたエプ ソン製のプリンターを使用していた際に欲しかった機能が全て付い ている様である。
 もっとも、最近のエプソン製プリンターを使用した事が無い為に 、実際には今では同じ機能が付いてるのかも知れない。
 その機能の1つとして用紙サイズによる縮小/拡大が簡単にでき る様になっている。
 例えば、自宅ではA4までしか印刷できないが、実際には会社等 でA3に出力する資料を作成する場合や、A3の資料を縮小して添 付資料としてA4で使いたい場合には便利である。
 その際には下図の様に、原稿となる用紙サイズはA3として作成 しておき、用紙サイズ設定には『A3(拡大縮小)』を指定すると 、その下にある出力用紙サイズが有効となる。
 その為にこの出力用紙サイズにA4を指定するだけの操作で、簡 単にA3からA4への縮小印刷が出来る様になる。
 このモードを指定すると、次に説明するページレイアウト部分の 設定が自動的に『フィットページ印刷』に切り換る様である。
 そしてもう一つの便利な機能として、下図の様に【ページレイア ウト】設定項目内にある『割り付け印刷』を指定する事により、1 ページに複数ページをまとめて印刷する事が出来る様になる。
 その複数ページの指定は【ページレイアウト】設定項目内にある 『割り付け印刷』を指定する事により、その下にある【詳細設定】 ボタンが有効となる為に、このボタンを押す事で以下の様な【ペー ジ数】と【ページ順序】の2項目が指定出来る様になる。
 ページ指定は下図の様にプルダウンメニューとなっており、1ペ ージ内に2ページから16ページの複数ページ印刷が指定できる様 になっている。
 一般的には2ページ印刷で、ほとんどの場合に文字も読める印刷 が可能であるが、4ページ印刷になるとかなり文字が小さくなって しまう為に、一気に連続印刷する前に必ず試し印刷を行ってみて、 文字が読めるかどうか確認する必要があるだろう。
 そして【ページ順序】の設定項目については、上記で指定した複 数ページ印刷のページ数により選択項目が変るが、下図では2ペー ジ印刷時の例を挙げている。
 2ページ印刷の場合には左右どちらから並べるかが指定でき、お そらく横文字で書いてある場合には左から右方向が便利で、縦方向 に書いてある場合には右から左方向が読み易いだろう。
 次の設定項目として【とじ方向】があるが、これは左図の様に用 紙の周辺に印刷のしない領域を設ける為の指定であるが、主にファ イル等に綴じる際のパンチ穴を開けるスペースを用意する為の物で ある。
 おそらくほとんどの場合には、横書き文章の場合には左綴じが多 く縦書きの時には右綴じになる事が多いと思われ、上記2ページ印 刷等を行う際には上方向を綴じる方が便利な場合もあるだろう。
 そしてこのとじ方向を指定するプルダウンメニューの右側には【 とじしろ指定】のボタンがあり、これを押す事により下図の様な設 定画面が表示され、とじしろの量を最大30mmまでを1mm単位 で指定する事が出来る様になっている。
 それにもう一つ面白い機能として、ページ設定画面の最後にある 【スタンプ/背景】ボタンを押す事により以下の様な設定画面が表 示される。
 ここでは印刷データとは別に、ここで指定したスタンプ文字や背 景に特定の指定した画像等を印刷出来る様にするが、そのサイズや 濃淡等を指定しておける。
 ここからは、データシートに大きく『サンプル』と言う文字や会 議資料等に(秘)等と印刷する為のスタンプ機能の設定を簡単に説 明してみる。
