SHARP製 Mebius PC-CB1-C9
メモリーの交換


◆現在のメモリー容量を確認する
 メモリーを入れ換える前には必ずCPUZ等の詳細情報を表示 させる物を使用して確認しておく必要があるが、今回はその表示 したハードコピーを保存しておくのを忘れた。
 その為にBIOSからの確認方法の画像が残っていた為にそち らを紹介するが、今回のシャープ製メビウスでは電源を入れると 左下図の様なシャープロゴが表示される。
 その最下行を見ると<F2>を押すとシステム設定に入る表示 が見えるが、このシャープロゴを表示している時間はあまり長く ない為に、表示が出たら素早く2〜3度押す様にする。
 すると右上図の様にBIOSの画面が表示されるが、その左側 には下図の様な表示がされており、上からフロッピーやIDEの 接続状況や、その下にメモリーの容量を表示している。
 上記表示から見るとシステムメモリが640KBで、拡張メモ リが122MBとなっているが、実際には128MBを搭載して いるハズであるが、チップセット内臓の表示コントローラの場合 には拡張メモリを使用している物が多い為に、その分を含めて表 示する物と除外して表示する物がある為に、このメビウスでは表 示コントローラで使用している分は除いて表示しているのだろう 。

◆カバーを開ける
 今回のメビウスでは拡張メモリーの増設スロットは本体の底面 にあり、左下図の様にWindowsシールの上の方にあるが、 カバー周辺にはメモリー用のカバーとは記載されていない為に開 けて見るまでは何のカバーなのかは全くわからないが、おそらく 取扱説明書の最後あたりには拡張用のページがありその部分には 記載されているのだろう。
 この拡張メモリースロット用のカバーは左上図の様にWind owsシール側にあるネジ1本で固定されている為に、右上図の 様にプラスドライバーを使用して取り外す。
 ネジはかなり小型の物が使用されている為に、精密ドライバー を使用しないと回せないが、しっかりとドライバーを押し付けな がら回さないとネジ頭を破損してしまう為に注意する。
 ネジはカバーから外れるタイプの為に、ネジを取り外したなら ば紛失しない様に保管しておく。
 カバーはネジの両端にある爪を入れられる程度の切り込みから 持ち上げる様に引っぱると、左上図の様にカバーが開き中には右 上図の様に拡張メモリー用の白いソケットが見えてくる。

◆メモリーを取り付ける
 メモリーは取り付ける方向があり、左下図からはあまりよくわ からないかも知れないが、ソケットには中央からやや右寄りに突 起が付いている為に、それに合わせてメモリー側にある切り込み も右寄り側に向けて挿し込む様にする。
 メモリーを挿し込む際には右上図の様にメモリーの電極側を先 に挿し込み、ソケット内にしっかり挿入された事を確認する必要 があり、その際にメモリを逆に入れるとソケットの突起とメモリ の切り込みが逆になっていると入らない為に注意する。
 メモリの電極がしっかりとソケットに入ったならば、あとはメ モリの電極側と反対側を下に押し込み、上図の様にメモリの左右 にあるソケットの爪がメモリをしっかりと固定する位置まで押し 込むが、完全にメモリを押し込む前にメモリの両端にある切り込 みとソケットの爪の位置が同じ位置にある事を確認してから押し 込む様にする。
 もしもソケットの爪とメモリの切り込みの位置が違っている場 合には、ソケットにメモリの電極が完全に入っていない事を意味 する為に、もう一度ソケットへの挿し込み具合を確認する。

◆メモリーの確認
 メモリをソケットにセットしたならば、後はカバーをすれば完 了するのだが、万が一上手く動作しない場合には挿し込み直すか 取り外す必要がある為に、カバーをする前にメモリの動作確認を しておいた方が良いかも知れない。
 通常はシャープロゴが出ている為にメモリー容量等は表示され ないが、ハードディスクを抜いておくと下図の様な画面が表示さ れ、IDEデバイスの検出時間中でメモリの確認ができる。
 下図からは拡張メモリが646MBとなった事がわかる。
 ハードディスクを入れたままでチェックする場合には、メモリ ーを入れる前にも説明した様に、シャープのロゴが出ているうち に<F2>を2〜3度押す事によりBIOS画面が表示される。
 その画面左半分の中央にある下図の拡張メモリ部分を確認する 事により、今回の512MBを入れる事で646MBになった事 が確認できるだろう。
 通常はWindowsを立ち上げてしまい、そこで左下図の様 にマイコンピュータからシステムのプロパティ等で確認するのだ ろうが、メモリーが正常に認識されないままでWindowsを 起動するとシステムが破壊されるおそれがある為に注意する。
 その為に今回も空いているハードディスクにWindpwsを 仮にインストールしておき、そのハードディスクによりメモリー の動作確認を行っている。
 更に念には念を入れて右上図の様なCPUZ等でも確認してお き、今はあまり無いだろうが昔会社で使用していたショップでは 表示と実際の中身が違っている場合もある為に、表示されている シールやパッケージが絶対と言う事は無く、必ず確認しておく方 が安心と言うよりも安全だろう。
 ここで万が一今まで使用していたメモリーと異なるスペックの 製品を入れてしまった場合には、メモリーのスロット毎にタイミ ングを合わせるタイプのマザーボードであれば良いが、そうでな ければWindowsを立ち上げただけでシステムが破壊される か、そうでなくとも増設したメモリーを使おうとしたタイミング で固まってしまったり、Windowsのエラーが発生したりす るおそれがある為に、確認作業は通常使用しているハードディス クでは無く別のハードディスクで行うのが望ましいだろう。

◆カバーの取り付け
 カバーのネジで固定する反対側には、左下図の様に3つの突起 が付いており、この突起が本体カバーの方にある3つの切り欠き に合わせる様にして挿し込み、右下図の様にして3つの突起部分 が外れない様に押し付けながらフタをする。
 フタを閉じたならば本体のカバーと平になった事を確認し、あ とは取り外したネジを使用してプラスの精密ドライバーによりし っかりと固定する様にする。


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