◆電極の取り付け変更 RS−60の方もプラス側の電極がボタン電池に直接接触する様にでき ればと思い、RS−50と同じ様にする方法を考えたが基板に直接取り付 けている個所への取り付けが問題であった。 そこで左図の様に取り付けてあるプラス側の電極自体を利用する方法と して、このプラス側電極を固定してあるネジを一旦緩めて電極自体を18 0度回転した右図の様な位置でネジを締め付け固定する様にする。 この様にするだけでボタン電池に十分届くだけの位置に電極の先端が来 る様になり、あとは2つ重ねたボタン電池の上側に接触する様にすれば良 い事になる。 電極の先端は元々右図の様にかるく折り曲げてあり、この部分をラジペ ン等を使用してなるべくふくらみを持つ様にして完全に折り曲げておく様 にする。 この加工する際のヒントとしては、ボタン電池が2つ重なっている状態 で下側のボタン電池外周(プラス極)には絶対に触れない様にし、上側の ボタン電池外周だけに接触する構造とする必要があり、万が一上下両方の ボタン電池外周と接触してしまうと上側のボタン電池をショートしてしま う事になる為に、電極の加工形状には十分注意する必要がある。 しかし加工の失敗等も考えるとあえて電極を加工する必要は無く、右上 図の様に電極を多少起こしただけで十分であろう。 またこの方が、上側のボタン電池に覆い被さる様な構造となり、下側の ボタン電池に接触し難くなる利点もあるだろう。 この際にはボタン電池交換の際には電極の下に潜り込ませる様にしてセ ットする必要があるが、潜り込ませると言ったほど電極が出ている訳でも ない為にこの方法がベストであろう。 ◆リモコンカバーの改造 これまではリモコン送信機側のプラス電極を180度回転してボタン電 池側に向けたが、そのままでは左図の様に電池ホルダー部分が覆われてい る為に電極をボタン電池に接触させる事はできない。 そこでこの部分を電極が出せるだけの隙間を作る為に、カッターを用い て電池ホルダー部分のリモコンカバーを切断する様にする。 切断する位置としては、元々電池カバーがこの電極と接触していた四角 い穴がスイッチと電池ホルダーの間に見えるが、この四角い穴の幅で切断 すれば丁度良い大きさに切る事ができるだろう。 そうして切断して物が右上図と左図であるが、リモコンカバーはプラス チックの為にカッターでの加工はそれほど難しくないだろう。 あとはリモコンカバーを組み付ける際に電極をつぶさない様に注意して 組み立て、リモコンカバーをネジで固定する前にもう一度電極とボタン電 池の接触具合を確かめ、うまく動作するかどうか確認してからネジを締め る様にする。 現在の所この方法で改造した物が2台ほどあるが、どちらも調子良くな りこれまで接触不良で悩んでいたのがウソの様である。 また、以前紹介した 『RS−60用送信機の修理』 の方法も電極がしっかり固定されていないとやはり動作しない場合があり 、今回の様な根本的に対策しないとダメの様である。 しかし、リモコン自体の電極を加工する場合は失敗しない様に注意する 必要があるだろう。 メインに戻る 修理・分解選択メニューに戻る RS-60改造メニューに戻る |