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HARNESS ASSY
26038-24U00
R33型 スカイライン純正ライト中継ハーネス

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◆純正中継コネクター
r33wir.jpg  R33型のスカイラインではハイビーム及びロービーム共にH1バルブを 使用しているが、防水キャップ付きのH1コネクターの後ろに更に3Pのコネ クターが取り付けてある。
 その中継コネクターは右図の様なもので、従来のR32型のスカイラインでは H4からH1に変換する様な中継コネクターになっていたが、この名残なのか 同じ様な方式を採用しているが特殊コネクターを使用した為にR32型の様に H4タイプのリレーハーネスやHLCが利用できなくなってしまった。
 今回ハーネスを全て作り直す際にも車両側のコネクターが入手困難な為に 右図の様にR33型スカイラインのヘッドライト用ハーネスを購入した。
h26038-24u00.gif  このハーネスはディーラか日産部品販売より購入する事ができ、左図にも ある様にハーネス型式は 26038−24U00 となっており、価格は 1組1,840円 で左右分必要な為にこれを2セット 購入する事になる。
 この純正ハーネスを左図の様に半分に切断し、その部分に一般市販の4極 ナイロンコネクターを取り付けて信号を引き出す事にする。
 今回使用したライトコントロールユニットは以前から使用しているもので、 万が一の故障の際には直ぐにライトコントローラからの配線を取り外し純正 の配線に戻せる様にする為に、左図の様に切断した純正ハーネスをお互いに 接続する事で元の配線に戻せる様にした。
 もしもこの必要が無ければライトバルブ側にはコネクターを用いず、直接 ライトコントローラのコネクターに配線しても良いだろう。

◆純正中継コネクターの加工
cn4p.jpg  今回純正ハーネスを切断して使用するコネクターとして、カーショップや ホームセンターで扱っている右図の様なエーモン製のカプラー4極でロック式 (型式1124)を使用した。
 このコネクターはオスとメスが1つのパッケージとなっており、左右のヘッド ライトハーネスを加工する為に右図の様に2セット必要となる。
 線材の適合サイズは0.5〜2.0スケアで、純正の中継ハーネスは 丁度0.5スケアの様だった為にそのまま利用できるだろう。
prspin.jpg  純正ハーネスの線材的には12Vで60W前後のバルブにできる太さだが、一 般的に販売されているバルブでは130W相当等の定格80Wバルブぐらいまで であればなんとか大丈夫と思われる。
 また、今回使用した4極コネクターに使用できる線材の太さは2.0゜で、次 の項目で作成するHLC周辺のハーネスを1.25゜で作成した。
 これは、左図の様に4極コネクターの平形圧着端子が最大2.0゜な為に2本 の線材を入れる部分では1.25゜でもぎりぎりの為である。
cnpin.jpg  まず半分に切断したバルブ側のハーネスに4極コネクター用の平形圧着端子を 取り付けるが、右図の様に緑色と黒色のロービーム用2本と赤色と黒色のハイビ ーム用2本の線材がありそれぞれ1対1に端子を圧着する。
 そしてこれらの平形端子を配線のわかり易いように差し込むが、今回は右図の 様に黒いコネクターのロック部分である突起を上にして、上側にハイビームの赤 色と黒色の線材を差し込み、下側にロービーム用の緑色と黒色の線材を差し込ん だ。
h1cnset.jpg  これらの作業により左図の様にライト側のハーネスに中継コネクターを取り付 けるが、図からもわかる様にハイビーム用の線材が短い事がわかる。
 これはこのハーネスの反対側に付いていたコネクターが3極で、以下に説明す るが黒色の線材が途中で1つにまとめられており、この部分から切断すると左図 の様にハイビーム側が短くなってしまう。
 その為に線材に余裕を持たせたい場合はこの部分に4極コネクターを使用する のではなく2極コネクターを使用し接続するが、一旦2極から4極に変換する方 法も良いが、純正の配線に戻す場合には結局切断した長さだけな為に、バルブ側 の配線を作り直さないといけないだろう。
 しかし、今回は純正ハーネスの長さを切断しただけで使用したが、長さ的には 全く問題がなかった為に作り直す必要性は無いだろう。
 これらをヘッドライト左右分の2セット作っておくようにする。
pinset.jpg  次に純正ハーネス側コネクターの切断した部分に4極コネクターを取り付けるが、 こちらも上記で説明した様に線材に平形圧着端子を取り付ける様にする。
 ここで注意する事は純正コネクターが3極で線材が3本しか出ていない事で、コ モンである黒色の線材を1本から2本に分ける必要がある。
 その為に黒色の0.5゜〜1.25゜サイズの線材を別に用意し、平形圧着端子 を圧着する際には黒色の線材だけ別に用意した黒色の線材と一緒に2つ圧着してお く必要がある。
cnset.jpg  そして別に追加し分岐した黒色の線材の先端にも平形圧着端子を取り付けるが、 この分岐する線材があまり短いとコネクターハウジングに差し込めなくなる恐れが ある為に、左図の様にコネクター間の長さで線材を折り返して作っておくと良い だろう。
 これは以下で説明するが、HLCでは点灯信号として1つしか使用せず片側が空 いたままになりコネクターの端子がホコリで汚れない為のダミーコネクターを取り 付ける為にも必要な長さである。
r33wir2.jpg  以上の様にしてR33型スカイラインの純正ヘッドライト中継用コネクターを 2セット加工し準備しておく必要がある。
 もちろん、今回取り付けた4極コネクターは切断した純正ハーネス同士をつな ぐと元の接続に戻る様にしておき、万が一でもHLCが故障したり車両買い替え 等で手放す時などに簡単に元に戻せる様にしておくと良いだろう。
 また、加工に自信が無い場合などは現在使用しているハーネスをそのまま加工 せず、日産部品販売より中継ハーネスを購入して加工すると良いだろう。

