◆入力切換スイッチの改造 今回のテレビにある入力切換はテレビ/ビデオ/RGBとがあり、1つのスイッチを 押す度に順次切り替わる様になっている。 その入力切換スイッチからパネルコントロール用のICを経て実際に切り換えている 回路は以下の様になっている。 その為にこのICの入力端子にパネルにある入力切換スイッチを直接配線する事に より、強制的にパルスを作り出し入力切換を行う様にする。 フロントパネルにある操作パネル基板を取り出し、その入力切替スイッチのパターン をカットしてしまい、左図の様に入力切換のスイッチから直接線材を引き出す。 そして片方をICの入力にある12Vを供給し、もう一つをIC4901の13ピン に接続する様にする。 しかし、この配線を追加するにあたってこの回路の前にあるQ4902トランジスタ からの配線をカットしておく必要がある。 ここをカットしておかないと操作パネル系ICの故障で出力が出っ放しになって しまうとトランジスターがON状態のままとなり、いくらIC4901の13ピンを ON/OFFしても信号にならなくなるどころか、トランジスタがONしてしまうと 12Vが直接GNDに流れ込みショート状態となる。 その為に必ずこのトランジスターからの回路をカットする。 本来はトランジスターの入力である【B3−1】に接続してある配線をカットして、 ここに入力スイッチから引き出した線材を配線する方が良い。 ここの信号はすぐ下のディフート回路にも供給されており、入力を切り替えると 音声のミューティング(消音)を行う様になっている。 また、この入力切り替え関係の入力には、1μF以上のコンデンサーを取り付けて おかないと、スイッチのチャタリングによりパルスが数個出てしまいうまく入力切り 替えができなくなってしまう。 その為にスイッチの信号となる接点側とGND間にコンデンサーを取り付ける事に より、チャタリング的な物をコンデンサーでなましてしまう様にする。 これらの改造により、従来からある入力切り替えスイッチでそのまま入力が切り替え られる様になり、チューナによるチューニングはできない為に使用できないが、ビデオ 入力からによる映像のモニターだけはできる様になる。 メインに戻る 修理・分解選択メニューに戻る TH28-D55GR選択メニューに戻る |