設計着手から完成まで、毎度の事だが・・・

【 ハイツを引きあげ、設計着手 】
 結局色々とあり、納得は行かなくてもいよいよ実施する事になっ た50%OFF、大バーゲン!!
 とりあえずわけのわからない計算ばかりの仕事は苦痛だったが、 意外と快適だったハイツ生活だったが、早々に撤去して帰ってきま した・・・
ゴミ臭い設計フロアー
 必要な物までオプションとした事よりも、実際に実施するとなる とその制御方法もさっぱりわからない中で、頼りになるのはもう一 人の電気屋さんだけ!
 ある程度構想の時に詳細を聞いてはいたものの、再度この辺から 詳細を聞き出して今回の仕様に合わせて作り変えねば!(^_^;)

【 これが設計の伝統? 】
 とにかく日程が無い事もあるが、電気屋さんは購入品と電装関係 の加工品は急がされ、構想もそこそこに図面を出図するハメになる 事が多く、今回も構想途中に大雑把な図面を出図する。
 確かに管理されるのは日程的なものばかりで、出図が設計の区切 りとなる為に特に急がれるのだが、後で追加・変更となるのがわか っていても まず出図である。
 その為に、構想が出図後に大きく変わったりすると先に依頼した 部品を全く使わないでしまうケースもあるが、電気だけでなく機械 屋の構想や仕様が変わってしまい変更する場合も多い。

【 設計環境が・・・ 】
 とにかく今回は色々な新しいことだらけで、コスト等の関係で色 々な物を使用する事になったが、うちの会社では古来の技術で固め るのであれば良いが、何か新しい情報を得ようとしても皆無である 。
 カタログを見ると平気で10年前のカタログが数多く幅を利かせ 、一人一台のパソコンはあれどメールはできてもホームページを見 れないと言う環境である。
 以前はホームページを見れた時期もあったのだが、いつの頃から か突然見れなくなり、噂では何でも残業時間帯によからぬサイトを 除いている某課長さんがいたとかいないとかで使用禁止になったら しいと言う話がある。
 そんなのはログを見ればわかるのだから、何も全員が使用禁止に する必要はないと思うのだか・・・そんな中でここから何か新しい 情報を取り入れようとしても無理な話で、商社等に話してもなかな か内容を理解してもらえる事も少なく、唯一の情報源は新製品情報 の定期購読している人の情報誌だけである。
 この中からめぼしい物をピックアップして問い合わせ、使える物 かどうかを判断する必要があり、今回はコスト的な面も多く結論が 出るまでに時間がかかる。

【 2人で1台 】
 今回は従来からある装置とは言えど、新しい物を多く取り入れて 全て2人でこなす必要があり、電気図面と電装ボックスやパネルの 加工図面に制御ソフトと内容はかなり多い。
 加工図面はコストダウンの為に今回は箱ではなく板物になり、多 少安全性の面で心配なのだが後でカバー等を追加すれば良いだろう と安易に出図し、部品の実装もゆっくりと電気図面製作の段階で行 えばよいだろう。
 とりあえず購入品が揃って組み付け前までに何とかすれば・・・
 突然使用部品を変更して追加購入にして部品が揃うのを遅らせる と言うワザも・・・なんて方法は使った事が無いが、知らず知らず のうちにそうなっていたのかも知れない。

【 秋の展示会で・・・ 】
 そう言えば、まだハイツにいた頃だったろうか?
 今回の物件を秋の展示会に出展して、その場で動作させたいと言 う話が持ち上がっているらしく、どう考えても設計⇒加工⇒組付⇒ デバッグ⇒調整⇒立ち上げの日程からは絶対に間に合うはずが無い のだが、いったいどこからそんな話が出てくるのだ!
 確かに早く販売したいと言うのはわかるが、開発期間もろくに取 れずに納期に追われるだけの中途半端な機械になる事を、何年と何 度と繰り返してもわからんやつばかりだ。
 まったく、無理言ってもできる事とできない事があると言う事を 知らんのか!
 まぁ、これは当然何とか概観だけはできたのだが、ソフトデバッ グに入る前のハードチェック段階に入ったばかりだった為に当然ど このユニットも動作せず、単なる飾りとして出展した様である。
 その間は展示会場に持ち出されてしまいデバッグどころかハード 調整もできない状態で、おかげで久々にのんびりとした生活ができ た様な気がするのは私だけだろうか・・・(^^ゞ
 そして展示会から設備が戻ってきて調整が再開したが、何でも動 かない事を知らなかったお偉いさんが激怒した?らしく、課長さん をはじめ始末書物だったらしい・・・と聞く。

【 今度は売ってきた!? 】
 今度は年末までに搬入すると言う約束で売ってきてしまったらし い(-_-;)
 正確には本体を貸し出しと言う事で搬入し、そのユーザーの仕様 で変更する部分だけは購入してもらうと言う話らしいが、こちらと しては売っても貸し出しても生産できる状態にしなければならない のは同じ事である。
 その頃にはソフトデバッグも進み、ある程度は動き出していたも のの、ここからが色々と条件がありとても完成するとは思えない状 況であった。
 その後ユーザーが様子を見に来たりしたのだが、その担当者と仕 事は直接した事がなかったのだが、私が会社に入りたての頃に初め て行った出張先で、仕様変更が終わらなくて続勤した際に偶然一緒 にいた人だった。
 夜に出前を取ってもらった際に一緒に食べたり、夜中の2時過ぎ に仕事が終わってからは朝まで待たないとホテルまでの電車も出な いと言う状況から、夜中の3時から眠くてみんな方言丸出しのトラ ンプをしたりと・・・(^_^.)
 そんな事もあった為か、名前と顔ぐらいは覚えていてくれた様で あるが、納期は無理だょ〜んと言っておいたのだが・・・

【 私は人質だった 】
 そう言えばまた余談をひとつ思い出してしまったが・・・
 今回の担当者の上司である技師には昔お世話になった事があると 言うか、単に納期遅れでタップリ応接室で怒られただけだったのか もしれないが・・・
 丁度その時の仕事では今回の課長がまだ一般社員の頃に一緒に1 つの装置を担当した事があり、おもにその頃は課長が制御系のソフ トを作り私はお手伝いで操作系のソフトをしていた。
 その頃の話をたいぶ後になり丁度別件で立会いに来ていた際に、 もう10年以上も合っていなかったので忘れているだろうと思って いたら、なんと当時の事を営業に話して言ったらしい。
 そしたら当時、私は人質だったらしい (゜o゜)?
 何でも詳しく話を聞いてみると、当時私と今回の課長と組付部署 からの3人構成で出張していたが、いつの間にか気付くと私と組付 の2人を人質として残して課長だけ帰ってしまっていたと言う話と して記憶しているのだそうだ。
 当時はそんな風に捉えていた事は全く無かったが、言われてみれ ば確かにいつの間にかいなくなっていたのは事実だった。
 なるほどそうか、そう言う意味で私は人質になってしまった様で ある。

【 他の会社でも、人質かよ 】
 更に数年後、今度はこの技師とひょんな事で別のユーザー先であ る休憩所でバッタリ合い、休憩所に入って来て人の顔を見るなり突 然の第一声が・・・
おっ!ここでも人質かぁ
 周囲の人は笑ってるしで、寄って来ては『何の装置』とか『まぁ 、がんばってくれ』と色々話はしたものの、恥ずかしいから他の事 業所で人質はやめてくれぃ〜(ーー;)



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