◆順調に使っていたが・・・ バッテリーを交換してから1〜2ヶ月は全く問題なく動作し、 修理中の内容にもあった様に金曜日等は充電せず土曜日も使って 2日間試してみていたが、それでも20%の残量はありバッテリ ー切れになる事は無かった。 しかし、ある日突然髭剃り中にモーターの音が変わりだし、そ の後は少しして突然停止と言う現象が出始めて、途中で充電しな いとヒゲが剃り終わらなくなる事が出てきたが、この現象は毎日 出る訳ではなかったが頻度がだんだん多くなる様であった。 その為に現象が出た時にモーターの音が変わった時にはまだ右 図の様に残量は60%もあり、しかしその後突然モーターが停止 してしまう事から、充電系のトラブルか何かかと思われた。 ただ、この現象時の60%表示は正常な時の表示よりもかなり 暗く、現象が確認されてからモーターを停止させると本来の明る さに戻る事からモーターの駆動電流が異常に流れて消費されてい るか何かかとも思われた。 ◆心配と言えば・・・ この原因で気になる事と言えば無くはなく、本来はバッテリー の電極が棒端子になっていた電極を利用していた事もあり、下図 の様にバッテリーに届かない電極を無理に折り曲げて使用してい た事や、棒端子を電極がしっかりと噛み込んでいる為にバッテリ ー自体は固定されていない状態になっていた。 その為にバイブレーターの様に振動するシェーバでは、この無 理に折り曲げた電極や固定されていないバッテリーでは接触不良 になっているのかも知れない。 考えてみればシェーバは使用中に右上図のプラス電極側が下に なる為に、こちらに荷重がかかり振動も加わり電極が変形したの ではないかと思われた。 その為にプラスとマイナスの電極を変更してしっかりと固定で きる様に変更してみる事にした。 ◆電極への細工 バッテリーの電極が棒端子になっていた為に電極へ十分に届か ないと言う事は、以前にも同社のNi−Cdシェーバである ES780−H と全く同じ形状のバッテリーであった事もあり、その中で紹介し ている バッテリー電極の製作 と同じ様な感じで対策してみた。 そこでも使用しているのが下図にある様なコクヨ製のファスナ ーでFA−5Nであるが、これは用紙の端に開けた2個のパンチ 穴を綴じる製品で、右下図の部分の先端が丁度電極には良い形状 とサイズになっている。 加工途中の画像が無い為によくわからないかも知れないが、実 際に追加電極を作成して取り付けた物が下図である。 これは下図で説明するマイナス電極側の話も関係してくるが、 マイナス電極側をしっかりと飛び出させるとプラス電極側のスペ ースに余裕が無くなり、U字型に折り曲げた電極で元々の電極を 押し出してしまうとバッテリーが挿し込めないほどキツイスペー スとなってしまう事もあり、上図の様な元々の電極を挟み込む様 な取り付けとして調整している。 特にこちらのマイナス電極側に追加したU字型の金具は、右上 図の様にU字型の折り返した部分は完全にV字型に折り曲げない 様にする。 これはバッテリーを挿し込んだ際に追加電極のU字部分に持た せたバネ形状により丁度良い形状になる様にした為で、バッテリ ーがこのバネ形状で常に押し付けられる様にしておかないと、結 局バッテリーの接触が不安定のものとなってしまう為に注意して 取り付ける様にする。 ◆バッテリーの固定 追加した電極でしっかりと押さえつけたつもりでも、シェーバ を動作させるとバイブレータの様な振動が発生する為に、いつ何 時にまた接触不良となるかはわからない。 その為に以前はバッテリー自体の電極が細い棒状のものとなっ ており、これらが電極にしっかりと挿し込まれて固定されていた 事も考え、何らかの方法でバッテリー全体が固定できていればよ り安心して使えるだろう。 使用したガムテープは透明タイプの物の為に上図ではよく見え ないかも知れないが、ガムテープの幅が丁度単三型バッテリーの 長さと同じ幅の為に丁度良いサイズとなっている。 そしてガムテープを部分的に貼り付けるのではなく、バッテリ ーの部分から巻き始め右上図にある裏側の基板部分にも巻き付け 、大体2周半程度の長さを巻き付けて固定している。 その際には右上図に見える四角い小さなLEDが6つ見えると 思うが、これらがバッテリー容量表示用のLEDとなっている事 から、クリアーテープで巻き付けないとこれらの表示が隠れてし まい見えなくなってしまうだろう。 そんな事からも、使用するガムテープは透明タイプの物を使用 する。 ◆電極交換後 上記の様に電極に細工をした事とバッテリーを固定した事によ りその後は全く問題なく動作しており、やはり充電系のトラブル ではなかった様である。 リニアヘッドタイプのシェーバと言う事でモーター部に電極等 の消耗部分が無い事からもこのまましばらく使えそうで、回路部 品の破損やモーター部分にある左右動のバネ等が壊れない限りは 全く問題なく使用できるだろう。 メインに戻る ⇒ 修理・分解に戻る ⇒ シェーバに戻る |