NEC製 LaVie LL770/6 [PC-LL7706DT]
ノート型PCの拡張について


◆やはり遅いメーカー製PC
 今回のPCは2003年発売のNEC製のLaVieであるが、 当初メーカー製でないPCをお薦めしていたのだが結局このPCを 購入した様で、それもTVチューナ内臓の無線LANモジュールと セットとなっているモデルであった。
 当時、このTVチューナが動作せずにかなり困ったが、実はメー カーにて製品自体の交換をやっていたとは知らず、元々動かなかっ た物を一生懸命設定を何度も繰り返した。
 この外付けのTVチューナ内臓無線LANユニットとセットモデ ルな為に内蔵ハードディスクが40GBと小さくなってしまい、普 通のモデルであれば60GB位はあったらしいが、実際にPCを立 ち上げてみるとCドライブは10GBも空いていないぐらいとDド ライブも2GBあるか無いかであった。
 この容量も元々これだけあったかは疑問で、あまりにもユーザー が使えるエリアが小さかった為に、購入直後にはリカバリー用のデ ータだとは知らずどんどん削除してしまった記憶がある。
 とにかく一般モデルは何だかわからないソフトやツールが沢山イ ンストールされており、常駐物も多く購入直後からWindows の起動が遅くて使い物にならない。
 その為に、ほとんどの常駐物やウィルスチェッカーもお試し版で 期限が切れるると使い物にならない事から全て削除し、それでも気 持ちだけ早くなった位である。
 本来ならばメーカーのリカバリーは使用せず、一般市販のWin dowsXPを使用してインストールい直したい所ではあったが、 WindowsXPからはアクティベーションの必要性が出てきた 為に高価なOSを別に用意する余裕は無かった為にそのまま利用し てもらう事にした。
 他のPCでもそうなのだが、この頃のWindowsXP搭載モ デルではメモリーが256MB搭載と言うタイプが多い為に、どう してもメモリーが足りず不足した分が全てハードディスクを利用し てしまう事から遅くなってしまう。
 更に困った事はそれだけでなく、アプリケーションやツール等を インストールしているとWindows起動直後から既にメモリー が不足してハードディスクを利用する様になる事から、いつもハー ドディスクが動作したままの状態が多くなり、あまりにも頻繁で連 続的なアクセスが続く事によりハードディスク自体の物理的な破損 にもつながっている。
 このPCのユーザーは内臓ハードディスクの容量が少ない為に外 付けのUSB接続タイプのハードディスクを使用していたが、内臓 ハードディスクが壊れる前に外付けのハードディスクが壊れてしま い、大容量の内蔵ハードディスクの交換を薦めたが結局外付けハー ドディスクを購入した様であったが、たまたま別ページで紹介して ある 東芝製Satellite のメモリーを増設する際に余ったメモリーで512MBにするつい でに、ハードディスクの容量アップも行っていたのを見て結局内蔵 ハードディスクも大容量の物に交換する事になった。
 そこで、実際にWindows自体とその周辺機器関係のドライ バーがどれだけ正常な状態まで持っていけるかを、東芝製のSat elliteを拡張した際に余った30GBのハードディスクでお 試しインストールを試してみる事にした。

◆拡張を試みる
 その為に早速このNotePCの拡張性を調べる為に分解してみ たが、このNotePCでm全て底面からの拡張となっており、部 分的にカバーが開けられる様になっている。
 そして左上図にある様にバッテリーパックの真上にあるカバーを 開けると右上図の様にメモリースロットが現れ、左右にメモリー用 のスロットがあり2スロット構成となっている。
 現在は標準の256MBが1枚挿し込んであるが、こちらも最大 1GBまで搭載可能と言う事である為に、東芝製のSatelli teで余った256MBを1枚挿し込んでも全く問題ない。
 しかし、容量だけでなくメモリーに関した詳細スペックが異なっ ては誤動作の原因になりかねない為に調べてみたが、一部相違が認 められたがメモリースロット毎に動作してくれるタイプかどうかを 調べる為に2枚挿しを行ったままでしばらく使用してもらったが、 とりあえずは問題なく使えそうな為にメモリーはこの256MBを 2枚使用した状態で使ってみる事にした。
 そしてHDDは本体の正面でバッテリーパックと同列にあり、カ バーの固定ネジと共締めされていたブラケットと共に取り外せる様 になっている。
 あとは右上図の様にHDD取付金具ごと引き出せるが、配線関係 のコネクターがフレキシブルケーブルとなってHDDに付いてくる 為に、あまり引っぱり過ぎない様にして取り外しておく。
 HDDを取り出してみると右上図の様に東芝製のドライブが出て きたが、こちらもやはり9.5mm厚のドライブが使用されていた 。
 詳細はHDDに記載されている型式からメーカーのサイトを参照 して調べておく必要があるが、おそらくこの年代のNotePCで は9.5mm厚を用意すればまず間違いなく搭載できるだろう。
 更にもう1箇所のカバーを開けてみると左上図の様に2種類の拡 張カードが現れ、この部分には純正のオプションであるモデムカー ドと無線LANカードが実装されていた。


