![]() ![]() ◆純正中継コネクター ![]() その中継コネクターは右図の様なもので、従来のR32型のスカイラインでは H4からH1に変換する様な中継コネクターになっていたが、この名残なのか 同じ様な方式を採用しているが特殊コネクターを使用した為にR32型の様に H4タイプのリレーハーネスやHLCが利用できなくなってしまった。 今回ハーネスを全て作り直す際にも車両側のコネクターが入手困難な為に 右図の様にR33型スカイラインのヘッドライト用ハーネスを購入した。 ![]() この純正ハーネスを左図の様に半分に切断し、その部分に一般市販の4極 ナイロンコネクターを取り付けて信号を引き出す事にする。 今回使用したライトコントロールユニットは以前から使用しているもので、 万が一の故障の際には直ぐにライトコントローラからの配線を取り外し純正 の配線に戻せる様にする為に、左図の様に切断した純正ハーネスをお互いに 接続する事で元の配線に戻せる様にした。 もしもこの必要が無ければライトバルブ側にはコネクターを用いず、直接 ライトコントローラのコネクターに配線しても良いだろう。 ◆純正中継コネクターの加工 ![]() このコネクターはオスとメスが1つのパッケージとなっており、左右のヘッド ライトハーネスを加工する為に右図の様に2セット必要となる。 線材の適合サイズは0.5〜2.0スケアで、純正の中継ハーネスは 丁度0.5スケアの様だった為にそのまま利用できるだろう。 ![]() また、今回使用した4極コネクターに使用できる線材の太さは2.0゜で、次 の項目で作成するHLC周辺のハーネスを1.25゜で作成した。 これは、左図の様に4極コネクターの平形圧着端子が最大2.0゜な為に2本 の線材を入れる部分では1.25゜でもぎりぎりの為である。 ![]() そしてこれらの平形端子を配線のわかり易いように差し込むが、今回は右図の 様に黒いコネクターのロック部分である突起を上にして、上側にハイビームの赤 色と黒色の線材を差し込み、下側にロービーム用の緑色と黒色の線材を差し込ん だ。 ![]() これはこのハーネスの反対側に付いていたコネクターが3極で、以下に説明す るが黒色の線材が途中で1つにまとめられており、この部分から切断すると左図 の様にハイビーム側が短くなってしまう。 その為に線材に余裕を持たせたい場合はこの部分に4極コネクターを使用する のではなく2極コネクターを使用し接続するが、一旦2極から4極に変換する方 法も良いが、純正の配線に戻す場合には結局切断した長さだけな為に、バルブ側 の配線を作り直さないといけないだろう。 しかし、今回は純正ハーネスの長さを切断しただけで使用したが、長さ的には 全く問題がなかった為に作り直す必要性は無いだろう。 これらをヘッドライト左右分の2セット作っておくようにする。 ![]() ここで注意する事は純正コネクターが3極で線材が3本しか出ていない事で、コ モンである黒色の線材を1本から2本に分ける必要がある。 その為に黒色の0.5゜〜1.25゜サイズの線材を別に用意し、平形圧着端子 を圧着する際には黒色の線材だけ別に用意した黒色の線材と一緒に2つ圧着してお く必要がある。 ![]() これは以下で説明するが、HLCでは点灯信号として1つしか使用せず片側が空 いたままになりコネクターの端子がホコリで汚れない為のダミーコネクターを取り 付ける為にも必要な長さである。 ![]() もちろん、今回取り付けた4極コネクターは切断した純正ハーネス同士をつな ぐと元の接続に戻る様にしておき、万が一でもHLCが故障したり車両買い替え 等で手放す時などに簡単に元に戻せる様にしておくと良いだろう。 また、加工に自信が無い場合などは現在使用しているハーネスをそのまま加工 せず、日産部品販売より中継ハーネスを購入して加工すると良いだろう。 ◆ダミーコネクターの処理 ![]() その為に片方のコネクターが空いたままになり、そのままで長い間使用する とコネクターにほこりが入り接触不良の原因になるだけでなく、最悪の場合は 接点が錆びて使用できなくなる恐れがある。 その為に右図のように使用しない方のコネクターにもコネクターを取り付けて 万が一の故障時に純正の配線にすぐ戻せる様にした4極ナイロンコネクターにも ダミーでコネクターを取り付けておく必要がある。 ![]() 左側の純正3極コネクター側の分岐した線材に引っ掛ける様にして別に用意し た線材を通し、左図の様に反対側のダミーコネクターの圧着端子にて通常の配線 処理と同様に圧着し固定する。 ダミーコネクターへの線材圧着方法は輪にする為に2本接続する必要があるが、 ハイビームとロービーム信号をショートしてしまったり、間違っても黒色のマイ ナス信号をハイビームやロービームとショートしない様に注意して接続する。 もしも2箇所に圧着してショートする心配がある自信が無い場合には、圧着端 子1個に2本の線材を圧着すれば、どこに差し込んでも他の信号とショートする 事は無いために安心だろう。 また、このダミーコネクターには引っ掛け用の線材を固定する端子だけでなく、 線材を使用しない部分にも4極全てに圧着端子を入れる様にする。 これは、1極や2極だけだとコネクターが抜け易かったり、圧着端子を入れる 隙間からホコリが入り込む為に、使用しない部分にも全て圧着端子を入れておく 様にする。 この際には、線材を圧着せずとも圧着してからでないと圧着端子の線材側が開 いたままになっておりコネクターに差し込めない為に、全て圧着工具によって圧 着して潰した状態でコネクターハウジングに差し込む様にする。 メインに戻る 修理・分解選択メニューに戻る HLC Model.6502選択メニューに戻る ![]() |