MITSUBISHI製 天井カセット形ハウジングエアコン MLZ-RX28RAS [1方向形]
天井の切断と補強


◆天井の切り取り
 天井を切り取る際には左下図の様な丸のこが便利で、意外とジ グソー等を使用すると石膏ボードがボロボロになってしまいがち であるが、金属用の刃を使用すればそれなりに綺麗に切り取れる ものの時間がかかる他、失敗すると石膏ボードが大きく捲れる可 能性もあるだろう。
 その点、意外と引っ掛かり大変そうに見える丸のこだが、やは り建築現場でも多く使用される事もあり何でも綺麗に切り取れる 様である。
 そして石膏ボードを切り取った直後が右下図である。
 
 別ページでも説明した様に天井裏には石膏ボードを取り付ける 為に格子状の角材が組まれているが、その為に必ず切り取る際に はこの角材の部分で丸のこが進まなくなるだろう。
 そこを無理に押しても角材までなかなか切り取れず、一旦石膏 ボードだけを切り取ってから角材を1本ずつ丁寧に切り取る様に する。
 その為に天井を切り取る前に丸のこ側で刃の出る量を調節し、 石膏ボードの厚さ+α分だけ刃が出る様に調節し、角材は極力切 り取らない様にする必要がある。
 また丸のこの刃の部分には保護カバーが取り付けてある場合が あり今回の工具にも取り付けてあったが、最初に天井を切り始め る際には刃の保護カバーを手で開けておき、石膏ボードに刃が食 い込んだのを確認してからカバーを押えた手を離す様にする。
 
 石膏ボードは上図の角材に小さな釘で打ち付けてある為に、切 り取る部分を全て全集切り取ったならば、あとは手でパンチを加 えて石膏ボードを少しずつ割って取り外す様にする。
 そうする事で石膏ボードの裏には上図の様に格子状に組まれた 角材が見えてくる為に、ここからは丸のこの刃の高さを標準の高 さになる様に戻し、角材を1本ずつ切り取って行く様にする。
 
 そして角材も全て切り取った状態が左上図で、その切り取った 物が右上図の様になっている。
 丁度この部分は切り取る角材が右上図でもわかる様に2箇所で 天井から吊り下げられていた為に切断する際に手で押えておく必 要が無かったが、もしも天井に吊られていない部分を切り取る際 には、必ず片手で角材を押えながら切り取る様にする。
 尚、左上図では次で説明する天吊りの補強が既にされている画 像の為に、図中の白っぽい角材4本は天井を切り取り直後は無い 物となっている。

◆天井の補強(天吊り)
 そして上記で切り取った天井裏の格子状の角材がなくなってし まうと、いかに天井の石膏ボードが浮いているかがわかるだろう 。
 その為に、角材を切り始めたあたりから天井の石膏ボードには 細心の注意を払い、間違っても力を加えてしまう事が無い様にす る必要がある。
 この事からも天井を切り取ったならば速やかに天吊りの補強を 追加する必要がある。
 
 天吊り補強は上図の様に切り取った部分で浮いている角材を新 たに用意した角材で天吊りし直すもので、左上図の様に切断した 部分の角材1本毎に吊り直すか、若しくは下図の様に一旦横方向 に角材を渡して切り取った角材を全て固定してから吊る様にする 。
 しかし上図の様に角材毎に吊り直してしまうと、丁度両端を吊 った角材がCチャンネル鋼材と干渉してしまう事からも、どちら かと言えば下図の様に一旦横方向に渡した角材を中央付近2箇所 で吊り直した方が確実だろう。
 
 そして下図の様に小さな部分も確実に吊り直す様にして、手抜 きをしない様にする。
 また、天井を切り取る際には室内機の配管方向には注意が必要 で、下図の様に室内機の両サイドには角材が無い様に切り取るの が望ましく、万が一角材が室内機の真横に来る場合には、配管側 の角材だけでも切り取っておいた方が良いだろう。
 
 そして天吊りをし直す際には釘は一切使用せず、必ず下図の様 な木ネジやコーススレッド等を使用するが、これはプラプラと浮 いた状態の角材に釘を打とうとすると石膏ボードが割れる可能性 がある為で、これは釘を打つのが上手い下手に関係なく割れてし まう為に絶対に釘は使用し無い様にする事がもっとも重要である 。
 
 またこれらのビスを使用する際には必ず角材に予備穴をドリル で開けてから締め付ける様にするが、これはビス径が太くなれば なるほど角材が割れ易くなる為で、締め付けた際には割れなくと も後で割れてしまう確立が高くなる。
 その為に、使用するビスの予備穴用のドリルの刃も必ずセット で用意しておく様にする。


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