◆ダミーコネクターの処理
dmyp2.jpg  ライトコントローラ等を使用したほとんどの場合には、ハービームやロー ビーム用の点灯信号を引き出す際に左右両側のヘッドライトからは必要なく、 バッテリーの近い方にHLC本体を取り付け、本体に近い方のヘッドライド 側コネクターから信号を引き出す事になる。
 その為に片方のコネクターが空いたままになり、そのままで長い間使用する とコネクターにほこりが入り接触不良の原因になるだけでなく、最悪の場合は 接点が錆びて使用できなくなる恐れがある。
 その為に右図のように使用しない方のコネクターにもコネクターを取り付けて 万が一の故障時に純正の配線にすぐ戻せる様にした4極ナイロンコネクターにも ダミーでコネクターを取り付けておく必要がある。
dummyp.jpg  上記配線でも説明したが、純正ハーネスが3極に対して4極のナイロンコネク ターを使用して黒色の線材を2本に分岐して分ける様にしていたが、左図の左側 にある赤い輪になっている線材で、ここは本来黒色で作成する説明をして来たが 画像を撮影した時点で黒色の線材が無かった為に赤を使用した。
 左側の純正3極コネクター側の分岐した線材に引っ掛ける様にして別に用意し た線材を通し、左図の様に反対側のダミーコネクターの圧着端子にて通常の配線 処理と同様に圧着し固定する。
 ダミーコネクターへの線材圧着方法は輪にする為に2本接続する必要があるが、 ハイビームとロービーム信号をショートしてしまったり、間違っても黒色のマイ ナス信号をハイビームやロービームとショートしない様に注意して接続する。
 もしも2箇所に圧着してショートする心配がある自信が無い場合には、圧着端 子1個に2本の線材を圧着すれば、どこに差し込んでも他の信号とショートする 事は無いために安心だろう。
 また、このダミーコネクターには引っ掛け用の線材を固定する端子だけでなく、 線材を使用しない部分にも4極全てに圧着端子を入れる様にする。
 これは、1極や2極だけだとコネクターが抜け易かったり、圧着端子を入れる 隙間からホコリが入り込む為に、使用しない部分にも全て圧着端子を入れておく 様にする。
 この際には、線材を圧着せずとも圧着してからでないと圧着端子の線材側が開 いたままになっておりコネクターに差し込めない為に、全て圧着工具によって圧 着して潰した状態でコネクターハウジングに差し込む様にする。


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