◆釣り下げ用ナットのセット そして室内機を吊り下げる為の準備を行うが、吊り下げボルト には左下図の様な順番でワッシャーやナットを組み付ける様にす る。 ここで上下にある特殊座金だけはエアコンの室内機に付属して いるが、その他は全て取り付ける側で準備する必要がある。 また、左上図のイラストではフランジ付きナットが指示されて いるが、近所のホームセンター等には滑り止め付きのフランジだ った為に、右下図の様な普通の平ワッシャーを2種類用意した。 滑り止め付きのフランジ付きナットでもかえって良いのだろう が、二重ナットにする為に緩む事は無いと思われる為に、あまり ワッシャー等を傷つけない物を使用する事にした。 そしてナットには左下図にある一般的なM10ナットを使用し て固定している。 ◆室内機の吊り上げ 室内機は箱を開けると左下図の様になっているが、この上部に 取り付けられた発砲スチールはフラップ保護用となっている為に 、取り外さない様にしておく。 据付説明書によると右下図の様にテーピングされていると記載 があるが、左下図の様に室内機全体は薄いウレタンスポンジ状の 物が貼り付けてある為にテーピングは不可能で、実際にはフラッ プのある面に4箇所で固定されている。 更にこの発砲スチールを取り付けたままであれば、こちらの面 を下にして置いておく事も可能とある事から、一人で持ち上げる 際には片手をこの部分にかけて持ち上げ、ハシゴの上に一旦この 部分を乗せる事もできる為に、作業中はこのままの状態にしてお く様にする。 また左下図を見てもわかる様に、フラップ保護用の発砲スチー ルを取り付けたままであれば長手方向に発砲スチールが飛び出し ている事から、ナットを一番下げた位置でないと絶対に吊り下げ られない事もあり、右下図を見てもわかる様に室内機の着脱の際 には必ず下側のナットは一番下に下げておく様にする。 その際には間違っても下図に見える発砲スチールまでは取り外 さない様にするが、この部分に見える発砲スチールはドレンパン 用の断熱材として貼り付けてあるもので、簡単には外せないと思 うが注意して取り扱う様にする。 高さの調整方法としては左上図の様に、天井面に四角い物を当 てておき、それを室内機側に寄せた時に左上図の様に室内機の両 端4箇所にある化粧パネル取り付けネジ位置部分が同じ高さより も若干上昇した位置になる様に調整する。 この調整は左右2箇所にある吊りボルトのナットを必ず2つず つ一緒に調整する様にし、1箇所だけ高いままになっているとグ ラついて吊りボルトから外れてしまい、最悪の場合には室内機が 落下してしまう可能性がある為に十分注意して調整する様にする 。 今回はまだ室内機の取り付け状態の確認だけの為に下側ナット はまだ二重ナットにはしないが、この時点で上側のナットは二重 ナットにしてしっかり固定しておけば、次回の引っ掛け取り付け 調整時には下側ナットだけ締め付ければ簡単に取り付けが完了す るだろう。 ◆化粧カバーの取り付け 室内機の高さ調整が完了したならば必ず化粧パネルも取り付け てみてうまく取り付くかどうかを確認しておく必要がある。 これは吊りボルトがあまり下まで出ていると、この化粧パネル の突起部分と干渉してしまい取り付けられない事がある為である 。 化粧パネルの箱を開けてみると下図の様になっており、両側の 発砲スチールを取り除き梱包用の保護材を開けてみると、右下図 の様に手前側には取り付け説明書やネジ類が入った袋が貼り付け てあり、奥側にはHEPAフィルターが2個袋に入って貼り付け てある。 そして化粧カバーにある吹き出し口部分の両サイドには【PU SH】と書いてある部分がある為に、この部分を一旦押す事で『 カチッ』と音がしてパネルが若干浮いてくる。 両サイドのパネルが浮いてきたならば、あとは吸い込み口等の 指が入れられそうな部分を引っぱれば下図の様にカバーが開くだ ろう。 フックが引っ掛かっても絶対に手は離さない様にするが、これ はカバーを開けた側に荷重が片寄ってしまっている為に、手を離 してしまうと化粧カバーが落下する危険性がある。 その為に確認方法としては、室内機が下がり過ぎていると化粧 パネルと天井との間に隙間が発生し、室内機が上がり過ぎている と化粧パネルと天井面が密着してもネジがどんどん締め付けられ る場合であるが、後者の場合には化粧パネルのネジ位置部分に過 大な負担がかかってしまう為に注意する必要がある。 このままで使用していると長い間使用している際に、化粧パネ ルのネジ位置部分にヒビが入ってきたりする場合がある為に、室 内機の吊り下げ高さは慎重に調整する様にする。 その為に、カバーを閉じた後は左上図の様にカバーの両サイド 手前にある【PUSH】部分を押し、『カチッ』と音がするまで 押す様にする。 この部分は押す毎に浮いたり沈んだりする為に、カバーを開け る際にはもう一度この【PUSH】部分を押す事で、カバーか少 し浮いてくる様になっている。 メインに戻る ⇒ 修理・分解に戻る ⇒ エアコンに戻る |