Dynabook Satellite J11 220P/5X
ドライブに問題発生


◆ドライブが認識しない
 DVDスーパーマルチドライブと交換後、早速電源を入れてB IOS画面で確認してみると、CR−ROMの部分がそっくり表 示されなくなってどうやら認識していない様である。
 当然ながらWindowsを起動してデバイスマネージャ等で 確認してもセカンダリIDE自体に何も接続されていない事にな っておりただ入れ換えただけでは使えない事がわかった。
 右上図の様にIDEコネクタ自体は規格となっている事から間 違いはないハズで、まれにこの部分に専用変換基板が取り付けら れていて別のコネクタになっているケースもあるが、その場合に はそのまま付け替えれば動作するはずである。
 ノート型PCは今回使用するのが初めてで、マスターかスレー ブになっていれば、マザーボードの方がプライマリとセカンダリ にハードディスクと光学式ドライブとで分かれていれば、マスタ ー/スレーブはどちらでも全く問題なく認識するはずである。

◆ショップに連絡して調べる
 とりあえず動作しない事から購入したショップに連絡してみる と初期不良の場合には無償交換となるが、もしも検査して問題な い場合には検査料が発生すると言う事で、その検査量だけで3〜 5千円程度かかる上に、送料が発生してしまう為に4千円弱のド ライブだった事もあり買い直した方が割安である。
 その為に、同じドライブが相性保障付きで+600円と言うシ ョップがあった為に、今回の動作しない原因を調べるまでに次の ドライブが到着する様にしておき、それでも動作しなければ別の ドライブに交換してもらう事にした。
 元々IDEドライブにはマスター/スレーブ/ケーブルセレク トと3つの切り換えのスイッチかジャンパーがあるのだが、ノー ト型のドライブにはそれらが見当たらない。
 戸の為に上図の様に購入したドライブを分解してみて、内部の 基板上にでも切り換えスイッチかじゃっんぱーがない物かと探し てみる事にした。
 しかし分解しても基板らしき物が無く、よく見てみるとトレイ をイジェクトしないと基板が見えない位置にあり、強制イジェク トを行った結果右上図の様に後方に基板が見える様になった。
 そして上図が基板の部品実装面であるが、どこを見てもマスタ ー/スレーブ/ケーブルセレクトの切り換えらしき物が無く、ど こかにジャンパー抵抗でも取り付けられる部分が無いかと探した ものの全く無く、どこをどう変更すれば良いのかがさっぱりわか らなかった。

◆ドライブの改造
 そして色々と調べていたところ、下図のIDEコネクタの47 ピンである赤い部分で囲んだ所がスレーブの切り換えで、ここを GNDに接続する事でスレーブになる様である。
 もしかするとその前後のピンがマスター用の信号となっており 、どちらも接続されていないこのドライブは、おそらくケーブル セレクト状態になっているものと思われる。
 色々なホームページを見てみるとやはりドライブ自体を改造し て使用している人が多く、よく見かけるのがコネクタのピン間を 半田盛りでショートさせたり、細い線材でコネクタのピン間を巻 き付けたり、その後で半田付けする等と工夫している様である。
 しかしコネクターのピン間が狭い事や、コネクターのピンがL 字型に折り曲げられて基板表面上で半田付けされている事からも 、下手に熱を加えると元々の半田か溶けてコネクターのピンが基 板上のパターンから浮いてしまい誤動作の原因となるおそれがあ る。
 その為に上図の様にコネクターの47ピンを辿り、その先にチ ェックポイントの様な赤い丸印を付けたランドが広くなっている 部分を探し出し、もう一方のGND側も上図の青い丸印を付けた 部分の様に広くなっている所を探し、この間にジャンパー線を取 り付けスレーブ設定とする。
 そしてジャンパー線を取り付けたのが上図であるが、本来テフ ロン被覆のラッピング線が望ましいのだが、あいにく最近はラッ ピング配線をやらなくなってから廃棄してしまった。
 その為に今回は単線式のLANケーブルから1本だけ取り出し て使用してみたが、右側の被覆が若干融けているものの何とか良 い感じで付いているものの、左側では爪で被覆を押えた部分が完 全に融けてしまっているのがわかるだろう。
 また半田付けする場合には、線材がバラけない様に細い単線を 使用し、更に若干上から下へと向けた状態で半田付けしないと、 半田付けした部分が下を通っているパターンと接触するおそれが ある為に十分注意して半田付けする必要があるだろう。
 更に半田付けしたジャンパー線には、最低でも中央付近を基板 と接着又はテーピング等で固定しておく事が望ましく、特にノー ト型PCでは移動する振動で外れ易くなる為に注意する。
 以上の様に今回購入したスーパーマルチドライブを強制的にス レーブ側にした事により再度PCの電源を入れてBIOS画面を 表示させて見ると今度は認識する様になり、そのままWindo wsを起動したところ左上図の様に新しいハードとして検出され た。
 その際のデバイスマネージャにあるドライブのプロパティ表示 が右上図で、Windowsからもしっかりとドライブとしても 認識されており、読み込み・書き込み共に動作する様になった。
 その際のIDEの状態は、ハードディスクが接続されているプ ライマリIDEの方もデバイス0のマスタとして認識している様 である。
 また、今回の光学系ドライブではスレーブ側に設定してのにも 関わらず上図の様にデバイス0のマスターとして認識している様 であるが、この認識の仕方は元々のドライブでもこうなっていた 為に原因は不明である。

