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AtermIT55DSUの配線

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◆AtermIT55DSUの配線
ta-rear.jpg  右図はパソコンディスク上の中央に配置したNEC製のAtermIT55DSUで あるが、LANのケーブルや電話関係の配線がかなり多くバラバラとまとまりが悪い 為にインシュロックタイで結束して動かない様にまとめてある。
 このAtermIT55DSUはNTTからも全く同じ製品を型式を変更してOEM 供給している為に、NTT側からの問題点も解決しているものと思い購入に踏み切った。
 その他にこの時点でのバッテリーによる停電対策を施されたDSUは少なく、やはり 停電時の連絡が全く取れないのは不安な為に、停電対策を施されていない機種でも コンピュータ用のバッテリーバックアップ装置などを使用して対策しておくと良い。
wiring.jpg  Aterm本体背面からは左図の様にRS−232C用のケーブルがあり、これは Aterm本体の諸設定を変更する為にも必要であるが一旦設定するとほとんど変更の 必要が無く、基本的に工場出荷時のままでも使用出来る為に使用料金を見たり最後に かけたり受けた電話番号の確認などくらいでしか利用しないだろう。

 その下にあるのが3本の電話線で、IT55はアナログポートが3つある為に3台の 電話まで利用できる様になっている。
 ここで注意して欲しいのは、停電時のバッテリー駆動で使用出来るポートはAポートの 1回線のみである。
 その為にどの電話を停電でも使用出来るようにするかを予め決めておいて、接続完了後は 家族に連絡しておくようにする。
 このアナログポートの注意点として、以前から3台以上の電話を設置している場合は 1回線に2台の電話機をつないでしまいがちだが、これは止めておいた方が良い。
 どうしても1回線に2台の電話をつなぎたい場合は十分に動作を確認の上に行って 頂きたい。

 それにはまず負荷の大きな電話機では色々な誤動作を起こしてしまう事である。
 たとえばNTTから昔出ていた薄緑色の昔ながらのダイヤル黒電話のベル音がする プッシュホン等では、ベルが電子ブザーでなく電磁ベルを使用している為に動作電流が 多すぎて、ほかの電子音のする消費電力の少ない電話とでも2台まとめて電話すると 誤動作してしまう。
 その誤動作の内容としては、どちらの電話からもかける事は出来ても受信できない 様になってしまう。
 これは電磁ベルの消費電流が多く丁度電子ベルの電話機と2台まとめてつないだ時の ベル動作消費電流がIT55の受話器のフックを上げた時に検出する電流と同じがそれ 以上となり、受話器を上げないのにIT55が勝手にベルが1回鳴ると受話器を上げた と勘違いして交換機とつながるが、ベルが鳴り止むと消費電流が元に戻り受話器を置いた と同じになる為に回線が勝手に遮断される。
 その為にベルが1回鳴って直ぐに止まる現象が出てしまう。
 この現象はIT55だけ使用して内線電話として確認してもうまく動作する場合が ある為に、必ず携帯電話や近所や近くの公衆電話からといったNTTの交換機を使用する 確認方法を取って頂きたい。
 そうでないと確実な動作確認は無理である。
 もしうまく動作した場合でも時間が経つにつれて誤動作する製品もある様なので、 1週間に1度や1月に1度といった定期点検を必要とするだろう。

 その他にまれに電子音の電話機でも駄目な製品が有るが、IT55のアナログポートに 接続しただけでベルが鳴り止まなくなる製品も有る様である。
 この場合も局線(NTTの公衆回線)を接続した時にだけ発生する問題で、内線通話だけの 時には何も問題が無かったが、ISDNの工事後に局線にIT55を接続して使用する 様になった時から発生する様になった製品が有った。
 また、最初は大丈夫だったが数日使用していたらベルが突然鳴り止まなくなってしまい、 どのポートに接続しても駄目な製品が有った。

 その為に従来から使用している電話機では、1つのポートに1つしかつないでなくとも 使用できない物も有る様なので、その場合は電話機メーカーやNECに相談してみると 良いだろう。
 または電話機もかなり安い物から販売されている様なので新しい物に交換するのも 良いが、この場合は誤動作する事を考えてメーカーの連絡先が出来る製品を選ぶ事が 大切である。
 たとえNECに問い合わせてもNTTの電話で動作確認しているから電話機メーカーの 方に問い合わせる様に言われる事は間違いないからである。

 その3つのアナログポートの一番下にACコードが出ている。
 そしてアナログポートの左側に有る同じ形状のコネクターが局線用のコネクターである。
 ここにISDN用の信号を入力する為に今まで外から来ていた電話線を接続する所で、 コネクターの形状はアナログポートと全く同じの為に間違わない様に接続する。

 左図ではちょっと見えないが、その局線用のコネクターの上にS点ユニットがあり ここからDSUにより局線からレベル変換されたISDN信号が出ており、ここから 増設用のTA(ターミナルアダプター)などを接続する。
 今回は別ページで紹介するTAのPCIカードを接続して使用している。
 このS点ユニットは別売で、以下の様な製品が使用出来る。
 S点ユニット  PC−IT/U01  ¥4,800
 本来はアナログポートより電話機を多く使用する場合は、このS点ユニットで外部に TAを追加してポートを増やして使用するのが望ましい。
 その場合は同じIT55DSUを購入してDSUを使用しないでアナログポートを 6ポートにする方法もあるが、DSUの無いIT55を使用すれば定価で\17,000も 安く済むがIT55DSUが縦形なのに対してIT55は横形の為に設置方法の問題が 有りそうである。
 しかし製品自体の放熱性の問題がどうかは不明だが、IT55DSUを横に寝せれば IT55と同じ幅になる為に横形にして設置すればデザインの面はピッタリと合う。
 しかしIT55シリーズでは1つのTA内のアナログポート同士の内線通話や転送は 可能であるが、別のTAからの内線通話や転送は出来ない為に注意が必要である。
 この様な利用方法を必要とするならば、IT55は安くて良いのだがIT65DSU 等を購入してこれらを局線に接続して高機能S点ユニットを実装した上でサブに IT55DSUを接続する必要が有る。
 しかし高機能S点ユニットは98年2月末より出荷開始となった様であるが、この サービスを行う本体のファームウェアは3月を予定している様である。
 この方法は私も自宅で利用予定の為に、実際に利用したら別ページとして紹介したい。
cable1.jpg  右図はパソコンディスク後ろ側の下の方で、丁度裏側にコンセントや電話にLANの コネクターが出てくるようにしている。
 ちょっと図が小さくてわかりにくいが、電話線が局線1本と電話機に6本にLANが 3本と線数が多くうまく収めないと床の上が線だらけになり、パソコンディスクの キャスターなどで踏みつけてしまい断線の恐れが有る。
 その為にある程度束にしてスパイラルチューブや配線用チューブ等を使用しておくと 断線の心配とホコリの心配も無い為に便利であろう。



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