◆室外機には屋根を エアコンの室外機は南側への設置では直射日光が当たり天板が 高温になったり、雨等でぬれた所にホコリがかかり汚れが付いて 取れなくなってしまう可能性がある。 更に問題なのが左下図の様に室外機の天板が物置状態になって しまう事で、ただでさえ砂埃が付いている所に物を置くと必ず引 き摺ってヤスリ状態となってしまう。 その状態で長く使用していると天板が錆び易くなり、最悪の場 合には天板が錆びて穴が開いてしまう可能性があり、植木鉢等を 置かれるとそのまま水掛や肥料等の補充をされてしまい、傷を付 けられ錆び易い物をかけられ最悪の状態になるだろう。 今回屋根を取り付ける室外機は、元々古い冷房専用の室外機に 付いていた屋根をそのまま使用する予定でいたが、実際に据付工 事の際に確認したところサイズが違い取り付けられず、今回まで 屋根を取り付けずに使用していた。 そして前回壊れてしまった右上図の冷媒加熱エアコンの室外機 に取り付けてあった屋根を利用しようとしたが、取り付けネジ位 置が異なり細工すれば取り付けられたのだが、あまりにも錆が多 く再利用を断念した。 右上図では周囲にだけ錆がある様に見えるが、この時点で2度 程塗装をし直しており、最初の塗装ではチョッとした塗装のはが れた部分や日焼けでヒビが入った部分からパリパリと塗装がはが れてしまいひどい状態であった。 ◆樹脂製の屋根を選択 今回購入の為に松下のサイトを調べてみると、エアコンの室外 機用の屋根は左下図の様に4種類あり、適合する製品は右側にあ るワイド80の2種類が適合する様であった。 しかし左下図の表で一番右側は金属製の屋根で、冷媒加熱型の エアコンに使用する物らしい為に、上記でも説明した様に金属製 の屋根で錆びて困った事があった事もあり、今回は表の右から2 番目であるCZ−UY26を使用する事にした。 左下図の様に室外機の幅が800〜750mmとあるが、実際 には取り付けられるピッチが左上図の様に5箇所あるネジ穴のみ で選択できる為に、エアコンの室外機にある据付説明書等を参考 に取り付けピッチの合う屋根を購入する必要がある。 ◆製品の内容 製品を開梱してみると左下図の様に箱の中央部分にガムテープ が貼り付けて開かない様にしてあるのだが、そのすぐ裏側には製 品や取付説明書がある為に、カッターを使用する場合には刃を極 力短く1〜2mm程度にして使用する必要がある。 そして右下図を見てもわかる様に製品はビニール等には入れら れておらず、製品が直接ダンボールにそのまま入れられて梱包さ れている。 これはおそらく右下図の様にネジの入った袋が固定されている ものと一緒に固定されていたと思われるが、ネジ袋でテープの粘 着部分がほとんど隠れてしまい、取付金具を支える事ができずに 抜け出てきてしまったのだろう。 その為に、取り付ける前には塗装のハゲが無いかどうかを確認 しておき、もしもハゲていた場合には手塗りでも部分塗装して十 分乾燥させておく様にする。 ◆室外機の洗浄 室外機の屋根はエアコンの据付と同時であればそのまま取付け ても構わないが、ある程度時期が経っていると雨等で濡れた部分 にホコリが付いてしまっているだろう。 その為に室外機の天板を一旦軽く水洗いしておく様にする。 砂埃をそのまま擦ってしまうと紙やすりと同じ様になってしま い天板に傷を付けてしまう事から、必ず十分過ぎる水をかけなが ら傷の付き難い科学雑巾で軽く擦って洗い流す様にする。 十分な水をかけながらでも強く擦ってしまうと傷の原因になっ てしまう事から、軽く擦って落ちない汚れはマジックリン等の洗 剤を使用して落とす様にする。 そして洗剤を使用した場合には更に十分な水で濯いでおく必要 があり、洗剤が残ってしまうと逆に汚れが付き易くなったり変色 や錆の原因になってしまうおそれがある為に十分注意して洗い流 す様にする。 ◆取り付け金具を合わせる 室外機用の屋根は取付金具である屋根の足を取り付けるだけで 、屋根の裏側には右下図の様に多くの穴が開けられており、この どの場所で固定するかによって室外機のサイズに合わせる事がで きる様になっている。 どのネジ穴を使用するかはこのページの最初に載せておいた表 の様に、5段階で5種類の幅に対応する事ができる様になってい るが、今回は中央位置のネジ穴を利用して組み立てる。 