◆電極の準備
この電極にRS−50用の部品を使用できるかどうかは不明だが、もし利用出来ても
RS−50自体の生産がたいぶ前に中止されていると思われる為に入手は困難かと思う。また、RS−50の中古品等があれば試してみる価値はあるが、リモコン本体を分解 するにはいじり止めトルクスレンチが必要である。 その為に電極自体を別の物で製作してしまう方法を紹介するが、使用した物は事務機 メーカーのコクヨから販売されているファスナーと呼ばれる物で、右図の様な形状を している。 このファスナーにも種類があり、今回は手持のFA−5Nを使用している。
このファスナーを右図の一本の様に両端を開きこの開いた部分を使用する事になるが、
左図の様にハサミで開いた一本を根本から切り落としておく様にする。このファスナーは板金厚が薄い為にはさみでも切れるが、はさみ自体がしっかりした 製品でないと刃が欠けてしまう恐れが有る為に、できれば金切りバサミや大型のニッパー 等で切断した方が良い。 尚、このファスナーは電極作成の再に折り曲げに失敗する事が十分にありえる為に、 余分に購入しておき失敗しても良い様に準備しておく。 ◆電極の製作
電極を作成する際には、まず右図の様にファスナーの先端に突起がある部分を
電池のプラス側にあたる様にする。右図ではファスナーの突起が下を向いている様な感じにしてあり、突起部分の 先端の折り曲げも特に障害にならない為にそのまま利用しても問題ないだろう。 最初にファスナーを折り曲げる位置は、右図の様にファスナーの突起部分が電池の ほぼ中心からチョット上側で、ファスナーの先端が電池からはみ出さない程度の位置 にセットする。
その位置からリモコンの上部にある四角い穴の電池側に近い角に合わせて左図の
様にラジオペンチ等を利用して綺麗に直角に折り曲げる様にする。この際にファスナーを切り取った長さによっては折り曲げ部分の長さが短くなって しまう可能性が有る為に、なるべく利用する部分を長いままで切り取るか電池に覆い 被さる長さを多少短めにする等して調節する必要がある。
電極をリモコンに入れこむ部分に関しては、リモコンの電池上部にある四角い
穴の長さ前後が適当と思われるが、ファスナーの長さからしてそう長く作れない
為に自ずと内部に入れ込む長さが決まってくる。その入れ込む部分の先端はリモコン自体の電極に傷が付き難い様に、先端部分 のファスナー側板金をおり返しておくと良いだろう。 更に右図の様に多少途中から折り曲げ、若干浮かした様な感じに整形し、電池 側(右図左側)もリモコンの電池ホルダーの方が電池自身より多少高めな為に 右図の様にチョット折り曲げておくとよい。
左図の電池上部にある四角い穴の中に銀色に光る電極が見えるが、自作の
電極がこの部分に十分なくらい差し込まれる様に作れば問題ないと思うが、
やはりこのリモコン側の電極も確実さを増す為に多少持ち上げておいた方が
良いだろう。ただ、製作した電極で十分ミスなくエンジンが始動できる様になったので あれば無理にリモコン側の電極を曲げてしまう必要性は無いだろうし、できれば リモコン側は別のトラブルを避ける為にもあまりいじらない方が無難かもしれない。 ◆電極の取り付け
もしもファスナーが短くなってしまって十分に電極と接触しないとかがあれば、
ファスナーのおり返し部分を付くる前にL字型にしたものを電極のある穴に差し
込んで右図の様にリモコンの基板に付いている電極を持ち上げてしまう。こうする事でいやがうえにも電極が接触する様になる。 できれば真上まで持ち上げないで、やや斜めに寝た状態の方が電池カバーを セットする際に電極をカバーで押しつぶしてしまわないで済むだろう。 その為に軽く持ち上げる程度にしておいた方が無難である。
そしてファスナーで製作した電極を左図の様にセットして、リモコンに差し
込まれた電極は極力電池側に片寄らせておく様にする。これは電池カバーの突起部分がこの場所に差し込まれてくる為で、電池側に 寄せておかないと電池カバーをセットする際にファスナーで作った電極を潰して しまうだろう。 また、下手すると電池カバーの差し込む部分などに無理がかかり、電池カバー 自体が破損する可能性がある。
その為にファスナーで製作した電極を電池側に寄せてから右図の様に電池
カバーの先端を差し込みながらキーホルダー取り付け側にも電池カバーの
引っ掛け部分が有る為に、どちらも上手く引っ掛かる様にしてスライドさせ
パチッと音がするまでスライドする。あとはエンジンを始動してみて動作を確認するが、もしも動作しない場合は 自作電極とリモコン内の電極との接触不良が考えられる為に、自作電極の形状 等を見なおしてみるとよい。 メインに戻る 修理・分解選択メニューに戻る RS-60選択メニューに戻る
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