◆コネクターの背面を調べる リア側に取り付けてあったコネクターを見てみると、左図の様に 全てがプリント基板に直接取り付けられるタイプが使用されている 事がわかるだろう。 もしもこれらのコネクター自体が破損している場合には交換する 必要が出てくるが、その際にはパーツ販売店に同じ物があれば交換 可能だが単品で購入する事はまず不可能だろう。 その為にもしコネクター破損の場合には相当品を上手く細工して 取り付けるしかないだろう。 そして今回の場合には幸いにも左図の様にコネクターの端子部分 が本来プリント基板に半田付けされている箇所が、完全に剥がれて しまい浮いているのがわかるだろう。 このDINコネクターは手前側に見える2本はアース用の端子で 、その後ろに見える5本の端子が信号用に使用されているが、この 信号用の部分も肉眼で確認できるだけでも5本中左上の2本は浮い ている状態であった。 その為に、右上図の様に半田ごてを使用し半田をたっぷりと使用 し、念入りに全ての端子を半田付けし直してみたが、このDINコ ネクターだけでなく他の部分の可能性もある為に、今回は他のコネ クターも全て半田付けし直してみた。 今回はこの様な単純なトラブルで直ってしまったが、この事は今 回のことに限らず特にテレビ等ではよくある話であり、実際昨年の 1月に29インチのテレビが壊れ画像が横一直線だけとなってしま った事があった。 この時には原因を特定できなかったが、横一直線と言う事で最初 に垂直同期回路付近を徹底的に半田付けし直した所、みごとに直り 他の部分でも半田浮きが発生しない様に全ての部品において半田付 けし直してみた。 その結果、1年以上経った今でもその時のテレビは元気で、テレ ビに限らず半田付けされた物であれば度々起こる現象である。 ◆念の為に他の部分も調べる 分解ついでにスピーカ周辺も見てみるが、このスピーカは2ウェ イ構成となっており、フルレンジには左図の様な楕円スピーカが使 用されている。 その根元にあるスピーカ端子が右図であり、こちらの方はまだし っかりと取り付けてある為に問題ないだろう。 そして左図が高域用のツィータで、その根元には右図の様なスピ ーカ端子が取り付けてあるが、よく見ると黒いチューブを被せられ たコンデンサーが見え、これで高域だけを通してフルレンジ+高域 とした2ウェイ構成としてある様である。 この部分に関しても全く問題は無く、今回はプリント基板に取り 付けてある左側用スピーカのコネクターがトラブルの直接原因であ った。 メインに戻る 修理・分解選択メニュー PCスピーカメニュー |