◆実際の撮影比較 今回はP901iのデジカメ機能を試す為に、右図の様なオリンパ ス製のC−2500と比較してみる事にした。 このデジカメは250万画素で、このホームページ等の画像にて利 用しているもので、同じ時間に同じ場所を撮影した物を左右に並べ、 更にその画像をマウスでクリックすると拡大できる様にしてみた為に 画質の違いがよくわかるだろう。 これから説明に使用する画像は上図の様に、左側の画像が携帯電話 であるP901iで撮影した物で、右側の画像はオリンパスのデジカ メであるC−2500Lで撮影した物である。 それぞれの画像は以下の様な感じで日中の室内と屋外で用意してみた。
◆室内での撮影 左右は日中の部屋に外の光を入れた状態での撮影である。 右図は多少暗い部分に露出が合ってしまった為か多少オーバーぎみ の為か左図のP901iよりもボケている。 拡大図だとよくわかるが、暗い所から明るい所まで全体的に渡って よく撮れており、これだと普通のデジカメと変わらないぐらい撮れる 様である。 上図の暗い部分で左側のスピーカ上部あたりを拡大図で見てもらう とわかるが、CCD自体のノイズなのかやはりP901iでは暗くな っている部分では全体的に様々な色が飛んでいる様になっている。 その点、C−2500Lではこのノイズっぽい現象がかなり少なく なっているのがわかるだろう。 更にテレビの両脇にあるスピーカのネット部分を接写してみたが、 左図のP901iではなかなかピントが合わず、接写の切換を行って もこの様な状態でなかなか合わない。 しかし右図のC−2500Lでも円弧を描いた様な形状の穴開きネ ットの為に、やはりピントがあわせ難いのかも知れないが、せめて画 像をリサイズして小さくした際には右図の様な位は綺麗に見える程度 に写って欲しいものだ。 そして室内の直接光が当たらない部分にある花を撮影してみたが、 この場合では左図にあるP901iの方が色付きが良い様である。 右側のC−2500Lでは花が全体に入っておらず、多少この撮影 方法による違いも出てしまったのかも知れないが、たぶん明るさが多 少違っても色の乗りの違いは出てくる物と思う。 そして先程のスピーカネット時と同様に、やはり接写となると花を 写した場合にでもP901iはピントが上手く合わない様である。 取扱説明書では10cmまで寄れるとあるが、液晶表示器を見なが ら最適な部分でシャッターを切ってもこんな感じである。 携帯電話の機種によってはオートフォーカス機能が付いている物も ある様だが、これらの場合にはどれだけピントがピッタリ合ってくれ る物か興味がある所である。 ◆屋外での撮影 そしていよいよ屋外を撮影してみたが、明るい場所では結構よい写 り方をする様である。 しかし、それでも左側の竹林部分を拡大図で見てもらうとわかるが 、左図のP901iではやはり木々の間にCCDのノイズっぽい色々 な色が散らばっているのがわかるだろう。 それに対して右図のC−2500Lではその様なノイズも少なく、 葉の1枚1枚までは見えないがそれなりの解像度が出ている感じがあ る。 更に上図の道路の先にある民家部分の画像をカットして無圧縮で載 せたのが左右の図だが、暗い部分ではノイズが多かったP901iだ ったが明るい部分ではC−2500Lより良く見える。 これは上図の拡大図からもわかる様に、明らかにC−2500Lの 方が茶色い民家の壁がノイズっぽくなっており、P901iの方がよ りきれいに見える。 これらの事からも連続した暗い部分が苦手なP901iと部分的に 暗い所が苦手なC−2500Lだと言えるのかも知れない。 今度は屋外にある花を撮影してみた。 まずは青系の花から撮影してみたが、こちらでもやはりP901i の方がピントがボケ、左図では何やら奥の方にピントが合ってしまっ ている様である。 これだけ全体に花がある訳だが、相変わらずP901iはどこに合 わせてピントを設定しているのかがよくわからない。 また室内の花では色付きが良かったP901iだが、これらの図か らは多少であるがC−2500Lの方が色付きが良い様に思える。 そしてこの花の一部分に寄ってみたが、やはり左図の様にP901 iはボケてしまうが、C−2500Lは寄れば寄るほど綺麗に写るの がわかるだろう。 ここでもP901iの方が色付きが薄いが、これはピンボケによる 物なのか元々この様な発色性なのかは不明である。 また、明暗の場所にかかわらずP901iでは接写があまり得意で ない様に思える。 今度は赤系の花を撮影してみたが、小さな花が沢山並んでいる部分 を撮影してみた。 こちらも拡大図をみてもらうとわかるが、やはり右図のC−250 0Lの方が花の1つ1つまでもがしっかりと撮影されている。 左図のP901iで撮影した拡大図を見るとそれほど悪くは無いの だが、どうしてもボケている様に見えてしまうのは露出オーバーで色 が飛んでいる様にも見えるのだが、これは撮影画質が2段階しか無く 今回は調整しながらの撮影は見送った。 更にこの小さい花に寄ってみたが、左図のP901iはやはりボケ ているが、幸いにも後の花びらにピントが合っていた。 そしてその左上の花びらの右側に見えるつぼみを見ると、しっかり と産毛の様なものまでもが写っており、このP901iでもピントさ えしっかり合えば、右図のC−2500Lと比較してもかなりの解像 度で写せるのがわかるだろう。 最後に色の薄い花を写してみたが、これはP901iもピントが合 って比較し易いだろう。 しかしやはりP901iは色付きが薄いのか露出オーバーなのかC −2500Lと比較するといまひとつである。 元々一般的なデジカメと比較するのはレンズ等の問題もある為に不 利なのだが、どうせ付けるのであればしっかりした物を付けて欲しい ところである。 また、今回比較に使用したC−2500L以降の300万画素CC Dを使用したデジカメも、素子ピッチが狭くなりノイズっぽい画質に なった事もあったが、今回の携帯電話に200万画素と言う点でもあ まり画質には期待していなかった。 しかし画質と言うよりも今回のP901iではピントが甘いと言う 方が目立ち、ピントさえあえばある程度しっかりした撮影が可能な様 である。 このテストの後にSH505isを見る機会があったが、こちらは オートフォーカス付きでかなりピントはしっかり合う様であった。 メインに戻る 携帯電話関連メニューに戻る P901iメニューに戻る |