電気コタツと電気ポット


◆電気ポットの場合
 電気ポットを使用する場合には、常に居間として使用している 部屋であれば寝る前に目視確認を忘れないが、どうしても客間や 茶の間で普段使用していない部屋に設置した場合には電源の切れ 忘れが多くなってしまう。
 これは省エネや地球温暖化と言う前にポットの異常加熱による 発火につながるおそれがあり、火災を引き起こしてしまう可能性 がある為に注意が必要である。
 当然、電気ポットには温度ヒューズはもちろんだが、空焚きや 部屋を暗くすると電源が切れるポットもあるが、元を切らなけれ ば絶対安全とは言い切れないだろう。
 
 上図のケースでも普段は使用しない茶の間に設置したポットで 、家を新築の際にコンセントの位置を任せて取り付けた為に左上 図のコンセントも後で追加した物である。
 意外とコンセントやアンテナのコネクター位置を任せたままに するケースがあるが、実際にどんな間取りをどう使用するかを十 分検討した上で配置する必要がある。
 左上図の様に設置したポットだが、右上図の様に廊下からも確 認はできるのだが、普段は右上図の左側に見える引き戸を閉めて しまう為にポットの電源ランプが見えなくなってしまう。
 その為に、朝にポットの水を交換して電源を入れようとした際 に初めて電源の切り忘れに気付くと言う事が、どうしても結果的 に多いと言う事になる様である。
 
 そこで左上図の様に茶の間の外である廊下側の壁面にポット用 の電源スイッチを用意した。
 スイッチはパイロットランプのONで光るタイプのスイッチを 使用して、茶の間のドアを閉めてポット自体のランプが見えなく ても電源の状態が見える様にしてある。
 ここの廊下はトイレや台所に面している為に、万が一ポットの 電源を切り忘れても夜中にトイレに起きた人が気付いて消す様に してみた。
 このスイッチのランプだが、当初は通電表示ランプタイプを使 用していたが、沸騰後も微弱な電流を流して制御しているポット であれば薄く点灯するのだが、安いON/OFFだけのポットを 使用するとヒーターがOFFの時にスイッチのランプも消えてし まう。
 これでは切れ忘れた際でも夜中に通った際に偶然ヒーターがO FFになっていると結果的に切り忘れる事から負荷が無くとも点 灯する物を使用したが、ポット側の電源コネクターを接続しなく ともスイッチのランプが点灯してしまう為に客が来てもお湯が沸 いていないケースもあるだろう。
 その為に、両方のケースを考慮する場合には通電表示灯付きの スイッチとパイロットランプの両方を取り付けると良いだろう。
 また、電気ポットの様にある程度電流が流れる製品では、長年 使用すると壁面側のコンセントのバネ状の接点が開き気味になっ て緩くなったり、プラグも含む電極が腐食して接触が悪くなる事 により抵抗が生じて発熱する可能性がある。
 その為に本来は10年以内に器具自体を新品に交換したい所で はあるが、その際にはより確実に接触する右上図の様な挿し込ん でから右に回す事でコンセントプラグの電極を挟み込む構造の引 っ掛けコンセントを使用すると良いだろう。

◆電気コタツの場合
 やはり電気コタツも電気ポットと同様にヒーターと言う事では 変わりなく、電気コタツの場合には暖かさを強くしたままでの火 災等も考えられる事から注意が必要である。
 電気コタツには左下図の様にファンヒータ等から熱風を取り込 むダクトを使用している場合があるが、春先の様に部屋はそれほ どは寒くないがコタツが欲しい場合にはやはり電気を入れて使用 する場合が多くなる。
 電気コタツの場合には特にコントローラにある通電表示にネオ ンランプが使用されているケースがあり、ネオンランプは薄暗い 為に出入り口から少しでも離れた所に設置すると、点いているの か切れているのかが全くわからない。
 
 その為に左上図の様に出入り口に電気コタツ用のスイッチを取 り付け、そのスイッチにも右上図の様に通電表示灯付きのスイッ チを使用して、電気コタツが動作しているかどうかがわかる様に してあり、ここで使用している電気コタツは最低でも通電表示が ある程度明るく点灯する為に通電表示灯だけとした。
 コンセントにも電気ポットと同様に右上図の左下にある引っ掛 けコンセントを使用し、コンセントプラグの電極が確実に接触す る様にして発熱を防いでいる。
 
 しかし、左上図の様に出入り口の所にスイッチを取り付けたの にも関わらずどうしても切れ忘れをする場合があり、更に左上図 の部屋の引き戸を閉めてしまうとスイッチのランプが見えなくな る為に、今度はその裏側にある左下図の様な台所にも電気コタツ 用のスイッチを取り付けた。
 本来は電気ポットと同様に廊下側へのスイッチ取り付けが望ま しいのだが、左下図の様に左隣が台所のドアとなっており右側は 階段となっている為に、廊下側に面した壁が階段の壁だけとなっ ており、線材の追加が困難だった為に隣の台所への設置となった 。
 これは私が夜中最後に風呂へ入る事もあり、台所に風呂のボイ ラーコントローラがあり必ずスイッチを操作する為に、私が確認 すれば電気コタツの切れ忘れが無いと言う事からこの位置に決定 した。
 
 これらの様に、電気コタツや電気ポットにおいては廊下側への スイッチを取り付ける事により火災事故を防ぐ事ができ、またコ マメに電源を入り切りする事により電気代の節約にも役立ち、結 果的には省エネ・地球温暖化防止となるだろう。


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