MITSUBISHI製 天井カセット形ハウジングエアコン MLZ-RX28RAS [1方向形]
室内機の設置


◆釣り下げ用ナットのセット
 そして室内機を吊り下げる為の準備を行うが、吊り下げボルト には左下図の様な順番でワッシャーやナットを組み付ける様にす る。
 ここで上下にある特殊座金だけはエアコンの室内機に付属して いるが、その他は全て取り付ける側で準備する必要がある。
 
 その室内機に付属している部品が左下図の様なもので、左上図 にもある様に特殊座金は左が図からすると単なる平ワッシャーの 様であるが、そのうちの半分にはウレタン製の薄いスポンジ状の 物が貼り付けてあるが、このクッションはどう言う意味があるの かは不明である。
 また、左上図のイラストではフランジ付きナットが指示されて いるが、近所のホームセンター等には滑り止め付きのフランジだ った為に、右下図の様な普通の平ワッシャーを2種類用意した。
 滑り止め付きのフランジ付きナットでもかえって良いのだろう が、二重ナットにする為に緩む事は無いと思われる為に、あまり ワッシャー等を傷つけない物を使用する事にした。
 
 右上図の下側にあるワッシャーが一般的なM10平ワッシャー であるが、今回たまたま見つけた右上図の上側の幅広平ワッシャ ーを見つけた事から、今回は室内機に付属の特殊座金の後にはフ ランジ付きナットの代わりにこの大きな平ワッシャーを使用する 事にした。
 そしてナットには左下図にある一般的なM10ナットを使用し て固定している。
 
 室内機の吊り下げる部分は右上図の様になっており、左右にこ の割の入った様な板金が2つずつ取り付けてあるが、取り付けの 際にはこの部分を押し曲げない様に注意して取り扱う。

◆室内機の吊り上げ
 室内機は箱を開けると左下図の様になっているが、この上部に 取り付けられた発砲スチールはフラップ保護用となっている為に 、取り外さない様にしておく。
 据付説明書によると右下図の様にテーピングされていると記載 があるが、左下図の様に室内機全体は薄いウレタンスポンジ状の 物が貼り付けてある為にテーピングは不可能で、実際にはフラッ プのある面に4箇所で固定されている。
 更にこの発砲スチールを取り付けたままであれば、こちらの面 を下にして置いておく事も可能とある事から、一人で持ち上げる 際には片手をこの部分にかけて持ち上げ、ハシゴの上に一旦この 部分を乗せる事もできる為に、作業中はこのままの状態にしてお く様にする。
 
 室内機の取り付け方法としては据付説明書にもあるが、下図の 様に片方の吊りボルトのワッシャー間に一旦引っ掛けておき、そ して先に引っ掛けた方いっぱいに寄せておくと、一方の方はワッ シャーもが完全に室内機の取り付けブラケットから外れる様にな る為に、高さを合わせてもう一方も引っ掛かる様に今度は引き寄 せる様にして両側を引っ掛ける。
 その際には一番下側のナットは吊りボルトのほぼ一番下まで下 げておいた方が取り付けが楽で、その為に両方引っ掛けた状態で も左下図の様に天井からはかなり出っぱった位置に吊り下がって いるのがわかるだろう。
 また左下図を見てもわかる様に、フラップ保護用の発砲スチー ルを取り付けたままであれば長手方向に発砲スチールが飛び出し ている事から、ナットを一番下げた位置でないと絶対に吊り下げ られない事もあり、右下図を見てもわかる様に室内機の着脱の際 には必ず下側のナットは一番下に下げておく様にする。
 
 そして右上図の様に左右2箇所ずつの引っ掛け位置に、確実に ワッシャーが安定して引っ掛かった状態を確認したならば、フラ ップ保護用の発砲スチールを取り外す様にする。
 その際には間違っても下図に見える発砲スチールまでは取り外 さない様にするが、この部分に見える発砲スチールはドレンパン 用の断熱材として貼り付けてあるもので、簡単には外せないと思 うが注意して取り扱う様にする。
 