◆TEAC製のドライブ
 動作しない原因を追究しているうちに、同じ型式の相性保障付 きのドライブが到着して、そのままPCに取り付けてみたがやは り動作しなかった為に、おそらく同じ改造を施さないと動作しな いのだろう。
 しかしせっかく相性保障を付けた為に交換してもらおうかと思 ったが、販売されているドライブがマスター/スレーブ/ケーブ ルセレクトのどれに設定しているかわからない以上、他のメーカ に代えてもらっても動作する保障はないだろう。
 それよりも、今回調べてわかったPanasonic製のUJ −870の方が動作する事がわかった為に、予備としておいてお けば現在使用した物が壊れてもすぐに交換できる為に手元に残し た。
 更に、Panasonic製のUJ−870が2台共に動作せ ず、調査してもわからなかった場合の為に同時に上図にあるTE AC製のDV−W28Eも購入しておいたが、これも2台目のU J−870と同時に届いた為に装着してみて動作を確認した。
 このTEAC製に決めたのは、元々SatelliteJ11 で使用されていた光学系ドライブがTEACだった為に、もしか したら同じ設定にしてあるかと思い購入してみのだったが、左上 図の様にBIOSでセカンダリで認識した為に期待して再起動し たものの、右上図の様にIDE #1 ERRORとなってしま ったものの、Windowsまで起動した為に状態を見てみた。
 上図の様にハードディスクが接続されたプライマリには何も影 響が無く正常に動作している。
 しかしセカンダリに関してはデバイス0のマスターにも、デバ イス1のスレーブ側でも認識されておらず、こちらのドライブは BIOSで認識したもののマスターの設定であった為に、BIO Sでは光学系ドライブが絶対にスレーブ設定で無いと認識しない 設定なのかこの様な状態となってしまった。

◆TEAC製も分解してみる
 上記の様に結局TEAC製のドライブも動作しなかった為に、 分解してみて基板上にジャンパーか切り換えスイッチでも付いて いないか確認してみた。
 カバーの取り外しはPanasonic製とほぼ同じで、左上 図の様に上のカバーを取り外してから、右上図の様に強制イジェ クトを行う様にする。
 するとトレイをイジェクトした部分から上図の様に基板が見え てくる様になる為に、この中からマスター/スレーブの切り換え が可能な部分を見つけてみる事にする。
 しかし結局はそれらしい部分や基板のシルク文字も見当たらな かったが、上図の右側にある中央付近のMD0からMD15まで の部分がそれらしく見え、MD13の下が黒いマジックで塗りつ ぶされていたりする為に、ここへの部品を実装するかしないかで 各モードを切り替えられるのではないかと思われる。
 しかし、今回はPanasonic製のドライブが2台となり 予備もできた為に、とりあえずTEAC製のドライブはマスター 設定のサンプルとしてそのまま保管しておく事にした。


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