◆内部の比較 RS−60やRS−601は一年前後ですぐに接触不良が発生してリモコン 送信機からスイッチを押しても『ピィーッ』と発信音が聞こえなくなるり、悪 いと2〜3ヶ月で動作しなくなるものもある様である。 しかし、RS−60以前に販売されていたRS−50ではそのような事が全 く無く一度電極周辺を比較してみたい所であったが、今回そのRS−50を入 手できた為にリモコン送信機の内部を比較してみた。 RS−60とRS−50とでは外形的に全く同じで内部を見ても右図の様に ほとんど変わりが無い事がわかるが、やはり電極周辺には明らかな違いが見ら れる事がわかった。 ◆RS−60の電極部分 RS−60の場合には左図の様にボタン電池のマイナス極を受ける丸い電極 は見えるが、プラス極を受ける電極はボタン電池周辺にない事がわかる。 そのプラス極を受ける電極は右図の様にボタン電池の方向とは全く逆の方を 向き、エンジンをスタートさせるスイッチ側に向いておりリモコン送信機の上 側にあるカバーよりプラス電極を引き込む構造となっている様である。 丁度その電極の上に来る部分が左図の電池カバー先端(奥側)が接触する様 になっており、結果的にこのリモコン送信機の電池カバー自体がボタン電池の プラス側電極になっている事がわかる。 そして右図の丸い突起部分がボタン電池のプラス側に接触する様になってお り、この電池カバー自体がプラスチックメッキ処理を施され電極として使用で きる様になっているのだが、このプラスチックメッキがはがれ易い事でボタン 電池側もそうであるが、それ以上に基板側に取り付けられた電極との接触が良 くない様である。 接触と言う事だけに関しては左図の電極を上側に持ち上げれば電池カバーと の接触が強くなり良くなるだろうが、電池カバーに施されたプラスチックメッ キがはがれてしまえばこの方法も有効ではない。 この様に電極を強く接触する様にして電池カバーの内側に両面テープ付きの 薄いアルミシート等を貼り付ければ確実に接触するだろう。 その際にはあまり厚いアルミシートを貼り付けてしまうと電池カバーに負担 がかかり、最悪の場合には電池カバーのキーホルダー側の引っかけ部分等を破 損しかねない為に注意してアルミシートを選定する必要がある。 ◆RS−50の電極部分 RS−50の場合にはマイナス側の電極に関しては全く同じであるが、プラ ス側の電極については全く違う構造となっていた。 それはRS−60で付いていたプラス側の短い電極の部分には取り付けネジ はあるものの電極らしい物は何も付いていなかった。 その代わりに右図の様に水晶振動子の上側に金属製の金具が基板上から直接 半田付けされており、これがボタン電池に直接接触してプラス電極となってい る事がわかった。 電極自体はボタン電池側が細くなっており、この位置が丁度2個入るボタン 電池の上側にあるプラスに接触する位置となっている。 このままで組み付けると左図の様に電極先端がケースの内側に出てくる様に なっており、この電極自体がボタン電池に直接接触する為にRS−60の様に プラスチックメッキがはがれて接触不良を起こす様な事も無いのだろう。 メインに戻る 修理・分解選択メニューに戻る RS-60改造メニューに戻る |