◆安全装置について リモコンエンジンスタータは通常AT車専用となっており、MT車への取り付けは できない事になっている様である。 これはMT車の場合にギヤを入れたままでエンジンを始動してしまうと、車が勝手 に動いてしまい追突事故や死亡事故にもつながる重大事故を発生しかねない為にMT 車への取り付けは奨めていない。 AT車への取り付けの場合には、車両本体でギヤポジションがN(ニュートラル) かP(パーキング)に無いとエンジンがスタートしない為に安心である。 また、サンヨーテクニカ製のリモコンエンジンスタータではP−N自動検出機能が あり、リモコンエンジンスタータでエンジンを始動後に車両に乗った場合キーを回す 事を忘れたりACC(アクセサリー)位置で走行してしまっても、ギヤをNかP位置 から変えた時点でエンジンが停止してしまう機能が付いている。 この機能は一部の車両で機能しないものもあるらしいが、走行中にエンジンキーが ONの位置になく突然停止してしまう様な事を防いでくれる様になっている。 ただM/T車に取り付けられないのではなく、配線してしまえば動作してしまう為 に注意する必要があるが、サンヨーテクニカからMT車用のセンサー取り付けキットが 発売されている為に、これを利用すればMT車でも安全装置が働く様に取り付ける事が できる様になる。 しかし、このMT車用のセンサーキットはシフトレバー周辺に設置するために、見 た目が良くないだけでなくシフト操作等でセンサーキットに手が触れ、センサー位置が ずれてしまったりして機能しなくなる恐れもあるらしい。 ◆車速センサーの利用 現在の車では車速センサーを使用していない車を探す方が難しく、主にカーナビや ライトコントローラーを取り付けた際には絶対必要なセンサーとなっている。 リモコンエンジンスタータもこの車速センサーを利用すれば、間違ってMT車の ギヤが入っていても車速パルスが発生した時には車が動き出した事になり、その際 にはエンジンを停止する様にすれば安全装置が構成できる様になる。 ただ、リモコンエンジンスタータに直接この車速センサーを接続できるわけで なく、車速センサーから出てくるパルスを処理してから利用する必要がある。 これからリモコンエンジンスタータメーカーには、この車速センサーを利用した 安全装置の内臓をして欲しい他に、これまで利用している人の為に単品発売等を 行ってくれる事をお願いしたいものである。 ◆ニュートラルスイッチの利用 上記の車速センサーと同様に車両に付いているセンサーの利用方法として、MT 車でのニュートラルスイッチを搭載した車両がある。 こちらのセンサーは付いている車両が少なく誰もが利用できると言う訳でないが、 車速センサーの様にパルスで出てくるわけでない為に無処理でこのセンサーを利用 できる為に比較的簡単に装着が可能である。 このニュートラルスイッチはギヤのポジションがN(ニュートラル)位置の時 のみONするスイッチで、確実にギヤがニュートラルである情報が取れる様にな っている。 その為にこのニュートラルスイッチを利用した例を説明してみる。 メインに戻る 修理・分解選択メニューに戻る ECR33ニュートラルセンサー選択メニューに戻る |