東芝製 Dynabook Satellite J11 220P/5X
メモリーの交換


◆カバーを取り外す
 メモリーが搭載されている部分のカバーは下図の様にビスで固定 されている為に、下図の様にプラスドライバーを使用してビスを取 り外すが、一般的に使用されているサイズよりも小さくあまりトル クをかける場所でもない為に、精密ドライバー等を使用した方がよ いだろう。
 カバーの固定にはビスが1本だけであり、このビスは右下図の様 にカバーからビスが外れてこない様にEリングで固定されている為 に、着脱の際に紛失してしまうと言う事は無いだろう。
 このビスを取り外したならば、あとは左下図の様にビスと反対側 を軸にしてカバーを持ち上げる事により取り外せる様になっている 。
 カバーを開けると下図の様に標準搭載のメモリーが見えてくるが 、今回は1GBを増設する為にこのメモリーは不要となる為に取り 外すが、何故か今回のPCではスロット2に搭載されていた。
 その為に、先にスロット1へ今回増設する1GBのメモリーを搭 載してから、標準搭載の256MBメモリーを取り外す事にする。
 特別な理由が無い限りにはスロット1から使用する方が良いと思 われるが、ディスクトップやNotePCと何台か試してみたもの のどのスロットを使用しても問題は無いのだが、ディスクトップP Cの様に2本セットで搭載する際には、2本の対の組み合わせがあ る為に注意する。

◆新メモリーの取り付け
 メモリーカードは左下図の様に導電性のキャプロンに入れられて おり、更に導電性の袋に入れられている。
 メモリーカードを取り出すと右下図の様なシールが貼られていた 。
 メモリーカードのコネクター部分である金色のクシ状になってい る部分は絶対に手で触れない様にし、万が一指で触ってしまったな らばティッシュペーパー等で拭き取るか、できればアルコール等で 脂汗を拭き取っておくようにする。
 また、メモリーカードを机等に置いておく場合には直に置かず、 左下図の様に必ずメモリーカードが入っていた導電性の袋を下に敷 いておく様にする。
 このメモリーカードには取り付ける方向があり、ソケットに挿し 込む金色のクシ状になっている部分を良く見ると、右上図の様に逆 挿し防止用の溝が付いているのがわかるだろう。
 この逆挿し防止用の溝を取り付けるメモリーソケット側にある突 起と右上図の様に合わせ、左下図の様に30度前後に起こした状態 で挿し込む様にする。
 メモリーの挿し込みは確実に奥まで挿し込み、メモリーカード側 の接点がソケットに隠れて見えない位まで挿し込むが、左上図の様 に斜めにする角度が悪いと上手く挿し込まれない場合があり、ソケ ットによってはメモリーカード側の接点が全て隠れず若干見えるも のもある。
 その為に、左上図の様な角度で挿し込んだならば上下に±5度程 度揺さぶりながら押し込むと、意外と簡単にメモリーカードをソケ ットに挿し込む事ができるだろう。
 そして最終的には右上図の様にソケットの両端にある固定金具が 確実に引っ掛る様に装着するが、メモリーカードを倒して行く際に メモリーカードの両端にある丸い切り込みにソケット側の固定金具 先端の折り返し部分が丁度入り込む位置であれば良いだろう。

◆旧メモリーの取り外し
 今回メモリーを増設したNotePCでは最大1GBの為に増設 する1GBのメモリーカードを入れると標準搭載のメモリーが不要 となる為に取り外す必要がある。
 そのまま抜かずに1.25GBとして認識するかどうかは不明だ が、メーカーの最大容量表示が1GBとなっている事からも誤動作 の原因とならない為にも取り外しておいた方が良いだろう。
 また、最大容量が1GBでも1スロットあたりの最大容量もある 為に、製品によっては512MBを2枚増設しての1GBの場合も ある為に、メモリーを増設する際には注意する必要がある。
 今回は1スロットあたりの最大容量が表記されていなかった為に 1GBのメモリーカードを購入したが、512MBの2枚挿しの場 合には同じ規格同士のメモリーである事にも注意が必要である。
 これは標準搭載の256MBに512MBを追加する際にも同様 で、マザーボードによっては別々の規格のメモリーカードでも動作 する場合があるが、ほとんどの場合には同規格メモリーを使用する 事が前提となっている為に、わからない場合には別ページで紹介し ているCPU−Z等で調べるか、同規格のメモリーを2枚共に購入 し直す事をお薦めする。
 メモリーカードの取り外しには左上図の様に両端にある固定金具 を外側に開く事でメモリーカードの固定を解除する事ができ、両側 を同時に解除せずとも片側ずつ取り外せばよい。
 この固定金具を左上図の様に片側だけ開いて解除すると、メモリ ーカード自体が若干浮きメモリーカードの基板がこの固定金具から 浮き上がる様になる。
 そこでメモリーカードを少しでも押してしまうとせっかく解除し た固定金具の下に再びメモリーカードが入り込んでしまう為に、動 かさない様にしてもう一方の固定金具も開いてメモリーカードの固 定を解除する様にすると、右上図の様にメモリーカード全体が浮き 上がってくる様になる。
 そして斜めに浮き上がった方向に左上図の様にメモリーカードを 引き抜けば、簡単にメモリーカードを取り外す事ができる様になる 。
 今回のNotePCでは右上図の様に1GBのメモリーカートー が1枚だけで1GBとなる様にした為に1スロットは空きスロット となってしまい、元々スロット2に挿し込まれていた為に右上図が 1GBをスロット1に増設した様子である。