 フラップ保護用の発砲スチールを取り外したならば、ドレンパ ン用の断熱材をできるだけ吊りボルト方向の端を持ち上げて、本 来の取り付け位置まで室内機を上昇させる様に調整する。
 高さの調整方法としては左上図の様に、天井面に四角い物を当 てておき、それを室内機側に寄せた時に左上図の様に室内機の両 端4箇所にある化粧パネル取り付けネジ位置部分が同じ高さより も若干上昇した位置になる様に調整する。
 この調整は左右2箇所にある吊りボルトのナットを必ず2つず つ一緒に調整する様にし、1箇所だけ高いままになっているとグ ラついて吊りボルトから外れてしまい、最悪の場合には室内機が 落下してしまう可能性がある為に十分注意して調整する様にする 。
 今回はまだ室内機の取り付け状態の確認だけの為に下側ナット はまだ二重ナットにはしないが、この時点で上側のナットは二重 ナットにしてしっかり固定しておけば、次回の引っ掛け取り付け 調整時には下側ナットだけ締め付ければ簡単に取り付けが完了す るだろう。

◆化粧カバーの取り付け
 室内機の高さ調整が完了したならば必ず化粧パネルも取り付け てみてうまく取り付くかどうかを確認しておく必要がある。
 これは吊りボルトがあまり下まで出ていると、この化粧パネル の突起部分と干渉してしまい取り付けられない事がある為である 。
 化粧パネルの箱を開けてみると下図の様になっており、両側の 発砲スチールを取り除き梱包用の保護材を開けてみると、右下図 の様に手前側には取り付け説明書やネジ類が入った袋が貼り付け てあり、奥側にはHEPAフィルターが2個袋に入って貼り付け てある。
 
 今回はまだ仮取り付けの為にHEPAフィルターは袋を開けず に保管しておき、ネジ袋からはタッピングビス以外のネジを6本 取り出しておく様にする。
 そして化粧カバーにある吹き出し口部分の両サイドには【PU SH】と書いてある部分がある為に、この部分を一旦押す事で『 カチッ』と音がしてパネルが若干浮いてくる。
 両サイドのパネルが浮いてきたならば、あとは吸い込み口等の 指が入れられそうな部分を引っぱれば下図の様にカバーが開くだ ろう。
 化粧カバーは上図の様にカバーを開けたままで室内機まで持ち 上げて、フラップ部分の開口部を合わせる様にして取り付けるが 、フラップ部分の隣にある吸い込み口の中央から二つ隣のスリッ ト内を見てみると下図の様なフックが化粧カバー側に付いており 、先にこのフックを室内機側に引っ掛ける様に取り付ける。
 フックが引っ掛かっても絶対に手は離さない様にするが、これ はカバーを開けた側に荷重が片寄ってしまっている為に、手を離 してしまうと化粧カバーが落下する危険性がある。
 その為に、カバーを取り付ける前には必ず2〜3本のビスとプ ラスドライバーを一緒に持ち上げる様にして、化粧カバーのフッ クを引っ掛けたならばフラップと反対側のネジを先に固定してか ら手を離す様にした方が落下の危険性が無いだろう。
 
 取り付けてみた感じでは左下図の様にカバーを開けた側の中央 1本だけを締め付けただけでも落下の危険性は無い様であるが、 できれば安全性と化粧カバーの破損防止の為には、カバーを開け た側は3箇所全てを締め付けておいた方が良いだろう。
 
 そしてフラップ側にある取り付けネジ穴には、3箇所のうち中 央部分には左上図の様にネジカバーが取り付けてある為に、ネジ を取り付ける際にはこのカバーを予め真下方向に引っぱりネジカ バー自体を取り外しておく必要がある。
 
 化粧パネルの取り付け確認としては全てのネジを固定してみて 、化粧パネルと天井の密着具合とその際のネジの締め付け具合を 確認して、室内機自体が上がり過ぎていないか若しくは下がり過 ぎていないかを確認しておく。
 その為に確認方法としては、室内機が下がり過ぎていると化粧 パネルと天井との間に隙間が発生し、室内機が上がり過ぎている と化粧パネルと天井面が密着してもネジがどんどん締め付けられ る場合であるが、後者の場合には化粧パネルのネジ位置部分に過 大な負担がかかってしまう為に注意する必要がある。
 このままで使用していると長い間使用している際に、化粧パネ ルのネジ位置部分にヒビが入ってきたりする場合がある為に、室 内機の吊り下げ高さは慎重に調整する様にする。
 
 化粧パネルが上手く取り付けられたならば、一旦カバーを閉じ てみて上手く閉じる事を確認しておくが、このカバーは一旦マグ ネットで固定されるが、この位置のままだと多少カバーが浮いた 様な状態となっているはずである。
 その為に、カバーを閉じた後は左上図の様にカバーの両サイド 手前にある【PUSH】部分を押し、『カチッ』と音がするまで 押す様にする。
 この部分は押す毎に浮いたり沈んだりする為に、カバーを開け る際にはもう一度この【PUSH】部分を押す事で、カバーか少 し浮いてくる様になっている。


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