◆高機能S点ユニット 従来は不可能であった内線転送・通話を初めとし、別のTAに接続されている PC同士の通信まで様々な機能が追加されたホームネットワークを実現する為には 右図の様な高機能S点ユニットが必要となるが、 これが利用できるのはAterm65/50に限られている為にAterm45や 55を持っている人はAterm65を購入し従来の製品はDSUを切り離し拡張用 TAとして利用する事をお薦めする。 また私もそうだが、Aterm65にはProがありこの製品ではS点ユニットが 標準搭載の為に取り外して入れ替える必要が有る。 その為にこれから購入する人はProが付かないAtermIT65DSUを購入し 高機能S点ユニットを購入した方が無駄な出費が無くて済むだろう。 そのうちに高機能S点ユニットを標準搭載したモデルが発売されると思うが、 現在の所はまだ先の話の様だ。 この高機能S点ユニットは PC−IT/UX1 という型式で価格が ¥7,000 である。 この製品には取説の他にAterm本体のファームウェアやユーティリティが 入ったCD−ROMも付いて来る。 S点ユニット自体は左図の様な小型の基板で、これ自体が機能を持っている訳では ないがDSU側かTA側かを確認できる様な構造に作り替えたのではないかと思う。 小さな基板の為に価格も安く拡張に関してはさほどの出費ではないが、最初から この様な機能が付いていても当然の様な気がする。 この製品の中には左図下部にある様なパネルも付属しており、S点ユニットが 付いていないAtermではリアパネルにメクラカバーが付いているだけな為に 高機能S点ユニットを装着後はISDN用のコネクターが使用できるようにこの パネルと交換しておく必要が有る。 ◆高機能S点ユニットの取付 私はAtermIT65ProDSUを従来の電話機用のアナログポートとしてのみ使用しており、 インターネットにはターミナルアダプターカードである AtermIB55Pro を使用してる 為にS点ユニットが標準搭載である本機を使用していた。 その為に標準搭載のS点ユニットを取り外す必要が有り、右図の様にターミナル アダプターカードに接続していたISDNケーブルを取り外し、S点ユニットが 取り外し易い様にする。 ISDNケーブルの取外しは右図から見てコネクターの右側に有る突起を押しながら ケーブルを引きぬく事で取り外せる様になっている。 ISDNケーブルを取り外したら左図の様にS点ユニットを取り付けている部分の パネルを取り外す様にする。 このS点ユニット用のパネルは、左図の様に上側に有る突起部分を指の爪で押し 下げておいたままで引っ張れば左図の様に取り外せる様になっている。 このパネルは上側と下側の両方から取り外せる様になっている為にどちらから 取り外しても構わないが、左図の様に上側から外した方が楽なのではないかと思う。 カバーが取り外せたら右図の様にS点ユニットの基板に取り付けられたISDN用の コネクターの上下をつまんで引き出す様にする。 このS点ユニットの取外しはただ引き出せば基板が抜けてくるはずだが、もし固くて 抜けてこない場合は上下に揺さぶりながら引き抜くと簡単に取り外せるだろう。 これは上下に揺さぶる事でコネクターの差し込んである最初の部分を抜き取れれば 簡単に引き出せる様になるからである。 また当然であるが、このS点ユニットを取り外す前にはAterm本体の電源 スイッチを必ず切っておく必要が有る。 左図は新・旧のS点ユニットを並べてみた所で、図の右側が従来のS点ユニットで 左側が今回購入した高機能S点ユニットである。 ほとんど違いが無いが、小型トランスの様な部品が1個増えて部品配置が全体的に 変更されているのがわかると思う。 ここで取り外したS点ユニットは不要となるが、これから拡張用のTAを購入しようと する人はもう1台AtermIT65DSUを購入して、当然S点ユニットが搭載されていない Proが付かない方を購入して余ったS点ユニットを搭載すれば無駄無く利用できる。 ここでTAだけを購入せずにDSU内臓のTAをもう一台準備する理由は、他の ページでも紹介したが落雷に遭ってDSUが破損しても代替え等の貸出機が無い為に 修理期間中は電話が使用できなくなってしまう。 その為に多少の出費を覚悟して拡張用のTAを購入する際にもDSU内臓のTAを 購入する事で、普通はDSUを切り離しTAとしてだけ利用しておき落雷で破損したら 応急的に拡張用に使用していたDSU付のTAを利用すると良い。 標準搭載のS点ユニットを取り外した部分には右図の様に高機能S点ユニットを 差し込むが、入れる方向に注意して差し込む様にする。 この高機能S点ユニットはAterm本体に基板ガイドが付いていて、こちら側に 基板を差し込めば逆に取りつけてしまう事は無いが、差し込む際はこの高機能S点 ユニットの基板がAterm本体の基板ガイドのある側にして差し込む様に十分確認の 上で取り付ける様にする。 この差込方向は取説の他に、右図でもわかる様に高機能S点ユニットにあるISDN コネクターにもシールが貼り付けて有る為によく確認して取り付ける様にする。 高機能S点ユニットを差し込んだら本体とのコネクターに左図の様にして最後の方を 押し込む様にして取り付ける。 高機能S点ユニットを軽く押し込むとあともう少しの所で止まるが、この部分から 押し込む事でAterm本体と高機能S点ユニットのコネクターを差し込む為に親指で 押してやる様にする。 そうすると更に5mm前後差し込まれるが、あまり無理に押し込むとAterm本体 内部のコネクター取り付け部分が破損する可能性が有る為に十分注意して取り付ける様に する必要が有る。 高機能S点ユニットが取り付けられたら右図の様にして背面のパネルを取り付けるが、 今回使用したAtermIT65ProDSUではS点ユニットが標準搭載されていた為に同じパネルを 使用して取り付けている。 その為に高機能S点ユニットに付属されているパネルは不要となるが、S点ユニットが オプションの製品では穴の無いメクラパネルが取り付けてある為に交換しておく様にする。 このパネルは右図のように下側の爪を引っかけて、上側の指で押さえている部分を 押し込めばパチンと音を立てて取り付けられる。 最後にISDNケーブルを取り付けるわけだが、DSUを切り離さないで標準のままで 使用する場合は問題ないが、本機のDSUを切り離し拡張用として使用する場合は 従来のS点ユニットと違い左図に見える2つのコネクターはどちらにつないでも良い訳では ない事に注意して使用する必要が有る。 左図から見て上側のコネクターがCN2−1となっており外部のDSU等に接続する 入力用のコネクターとなり、下側のコネクターがCN2−2で更に拡張用のTAを 接続する送り出し用の出力コネクターとして使用する様になっている。 その為に今回はDSUを使用している為にどちらにつないでも良いが、下側の コネクターに拡張用にDSUを切り離したAtermIT55DSUとPC本体に内蔵した ターミナルアダプターカードのAtermIB55Proに接続している。 また、この高機能S点ユニットを使用する場合にはAterm本体のファームウェアを Ver.3以上にしておかないと全く動作しない。 その為にホームページから最新のファームウェアをダウンロードして入れ替えるか、 この高機能S点ユニットに添付されているCD−ROMから入れ替える必要が有る。 メインに戻る コンピュータ選択メニューに戻る ISN-NET64選択メニューに戻る ターミナルアダプタ取付メニューに戻る ホームネットワーク関連メニューに戻る |