NEC製 LaVie LL770/6 [PC-LL7706DT]
メモリーの追加


◆交換の準備
 メモリーを交換する場合にはACアダプターを取り外す事はも ちろんだが、NotePCの場合にはバッテリーが搭載されてい る為にスタンバイ状態になっている恐れがある為に注意する。
 その為に、確実にWindowsがシャットダウンしてあるか どうか確認し、更にバッテリーを取り外してからしばらく経った 後でメモリーの交換作業を行う様にする。
 今回のNotePCの場合には本体底面よりメモリーの交換を 行う事から、本体を逆さにする必要がある為にACアダプターを 含めたケーブル類は全て取り外しておく様にする。
 また、左上図の様にNotePCを逆さにする場合には柔らか い布等を敷いてから置く様にしないと、PCケースに擦り傷等が 簡単に付いてしまう為に十分注意して作業する。
 バッテリーを取り外すには右上図の様に鍵マークのあるロック レバーを右上図の右側の様に指で矢印側に倒す事により、若干で はあるがバッテリーパックが浮いてくる。
 あとは左上図の様にバッテリーパックを固定してあったロック レバーの隣にある溝の部分に指を入れ、右上図の様に指を入れた 反対方向を軸にして持ち上げる。
 尚、バッテリーパックを取り外す際には右上図のままで指が滑 りバッテリーパックを落下させない様にする必要があり、この状 態からバッテリーパックを落下させるとロックレバーが折れてし まったりする可能性がある為に、ある程度持ち上げたならば両手 でしっかりと取り出す様にする。
 この後はしばらく時間をおいてからメモリーを取り外す様にす るが、メモリー部分にあるカバーを取り外しているうちにも多少 時間がかかる為に、バッテリーパックを取り外してからメモリー 側のカバーを取り外せばあまり待つ必要がなくなるだろう。

◆カバーを取り外す
 メモリーが搭載されている部分のカバーは下図の様にビスで固 定されている為に、下図の様にプラスドライバーを使用してビス を取り外すが、一般的に使用されているサイズよりも小さくあま りトルクをかける場所でもない為に、精密ドライバー等を使用し た方がよいだろう。
 しかし、工場出荷時の組み付けでは意外ときつく締め付けられ ている場合がある為に、その際には柄の太いドライバーを使用し して取り外し、組み付けの際には締め付け過ぎ防止の為に精密ド ライバーを使用して締め付けると良いだろう。
 カバーの固定にはビスが1本だけであり、このビスは右上図の 様にカバーからビスが外れてくる為に、着脱の際に紛失してしま う事が無い様にする必要があるだろう。
 このビスを取り外したならば、あとは左下図の様にビスと反対 側を軸にしてカバーを持ち上げる事により取り外せる様になって いる。
 カバーを開けてみると右上図の様にメモリーソケットが見え、 左右両側にメモリーが搭載されている様に見えるが、実際にメモ リーが搭載されているのは左側だけで、右側にはメイン基板に貼 られたシールが見えているだけである。

◆追加メモリーの取り付け
 このメモリーカードには取り付ける方向があり、ソケットに挿 し込む金色のクシ状になっている部分を良く見ると、右下図の手 前側に見える逆挿し防止用の溝が付いているのがわかるだろう。
 この逆挿し防止用の溝をメモリーソケット側にある突起と右下 図の様に合わせ、30度前後に起こした状態で挿し込む様にする 。
 メモリーの挿し込みは確実に奥まで挿し込み、メモリーカード 側の接点がソケットに隠れて見えない位まで挿し込むが、右上図 の様に斜めにする角度が悪いと上手く挿し込まれない場合があり 、ソケットによってはメモリーカード側の接点が全て隠れず若干 見えるものもある。
 その為に、右上図の様な角度で挿し込んだならば若干上下に± 5度程度揺さぶりながら押し込むと、意外と簡単にメモリーカー ドをソケットに挿し込む事ができるだろう。
 そして最終的には左上図の様にソケットの両端にある固定金具 が確実に引っ掛る様に装着するが、メモリーカードを倒して行く 際にメモリーカードの両端にある丸い切り込みにソケット側の固 定金具先端の折り返し部分が丁度入り込む位置であれば良いだろ う。

