屋根裏の配線と断熱材


◆2階の天井裏
 これまでは1階の天井裏は何度もアンテナやスイッチ等の増設 で登ってきたが、2階の天井裏は1度見てみた様な気はするが実 際の作業を行うのは今回が初めてである。
 
 そして天井裏に登ってみて驚いたのは、左上図の様に天井の半 分に断熱材が全く無く、本来は右上図の様に天井一面に敷きつめ てあるはずの物が全くなかった。
 よく見てみると、右上図の右側にある南側のベランダや階段の 踊り場にある天井付近にも断熱材が無く、今回天井裏への上り口 とした部分である押し入れの天井裏には前面に渡り断熱材が設置 されていなかった。
 その為に今回は予定していなかった断熱材を追加購入して補充 する事にした。

◆配線の引きまわし
 屋内配線には必ずVVFケーブルを使用するが、一般的には断 面積が1.6mmと2.0mmがあり、一般家庭用器具を使用す るのであれば15A規格の為に1.6mmで十分だろう。
 またケーブルには2芯と3芯がある為に、3路スイッチ等を使 用する際には3芯も必要となる。
 左下図では下にある赤いラベルの電源が2.0mmの2芯と3 芯で、その上にあるのが1.6mmの2芯であるが、外観からは 全く区別がつかない為に必ずラベルを確認してから使用する。
 
 そして壁面に取り付けたスイッチからは天井裏に線材を持ち上 げ下図の様に天井裏に出てくるが、壁面内部には和室と洋室によ っても違い木組みがされている為に、なかなか線材が通し難い場 合がある。
 しかし、外側に面した外壁以外は断熱材が入っていない場合が 多く、特に部屋と部屋の間にある壁面は意外と線材が通し易いだ ろう。
 
 VVFケーブルは通常では柱部分に固定するのだが、追加する 場合にはそのまま天井裏に設置してしまう事もあり、今回も上図 の様に設置してから後で断熱材を追加する様にする。
 線材は元々柱に固定する事からも、耐熱性的には断熱材の上下 どちらでも良いが、線材に断熱材の重さがかかるよりは断熱材の 上に設置した方が良く、上図の様に壁面からの折り返し部分も断 熱材分で曲がりが緩やかになる為によいだろう。
 
 ケーブルは本来PCの背面に下ろした方が最短であったが、外 側に面した壁の為に断熱材が邪魔をしてなかなか通し難い事と、 左上図の様に何故か太い横柱で通せない。
 その為に、本来とは逆の方向で部屋の端まで引きまわし、右上 図の様に開いた部分から下ろしたが、この部分には丁度押入れが ある為に内側のベニヤ板を切断して線材を通した。
 この様に押入れ等は簡単に壁面が取り外せる事からも配線追加 の際のポイントで、今回は実際のケーブル長よりも4〜5m長く なってしまったが作業性が良く確実な作業ができる。

◆各線材の接続
 押入れから下ろしたケーブルは左下図の奥に見える柱部分から 下りてくるが、この部分から下に見える1階の天井裏にある断熱 材の上に余裕をもって引きまわす。
 丁度左上図はPCの背面にあたり、電源だけでなく電話やLA Nが多く引きまわしてある為に、この図から見てもわかる様にア ンテナ線も通してある為に数多くの電線が見える。
 
 そして今回のPC電源とADSLモデム用のスイッチとコンセ ントは右上図の様な接続となり、1階との2ケ所を3路スイッチ で接続してある事もありかなりの線材数となっている。
 線材の接続には右上図の様にワンタッチで接続できる物がある 為にこれらを使用し、線材の接続する芯数分のコネクターを用意 しておく必要がある。
 線材は右上図の様にコネクター部分に負担がかからない様に一 旦折り返し、更に線材が束になった部分をビニールテープやタイ ラップで固定しておく。
 更に束になったケーブルは周囲の木材にケーブルクランプ等を 使用して固定しておく。


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