また左下図でもわかる様に、屋根に固定するネジ穴が4つあり 、現在取り付けている2箇所は屋根を中央部分に取り付ける位置 となっており、もう一方の2箇所で固定すると屋根が壁側から離 れて取り付く様になる。 後者の方が斜めに降ってくる雨に対しては室外機の下部に当た り難いが、積雪地帯では家の屋根の軒先が短いと落雪により室外 機の屋根が破損する為に注意して取り付ける様にする。 この際にはあまりネジが緩いと金具の可動範囲が広い為に判断 し難くい為に、一旦軽く締め付けた所から若干緩めた方が良いか も知れない。 そして取付金具のサイズを確認したならば、この取付金具を固 定しているネジはしっかりと固定しておく様にするが、あまり強 く締め過ぎると屋根側のネジ穴が破損するおそれがある為に、締 め付ける際には十分注意して作業する様にする。 ◆取り付ける準備 屋根を取り付ける前には下図の様にして室外機の天板を取り付 けているネジを取り外しておく様にするが、ネジは左右に2個ず つの合計4個ある為に全て取り外しておく。 これは室外機用の屋根がこの室外機天板の固定ネジで共締めに して取り付ける為で、共締めで厚くなった分を付属の長いネジと 交換して取り付ける必要がある。 その様な場合には右上図にある様な短い柄のドライバーや直角 に折り曲がっているコーナードライバー等を用意しておくと良い だろう。 しかし屋根に付属していたネジには付いておらず、この樹脂製 のワッシャーだけでも再利用しておくと傷が付かない為によいが 、今回取り外した右上図のビスは屋根を取り付けても十分な長さ があり、また付属のネジは若干細い感じがした事もあり、今回は 右上図の取り外したネジをそのまま使用して屋根を固定する事に した。 ◆屋根を固定する 屋根の取り付けは取付金具をしっかりと固定した屋根を、左下 図の様に室外機の天板の上に乗せ、あとは両サイドにある天板固 定用のネジで固定するだけである。 しかし屋根の取付金具には右下図の様に色々な穴があり、どこ を固定していいのか取り付け説明書には説明が無く、おそらく様 々な室外機に対応する為の穴と思われるが、できれば正式な取り 付け方法も記載して欲しい所である。 左下図の取付では右上図でもわかる様に、左端に見える【A】 の丸穴を利用した固定方法で、壁側の屋根が室外機の端面と同じ 位置に来て、壁側と反対側に若干屋根が飛び出た状態になる事か ら、おそらくこの取り付け方法が一般的に使用される取り付け方 法と思われる。 そして下図の中央と右側は同じネジ穴を利用した物であるが、 左側で【A】の隣にある【B】のネジ穴とそれに対応したもう一 方のネジ穴が長穴となっている事から、下図中央の図が屋根を壁 側に寄せた図で下図右側が屋根を手前側に引っぱった状態である 。 この様に屋根を手前側に引き出して雨等がかかり難い様にする 事が可能であるが、上記でも説明した様に積雪地域では落雪によ り屋根が破損する危険性がある為に、標準的な取付を行っておい た方が良いだろう。 この屋根の取付金具を固定する際には、元々薄い板金の箇所に タッピングビスで取り付けてある為に、ネジ穴が破損しやすい為 に必ずネジは一旦取り外す方の逆回しにして、ネジ溝とネジ山が 合った部分でカクッと落ち込んだ部分から締め付ける様にする。 この方法で行わず端に締め付けてしまうと、従来のネジの入り 具合と異なった場合には、板金がネジで広げられて締め付けがで きない状態になってしまうおそれがある。 その為にネジの締め付けには十分注意して作業する様にする。 どの様な場合に屋根の傾斜をきつくするのかは不明だが、積雪 地域での着雪防止の為とも思われるが、おそらく15度のままで も日中の暖かさであれば自然と落下する様にも思える。 ◆取り付けた状態 そして取り付けが完了した状態が下図である。 ガラス側の屋根が湾曲している様にも見えるが、次の図でもわ かる様に実際には湾曲はしておらず、おそらく撮影時のレンズの ズーム時の変形かと思われる。 しかし壁面側に大きく口が開いた様な感じになっている為に、 この部分から物を入れられ物置になるのも困る為に、その様な状 況が発生したならば必要に応じてホームセンター等から板金を購 入してきて、物を入れられない様な形状を作り上げるしかないだ ろう。 メインに戻る ⇒ 修理・分解に戻る |