◆ドライバーを探す
 メーカー製PCの再インストールも、付属のリカバリーCD等か ら行うのであればドライバーを探す必要は無いだろう。
 しかし、今回のNEC製LaVieの様にリカバリーCDが付属 しておらず、事前にツールでCDやDVDに焼いておかないとハー ドディスクが壊れてからでは再インストールができなくなる。
 またリカバリーディスクを作成していたとしても不要なソフトが 数多く入れられている為に、少ない容量のHDDも残りが無くなっ たり処理が遅くなったりと購入当初と同じ目にあってしまうい。
 また、リカバリーCDからの場合にはHDDのドライブ分割数や その容量等も限定されていたりする場合がある為に、市販のOSで インストールして利用した方が自由度が出てよいだろう。
 その際には主にディスプレイやLANにサウンドなどのドライバ ーがWindows標準添付のドライバーには無い場合が多く、使 用されているチップセットドライバーも無い場合が多いだろう。
 その為にこれらのドライバーを事前に探してダウンロードしてお く必要があるが、チップセット以外のドライバーは使用されている チップが同じ型式でも利用できる保証は無く、この場合には再イン ストールしたいPCのメーカーからドライバーが出ている事が条件 である。
 今回のNEC製LaVieではメーカーにドライバーのダウンロ ードサイトがあり、この中からほとんどのドライバーが入手できる 様である。
 上図のダウンロードサイト内にある『型式を入力して検索』ペー ジより下図の様に機種を入力するだけで、これまで更新されたドラ イバーが全て表示される。
 そして検索されたドライバー類は全部で29個の項目があったが 、項目数が数い為に減らしてみようと以下の様にOSで絞ってみた が変わらなかった。
 サイトに紹介されているドライバー類は下図の様に表示されるが 、ドライバー類が多い為に下図の項目の部分にある『蛮行』や『モ ジュール名』等にある▲▼を押す事でその項目順にソートできる様 になっている。

◆見つかったドライバー等
 そしてNECのサイトから見つけ出した物が以下のリストで、こ こにはBIOSや周辺機器のドライバーの他にアプリやツールのア ップデートモジュールも掲載されていた。
 今回のPCでは既にリカバリー情報は削除してしまった事もあり 、もしも残っていても購入当初と全く同じ事を繰り返さない様にリ カバリーディスクを使用せずに一般市販のWindowsXP O EM版のSP2をインストールするにあたり、最低限必要となりそ うなドライバー関係をピックアップしてみたのが以下のリストであ る。
 今回は1年前に更新されたBIOSもあった為に、ハードディス クの大容量化で認識しなくなるおそれもある事と、初期生産時のハ ードウェア自体の動作マージン等も見直されている事を期待して書 き換える事にした。
 そしてディスプレィ・LAN・サウンドと一通りのドライバーが ある為にまず問題は無く、無線LANに関してもドライバーが見つ かったが、モデムだけは見つからなかった為に現在のハードディス クから引き出す事にした。