 まずは下図上部左側にある【スタンプ】のチェックボックスにチ ェックを入れスタンプ機能を有効にしてから、その右側にあるプル ダウンメニューから必要なスタンプを選択するが、ここではとりあ えず『秘』を選択してみる。
 もしもこのスタンプ文字に希望するものが無い場合には、とりあ えず設定画面を開き、スタンプ文字を書き換えてから登録画面から タイトルを変更して登録しておくと良いだろう。
 設定画面に移る前に、スタンプの印刷方法を指定する2つの項目 があるが、1つ目の【前面に印刷】と言うチェックボックスにチェ ックを入れると、実際の印刷データの上からスタンプ文字を印刷す る様になる。
 その為に印刷物を見やすくする為には、通常このチェックボック スは外しておいた方が良く、故意にスタンプを前面に押し出したい 場合にのみ使用する様にする。
 その下にある【先頭ページのみ】のチェックボックスにチェック を入れる事で、最初の1ページにのみスタンプを印刷する様にする が、全てのページにスタンプ付きで印刷したい場合にはここのチェ ックを外しておく様にする。
 そしてスタンプの詳細設定を行う為に、右側にある【スタンプ設 定】ボタンを押す事により、以下の画面が表示される。  このスタンプ設定画面は【スタンプ】【配置】【設定登録】の3 つのタブから構成されているが、順に【スタンプ】の設定を見てみ る。
 以下の設定項目を見ると、主にスタンプで使用する文字関係の指 定が行える様になっており、設定項目の上からスタンプ文字の指定 と書体やサイズが指定でき、その下にはその文字を囲む指定をする かどうかも選択でき、最後にスタンプ文字の色を指定出来る様にな っている。
 次の【配置】タブにある設定項目は以下の様な項目があり、スタ ンプ文字を印刷する位置を指定できる様になっている。
 下図では位置を中央に指定し、文字の角度もそのままに指定した 例であるが、資料によっては『参考図』や『SAMPLE』と言う 文字を斜め45度に印刷する例等もある。
 印刷位置については下図の様に6種類の位置から選択できる様に なっており、用紙中央の他にはそれぞれ4方向に片寄った位置への 印刷指定が出来る様になっている。
 そして位置指定項目の最後にある『座標指定』を指定すると、下 図の様に位置のプルダウンメニュー下部にある縦横の数値入力項目 が有効となる。
 この指定によりあくまでも用紙の中心位置から、縦横方向共に± 100の指定が出来る様になっているが、実際に値を入力してみて 設定画面左側にあるスタンプのプレビュー画面からスタンプ文字が 飛び出さない事を確認しておく様にする。
 時にはワザとスタンプ文字をはみ出して印刷したい場合には別だ が、プレビュー画面だけでなく実際に印刷してみて確認しておくと よいだろう。
 スタンプ設定の最後のタブである【設定登録】を開くと以下の様 な画面が表示され、もしもここに登録されている物を自分なりに変 更して登録したい場合には、画面下の方にある【上書き保存】ボタ ンを押す事で変更内容を保存する事が出来る様になっている。
 その際には予めスタンプ一覧の中から変更したいスタンプが選択 されているかどうかを確認しておき、間違えて変更したくないスタ ンプに上書きしてしまわない様に注意する。
 また、全く新たに設定したスタンプを登録したい場合には、タイ トルに新たなスタンプ名を入力してから、画面下部にある【OK】 ボタンを押す様にする。

