玄関番と拡張ユニットの設置 ◆玄関番と計測ユニットの設置 火災警報器と玄関番をどちらから取り付けても問題無いが、玄 関番と計測ユニットは同時に取り付けた方が、配線の手間で一緒 に作業した方が効率良く取り付けられるだろう。 CTのケーブル長は左上図の計測ボックス内にある、先端にナ イロンコネクターが付けられ『主幹側』とラベリングされたケー ブルが届く範囲内に設置する必要がある。 また、計測ボックスは右上図の様に旧式のブレーカ盤よりも高 さや厚さ方向もある為に、ブレーカ盤を選定する際には多少大き くても計測ユニットが一緒に入るタイプを選ぶと良い。 今回は計測ボックスを取り付けた部分に柱があった為に、左上 図の様に上部は2箇所と右上図の様に下部は中央部分で固定し、 線材は右上図の様に左下部より壁面へ通している。 玄関番の取り付けは右上図の様に壁面に2連のスイッチボック スが入る大きさに壁面を切り取り、先に2連のスイッチボックス を取り付けておく様にする。 そして右上図の様に2連のスイッチボックスには玄関番に付属 の取付金具を取り付けておく。 それにより右上図の様に壁面に玄関番の背面はほぼピッタリと 取り付き、スイッチボックスよりも玄関番自体がかなり大きい為 にスイッチボックスは玄関番側からは全く見えなくなる。 ◆玄関番と計測ユニットの配線 ブレーカ盤の中には電流を検出するCTの取り付けと、計測ユ ニットと玄関番の電源に、計測ユニットと玄関番の通信用配線を 3つ行う必要がある。 その為に、ここからの作業はメインブレーカを切る必要がある 事から、停電してもバックアップ等の必要な物が無いかどうか、 また動作中の機器が無いかを確認する必要がある。 計測ユニットで使用するCTは右上図の様に漏電遮断器の入力 側に取り付ける為に、過電流遮断器を切りにしておき漏電遮断器 の入力側の端子を緩めて線材を取り外す必要がある。 取り外すのはL1用の赤色とL2用の黒色で、取り外した線材 をCTの穴の中に通してから、漏電遮断器の元の端子に戻して固 定しておく様にする。 CTを通す際にはCTの方向がある為に、必ずCTに記載され ている『電源側』と『負荷側』を間違えない様に接続するが、逆 に取り付けてしまうと発電している事になってしまう。 また、CTはただ線材に通しただけにしておくと自由に動き線 材の被覆を擦ってしまうおそれがある為に、右上図の様にタイラ ップで固定しておく様にするが、100mm長程度の小型のタイ ラップを使用して、一旦タイラップを線材に対してもう一つのタ イラップで固定しておき、90度締め付ける方向が変わったタイ ラップでCTを固定する事により、右上図の様に線材とCTに無 理のかからない固定をしておく方が良いだろう。 CTからのコネクターはケーブル長が多少ある為に、無理にC Tの込み入った近くに置かず、左上図の様に過電流遮断器の方側 に設置してタイラップ等で軽く固定しておく様にする。 そして計測ユニットへの電源供給用として、L1・N・L2と 3本全てを供給する必要があるが、パナソニック電工の説明書に よるとブレーカ盤のバーラインの最後に接続するネジ端子がある との事だったが、あいにく現在使用されている物がパナソニック 電工の製品でない為に端子が無く、右上図の様に漏電ブレーカか ら立ち上がり各系統のブレーカに接続するバーラインの固定ネジ を利用して計測ユニットへの電源を供給している。 また、L2の方も右上図の様にL1と同様にNよりも低い位置 に取付位置がある為に、あえてL2の線材はバーラインの下側を 通して配線してあり、圧着端子は真下を向く様に取り付ける。 ケーブルは左上図の様に端子台の真下から出ているが直接接続 する事は避け、何らかの原因でケーブルが多少動いても接続部分 に影響が無い様に、計測ボックス内を1周させてから端子台に接 続する様にして、接続時にも右上図の様に1回転弱のループを作 って接続する。 本来は右上図の部分に供給する電源側の線材にも圧着端子を取 り付けたい所であったが、計測ボックスまでの隙間が少なかった 為に今回は直接端子台に挿し込み固定してある。 また、計測ユニットと玄関番との通信線には右上図の様にφ0 .9 Cu単線専用と記載されているが、手元にベル線であるφ 0.8 Cu単線があった為にこれを使用した。 この通信用端子台はワンタッチ式になっている為に、ストリッ プゲージにある9mm程線材の被覆を剥き、挿し込み穴の真上を ドライバー等で押しながら線材を挿し込み、後は押し込みを開放 すると挿し込んだ線材が固定される構造になっている。 あとは右上図の様に、玄関番の背面にある取付金具の挿し込み 部分に凹み部分を合わせて、玄関番を壁側に押したままで下の方 にスライドすると玄関番が固定される様になる。 ◆計測ユニットの箱 計測ボックスは単なるブレーカ用の樹脂製ボックスを流用して いる様で、左下図の様にボックスのカバーを開けると中にはスリ ットが沢山入った面が出てくる。 通常はこのスリットをブレーカの大きさに切り取り、ブレーカ の配線や端子が見えない様にブレーカの操作面を飛び出させる為 に付いているのだろう。 最も、操作部分や表示部分がない為にわざわざ切り取る必要が 無いのかも知れないが、今回は右上図の様に内部に計測ユニット が入っている事がわかる様に切り取ってみた。 メインに戻る ⇒ 修理・分解に戻る ⇒ 火災警報器に戻る |