◆とりあえずOSを入れてみる
 一般市販の製品版やOEM版のWindowsによりインストー ルを行う際には、新しくHDD購を入しておきドライバー等が見つ からなかった場合には以前のHDD内にインストールされているド ライバーを参照して引き出すインストール方法を取れば問題なく再 インストールが完了する。
 しかし今回は別ページの 東芝製Satellite で余った30GBのハードディスクがあった為に、このHDDを使 用して初期化から行うクリーンインストールを試して、どれだけ不 明なデバイスが発生してダウンロードしたドライバーが有効かを見 てみる事にした。
 使用したOSはWindowsXPのOEM版でSP2の最終版 であるが、製品版は既に販売中止となっているがOEM版であれば まだ入手は可能であろう。
 またWindowsVistaが出てきた事で、周囲の人でもX Pが不要になってくるケースがあると思われるが、その際には譲り 受ければそのまま使用出来る為に安価で済むだろう。
 WindowsXPではアクティベーションがある為に複数台に インストールは不可能だが、全く使用されない物であれば使用して いた時期から90日か120日過ぎれば使用可能となる事から、今 まで使用していた物でも全く使用されない物であれば少し待つだけ で利用可能となるだろう。
 更にインターネット上に接続されていないPC等であれば、その ままインストールしても直ぐに使えるかも知れないが、実際にイン ストールしてからは90日程度は警告が発せられるものの動作する 為に、今回の様なドライバー等のお試しインストールにはアクティ ベーションせずとも十分確認はできるだろう。
 そしてOSのインストールが完了してみると右上図の様に不明な デバイスが6つほど現れ、やはり肝心なディスプレィ関係やLAN がダメになっているが、何故かサウンドが生きている様な感じだっ たが、実際には違うドライバーがインストールされていた。
 幸いにもこれらに関するドライバーは上記で説明した様にNEC のサイトにそれらしき物があった為にインストールしてみて、その まま使用できるかどうかを判断する事にする。
 そのWindowsXPのSP2を入れただけのデバイス関係の 認識状態を以下に掲載してみた。
 上図からもわかる様に、NotePCと言えば肝心のPCMCI Aカードのインターフェイスドライバーを忘れていたが、どうやら WindowsXPのSP2では元々インストールしていた物と同 じ名称のカードバスコントローラがインストールされた様である。
 更にIDEのATAコントローラドライバーも同名の物がインス トールされている様で、USBコントローラ関係もプリインストー ル状態と同じ名称の物が入った様である。
 しかし、IDE内には元々RichoのMS/SDのメモリーカ ードリーダ用のドライバーがインストールされていたがここには無 く、これも幸いにNECのサイトからドライバーがダウンロードで きる様である。
 サウンド関係も一通りはインストールされているかの様に見える が、上図ではALi Audioドライバーがインストールされて いるのだが、実際にはSoundMAXのドライバーがインストー ルされていた事から、こちらは後でダウンロードしたドライバーで 試してみる事にする。
 そして上図がシステム関係のドライバー類で、今回のPCはイン テルチップセットではない為に何も入らなければそのまま使用する しかなかったが、幸いにもパワーマネージメント用のコントローラ やPCItoISAのドライバーがインストールされている事から 、部分的にではあるがXPのSP2であればある程度標準で認識し てくれる様である。
 また、本来あるべきのATI RS200アクセラレータグラフ ィックスポートも無く、更に本来は無いPCI−to−PCIブリ ッジが表示されていたりもする。
 そして上記でも記載した様に、今回使用したWindowsXP のSP2で認識されなかった物が上図のその他のデバイスに表示さ れているのがわかる。
 ディスクドライブには東芝製のSatelliteから取り外し た30GBの型式が出ているが、ネットワークドライブには139 4は見えるもののLANや無線LAN等は出て来ない様である。
 更に、マウス関係に2つインストールされているが、本来は標準 PS/2ポートマウスの代わりにNX PADがインストールされ ているのだが、特に動作的には問題無い事から今回はこのままで使 用して見る事にする。
 やはりディスプレィアダプタやモデムにモニタに関しては影も形 も無く、これらは全てその他のデバイスにある物となっている様で ある。

◆プリインストール時のドライバー
 参考までに、以下で示すデバイスマネージャの表示は全てプリイ ンストール時のWindowsXPのSP1の時の物で、実際には NECのサイトからダウンロードしたもの以外に若干違いはあるも のの、全く同じ様な状態にする事ができた。
 上図の中央からやや下にあるイメージングデバイスはユーザーが インストールしたもので、実際にはWindowsのインストール のみでは発生しないものである。
 上図のシステム関係のドライバーに関してはWindowsXP のSP2をインストールしただけでもほぼ同じ状態でインストール されている。
 NECのサイトにもドライバーが無かったのがモデムドライバー で、これは現在使用中のハードディスク内を参照させ、Windo wsのドライバーインストーラで組み込み直すしかないだろう。


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