◆カバーの取り付け
 あとはカバーを取り付ければ完成だが、カバーは左下図の様に 取り付けビスが付いている側とは反対側に3箇所の突起があり、 この突起を本体側のカバーにある3箇所の切り欠き部分に挿し込 む様にする。
 そしてこのカバーにある突起部分を挿し込んだ位置を軸にして 右上図の様に倒す事により蓋をする事ができる様になっているが 、カバーを閉じる際には左下図の様に完全に閉じる間際に上下に ある爪が上手く完全に入るまで蓋をする。
 カバーにあるビスは右上図の様に精密ドライバーのプラスを使 用して固定するが、ビスは斜めに入り込んでしまわない為にも一 旦ビスを取り外す左回しにし、パチッと音がしてカクッと落ち込 む部分がネジ溝の合った部分になる事から、この位置からビスを 右回しにしカバーを固定する様にする。

◆バッテリーの取り付け
 メモリーの追加が完了したならば右下図の様にバッテリーパッ クを取り付けておく。
 バッテリーパックを取り付ける際には、左下図の様に本体のコ ネクター側にバッテリーパックのコネクター側を向け、右下図の 様に先にコネクター側を挿し込む様にする。
 コネクター側を挿し込んだ方を軸にして静かにバッテリーパッ クをセットするが、最後は右下図の様にロックレバー付近のバッ テリーパックを押す事により、右上図の様にロックレバーが一瞬 矢印の方向に押され再びロック位置に戻るだろう。
 もしもしバッテリーパックのロックが上手く行かない場合には このロックレバーが矢印の方向に移動したままだったり、バッテ リーパックが浮いたままとなっている可能性がある為に、バッテ リーパックをセットした後には必ず取り外し様の溝に指を入れて 軽く引き上げて確認する様にする。

◆メモリーの動作確認
 まずはWindowsを起動する前にBIOS上で確認してみ るが、電源を投入した直後の左下図の画面中でF2を何度が断続 的に押し続ける事により右下図の様なBIOS画面が表示される 。
 この右上図の表示の中で下から4番目にある『拡張メモリ』の 表示が容量であるが、ここでは489,984KBと表示されて おり、512MBよりも多少少ない表示となっている。
 これはBIOSの表示がどうなっているかであるが、チップセ ット内臓のビデオメモリーとして使用している部分を差し引いた 値が表示されている可能性もあり、確実に容量的には増えている 為にWindows側からも確認してみる事にする。

◆Windowsからの動作確認
 Windowsを起動した際のシステムプロパティを見てみる と、下図の様にこちらでもBIOSで表示してあったメモリー容 量に近い480MBとなっていた。
 今回のNotePCではチップセットにATIが使用されてお り、下図の様にBIOS上でのビデオメモリサイズが32MBと セットされていた事から、おそらく拡張メモリをビデオメモリと して使用するタイプと考えると、上図の様にWindows上で 表示している480MBに32MBのビデオメモリを加算すると 丁度512MBとなる。
 更にCPU−Zと言うPCの詳細情報表示ツールを使用して確 認してみると、下図の様にメモリのトータルサイズは512MB となっているもののタイミングに関しては表示されておらず、ど うやら2枚のメモリーカードには若干スペックに違いがある様で ある。
 そしてメモリーカードの詳細情報を見てみると、下図が元々こ のLaVieに搭載されていたSlot1側の256MBのメモ リーカードである。
 更に下図が今回Slot2側に増設した256MBのメモリー カードであるが、133MHzで使用されていてもCAS#のタ イミングが異なっている事がわかる。
 今回のPCではマザーボードの詳細スペックが不明な為に確実 な事は言えないが、マザーボードによってはスロット毎に違った スペックのメモリーを入れても動作する場合もあり、この様な仕 様になっているかどうかは不明だが、ある程度繰り返し使用して も誤動作が無い為にとりあえずこのまま使用してみる事にした。
 本来はタイミングが合うメモリー同士が望ましい為に、多少出 費でも同一スペックのメモリーを用意するか、若しくは大容量の 1枚か安価な小容量2枚を探し入れ換えた方が良いだろう。


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