◆カバーの取り付け
 あとはカバーを取り付ければ完成だが、カバーは左画の様に取り 付けビスが付いている側とは反対側に2箇所の突起があり、この突 起は左下図の様に本体側のカバーにある2箇所の切り欠き部分に挿 し込む様にする。
 このカバーにある突起部分を挿し込んだ位置を軸にして右下図の 様に倒す事により蓋をする事ができる様になっている。
 カバーにあるビスは左下図の様に精密ドライバーのプラスを使用 して固定するが、ビスは斜めに入り込んでしまわない為にも一旦ビ スを取り外す左回しにし、パチッと音がしてカクッと落ち込む部分 がネジ溝の合った部分になる事から、この位置からビスを締め付け る方向である右回しにしカバーを固定する様にする。
 最後にACアダプターや外部マウスを使用している場合にはその コネクター等も取り付けておく様にするが、USBでの接続の場合 にはWindowsが起動してからでも間に合うが、もしもPS/ 2タイプの製品であればコネクターに接続する場合にはBIOSが 起動する以前でないと認識してくれない場合がある為に注意する。

◆メモリーの動作確認
 メモリーの動作確認はWindowsを起動したからでも可能で あるが、もしも動作不安定な場合には現在インストールされている Windowsまでもが誤動作しやすくなるおそれがある為に、で きれば簡単な容量確認ぐらいはBIOSで行っておく様にする。
 今回のNotePCではESCキーを押しながら電源スイッチを 入れる事によりBIOSが立ち上がる様になっているが、これは使 用されているマザーボードによってBIOSの起動方法が異なる為 に、必ず取扱説明書でBIOS画面の起動方法を確認しておく。
 BIOS画面が表示されると左下図の様な画面が表示されるが、 今回のNotePCではこの画面の左上側にトータルメモリー表示 があり、その部分には右下図の様に表示されている。
 表示されている単位がKBの為に1,048,576KBと桁数 がかなり多く見えるが、結果的には1.05GBとなっている事が わかるだろう。
 BIOS上でメモリー容量の確認が終了したならば、あとはES Cキーを押す事によりBIOSの設定値を保存しないで終了する様 になる。
 しかし下図ではENDキーを押した為に設定値を保存して終了す る画面表示となっているが、不用意に保存してしまうと変更する必 要がない部分が書き換わってしまうおそれがある為に、通常はES Cキーを押して設定値を保存しないで終了する様にする。
 どちらにしても右上図の様にBIOSを終了しても良いかどうか を確認するために『Are You Sure ? (Y/N)』 の表示が出てくる為に、【Y】キーを押す事によりBIOS画面を 終了して再起動が開始され、Windowsが起動される様になる 。

◆Windowsからの動作確認
 Windowsが起動したならば、ディスクトップ上やスタート メニューにあるマイコンピュータを右クリックしたプロパティを開 くか、コントロールパネル内のシステムを開くと右下図の様なシス テムのプロパティ画面が開きます。
 このシステムのプロパティ画面の下側を見ると、左下図の様に現 在搭載されているメモリーが0.98GBである事がわかるだろう 。
 しかしこのメモリー容量は内臓VGA等を使用しているとその使 用されている容量を差し引いた容量を表示する為に、実際には増設 したメモリーよりは少なく表示される事が多いだろう。
 今回のNotePCでもインテル82852/82855Gの内 臓VGAを使用している事から、メインメモリーを64MB程使用 している為に、1GBよりも少ない表示となっている。
 またメモリー容量は【Ctrl】+【Alt】+【Del】を押 した画面のパフォーマンスタブを開くと、右上図の様に物理メモリ ーとしても表示される。
 こちらも実際に増設した容量と多少違うと思うが、ほとんどの場 合には内臓VGA分のメモリーを差し引いた値に近ければ問題無い だろう。
 そして一番確実なのは上図の様なCPU−Z等のツールで、これ であれば増設したメモリーのメーカーからシリアル番号まで全て表 示してくれる為に確実に確認ができるだろう。


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