◆特殊効果
 以下は【特殊設定】の画面であるが、ここの設定は全く使用する 必要が無い為に説明を省略するが、おそらくここで補正するのでは なく画像編集ソフト等で修正・補正を行ってから印刷すると言った 方法をとった方が良いだろう。

◆お気に入り
 お気に入り設定画面では、これまで説明してきた【基本設定】【 ページ設定】【特殊効果】の設定変更を、ここでまとめてお気に入 りに名前を付けて保存しておける指定である。
 一度お気に入りに追加しておくと、次からはお気に入りの一覧か ら選択するだけで、全ての項目を以前に設定したデータに入れ替わ る様にできる。
 私の場合には都度設定を変更して印刷する様な事が無い為にこの お気に入りは使用した事は無いが、資料によってはとじしろ指定や スタンプ指定と多くの設定変更が必要になった際には、このお気に 入りを利用した方が便利で印刷ミスも無くなり便利であろう。

◆ユーティリティ
 iP7500印刷設定画面の最後のタブには以下の様な【ユーテ ィリティ】画面が用意されており、左半分のボタンにはヘッドクリ ーニングやヘッドの印刷位置調整用のボタンが用意されている。
 ヘッド位置の調整は正常に印刷を行っている場合には1度確認す ればおそらく2度と調整する必要は無く、ヘッド交換や用紙がヘッ ドに引っ掛かってしまわない限りは大丈夫であろう。
 そして色合いがおかしくなってきた場合には、ノズルチェックパ ターンを印刷してみて、上手く印刷できない場合にはクリーニング ボタンを使用してヘッドクリーニングを行い、再びノズルチェック パターンを印刷して確認すると言った使い方をする。
 また以前のエプソンには無かった機能だが、右上のボタンにイン クふき取りクリーニングがあるが、どの部分をクリーニングしてい るのかは不明である。
 そして右上から2番目のボタンにプリンターの電源をオフにする ボタンがあるが、その下には自動電源設定ボタンがあり、このボタ ンを押す事により以下の様な画面が開く。
 設定項目は自動電源のオンとオフがあり、そのうち自動電源オン のプルダウンメニューを見てみると、下図の様に有効/無効の設定 があり、ここを有効にする事でプリンターの電源を入れていなくと もPCから印刷を開始すると自動的にプリンターの電源が入り印刷 を開始する様になる。
 しかし、排紙部分のフタが開いていないと用紙つまりの原因とな ってしまい、用紙がヘッドに引っ掛かり故障の原因になってしまう おそれがある為に、プリンターの状態が確認できない場合にはこの 設定を無効にしておいた方がよいだろう。
 この点さえ確実に確認できれば、プリンターを共有している場合 には比較的便利な機能となり、別の部屋に置いてあってもわざわざ 電源を入れに良く必要がなくなるだろう。
 そしてその下にある項目が自動電源オフ設定で、下図の様にプル ダウンメニューを開くと5分単位の時間指定ができ、電源スイッチ を押さなくとも自動的に電源を切る事ができる様になる。
 但し頻繁に印刷する事務所や会社関係では、電源のオン/オフを 繰り返す際には毎回初期化動作等を行う為に、あまり印刷しない自 宅での利用が望ましいだろう。
 また、iP7500ではソフト電源スイッチとなっている事から 、完全に電源が切れる物ではなくスタンバイ状態になっている為に 、通常はPCと共に手元電源スイッチ付きのテーブルタップ等を使 用して、完全に電源が切れる様にしておく事が望ましいだろう。
 更にサイレント設定ボタンがあるが、下図の様に常にサイレント モードにする選択と、サイレントモードの時間指定を行う項目とが 選択できる様になっている。
 サイレント機能を使用しなくとも十分静かに感じるが、おそらく ヘッドの駆動速度が変るものと思われるが、実際に設置するテーブ ルや部屋によっても効果がある場合がある事から、印刷を行って比 較してみると良いだろう。
 そして最後の設定ボタンとし特殊設定ボタンがあるが、こちらも 現在の所は使用した事が無く、実際に使用して問題が発生してから 調整しても十分だろう。
 最後に、ユーティリティ画面の右下には【プリンター状態の確認 】と言うボタンがあるが、このボタンを押す事により以下の様な画 面が開き、インク残量やプリンターの状態をメッセージにて確認で きる様になっているが、この表示画面は通常印刷時に表示される画 面と全く同じ画面が表示されるものである。
 そして【バージョン情報】ボタンを押す事により、下図の様なド ライバーソフトのバージョンが表示できる様になっているが、上部 のタイトル部分にドライバーの全体的なバージョンが表示されてお り、その下にはファイル毎のバージョンが確認できる様になってい る。

◆印刷中の表示
 PCから印刷を開始すると、下図の様なプリンターの状態を表示 する画面が表示されるが、その際には下図右側にある様に印刷中の ドキュメント名やPC名と印刷ページが表示される様になっている 為に、プリントサーバ等を使用している際には現在どこのPCから 印刷されているデータなのかの確認が容易にできる。


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