◆使用時間が短くなる 以前のシェーバーである同社 ES780−H の時にもバッテリーの交換を行い使用していたが、既にこの頃に 予備として今回ここで紹介するES8003を購入していたが、 その2000年7月末に購入していた為にそろそろ7年になろう としていた。 毎回どのシェーバーでもそうなのだが、1回3分程度の使用時 間で計算されており、ES8003でもこの計算で約2週間と言 う事であった。 この時も削り具合が良さそうな事から3Dフロートシステムの 製品を選んでみたが、肌には優しく毎回買い替える度に良くなる のだが、使用時間に関してはやはり使用してみるととても3分で は削れる物ではなかった。 結局、片手で肌を引きつらせてひげが立つ様にしながらでも1 5〜20分はかかってしまう為に、メーカーの計算である3分の 5〜7倍程度の時間がかかっている事になる。 メーカー計算では3分で2週間と言う事の為に、フル充電で約 42分使用できる事から、1回で20分かかるとすると私の場合 では2日使えるかどうかと言う事になる。 手際良く剃れれば何とか2日使えるのだが、どうしても2日に もう少しと言う所でバッテリー切れによる停止と言う事が多かっ た為に、必ず朝使用し帰宅後に毎日フル充電と言うサイクルで使 用していた。 しかし毎日充電した充電回数からするとバッテリーがもった方 なのではないかと思われる。 しかしここ1年は1回分ももたない時が多くなってしまった様 である。 ES8003には左図の様に電源スイッチの下部にバッテリー 残量表示が付いており、これは右図の様に20%ずつの表示がで きるようになっている。 以前はだいたい60%か40%の所まで残っていたのだが、最 近はいつの間にかモーターが停止してしまう事が多くなった。 その為にバッテリー残量をコマメに見ていると、どうやら60 %に入った辺りからLEDの表示する明るさが極端に暗くなり、 表示は残っているものの実際のバッテリー電圧はかなり低下して しまっている様な感じになっている様である。 日によっては何とかもつ場合もある様だが、冬季と言う事もあ りバッテリーの電圧低下にも極端に影響が出始めているのではと 思われる。 取扱説明書を読み返してみると、2週間に1回の充電で3年程 度のバッテリー寿命の目安と記載されており、この事からすると 充電回数からも使用年数からも十分に寿命と言えるだろう。 その為に買い替えを検討してみたが、リニアモーターと言う事 もありブラシレス構造で、振動部分のメカ的な部品が破損しない 事と、回路的な故障が無ければまだまだ使えるはずである。 この事からも、ダメ元で前回と同様にバッテリーの交換を試し てみる事にした。 ◆バッテリー交換の検討 バッテリーを交換する際には種類と形状にスペック等を知る必 要があり、形状においては前回の ES780−H 様に特殊品の場合がある為に注意する必要がある。 また、一般的に販売されている乾電池形状の物では、充電でき る二次電池には1.2V電圧の物がほとんどだろう。 しかし種類についてはニッカド(Ni−cd)電池とニッケル 水素(Ni−MH)とがある。 最近では共用の充電器が多い様であるが、基本的に充電方法・ 充電完了検出等が異なる事から、今回の様にシェーバーに内臓の 専用充電回路の場合には、絶対に同種類のバッテリーを使用する 必要があり、万が一異種バッテリーを入れてしまうと発熱・発煙 となる危険性があり、最悪の場合には発火・爆発の危険性がある 為に、十分に調査しバッテリーの選定には注意が必要である。 そしてこの製品に付属の取扱説明書を見てみると、交換に関し ては『充電器とセットで修理を依頼』と書いてあるだけで何も無 いが、最後のページにある右図の様な【定格】にはニッケル水素 電池の900mAhタイプが使用されている事が記載されていた 。 その為にバッテリーは間違いなくニッケル水素(Ni−MH) だという事がわかり、ご丁寧にバッテリーの容量を示す値である 900mAhと言う記載まであった事から、バッテリー選定・購 入時にはありがたい情報である。 また、バッテリーに関する情報はシェーバー本体にも記載され ており、左図の様にシェーバー裏側の下部には右図の様に簡単な 仕様が記載されていた。 これによると電圧はDC2.4Vとある事から、一般販売され ている充電式二次電池では1セル1.2Vが多い事から察すると 、今回のシェーバーで使用されているのは1.2Vが2本使用さ れていると思われる。 以上の事から1.2Vのニッケル水素(Ni−MH)バッテリ ーが2本使用されていると言う所までは想像が付くが、肝心なバ ッテリー形状に関する情報がどこにも無いが、シェーバー本体の 形状と厚さから察するに単二電池サイズは絶対に入らず、おそら く単三型か単四型ではないかと思われる。 当然、特殊形状のバッテリーの場合もあるが、前回の ES780−H と同様に電極自体は特殊形状となっていても、おそらく一般的な 形状となっている可能性に期待し、何はともあれシェーバー本体 を分解して、内部に使用されているバッテリーを実際に確認して みる事にした。 ◆バッテリーの準備 バッテリーの準備は実際にシェーバーを分解して実物を確認し てからの方が良いが、とりあえずバッテリーの容量からも調べて みる事にした。 しかし、単三型のニッケル水素電池の場合には既に2000m Ah以下を探す方が難しく、900mAhとなると単四型電池な のかと思われた。 最近ではデジカメ等への利用が多い為に、単三型のみがどんど ん容量がアップしてしまっている為に、以前はあっても現在では もう一般販売されていないおそれがある。 そして思いついたのが左図にある100円ショップで見つけて 在庫していた単三型ニッケル水素電池で、これであれば1.2V 1300mAhと近い容量であり、手持ちに同社の単四型ニッケ ル水素電池もあったが、こちらは750mAhと若干容量が足り ないが、どちらかが使えればこれを内蔵する事にした。 特に最近では単三型であれば2700mAhが普通となってし まう中で、右図の様なSANYO製のeneloopシリーズで は、単三型が2000mAhで単四型が800mAhとなってい る。 しかし単三型が使用されているとすると2倍の容量となってし まう事から、充電回路によっては充電不足やバッテリー残量表示 の誤表示となってしまうおそれもあるが、充電さえしっかりでき れば残量は実際より少なく表示される事は無いだろう。 また、バッテリーの容量や形状の類似した物を探すとなれば、 意外とコードレス電話機の子機側のバッテリー等を探してみると 見つかるかも知れないだろう。 これらは各セルがスポット溶接で電極同士が予め接続されてし まっており、その両端からは線材が引き出され先端にはコネクタ ーが取り付けられている。 そしてセル同士は熱収縮チューブの様なものでパックされてい る為に、外観さえ見えるパッケージであれば店頭で1セルの形状 やサイズは確認できるだろう。 その際には必ずニッケル水素(Ni−MH)電池である事を確 認する様にし、子機ではまだニッカド(Ni−cd)電池が多い 気がする為に、絶対に間違わない様に注意する必要がある。 メインに戻る ⇒ 修理・分解に戻る ⇒ シェーバに戻る |