◆音楽用のデータ設定 ここでの音楽用CDの作成で使用するライターソフトは 【音楽CDデータの取り込み】 で使用しているアイオーデータ製のCD−Rドライブに付属してきたEasy-CD Pro を使用した場合を例に説明する。 なおここではWAVファイルからの書き込みだけを説明しており、あくまでも音楽CDを 一旦ハードディスク上にWAVファイルとして保存してある事で話を進めている。 音楽データの保存方法も色々あるが、MOやCD−RW等にWAVで保存しておき、 その中から好きな曲だけハードディスクにコピーしその中からまとめて1枚の音楽CDを 作成する方法を紹介する。 その為に1.3GBのMOであるギガモやDVD−RAM等の大容量記憶装置等を 持っていると便利で、これらを利用する事で古いデータは消去できる事から常時新しい 方から数十枚のバックアップを持っているとコスト的にも割安である。 これらにより好きな曲をWAVファイルで用意したならば、Easy-CD Proを 起動しておき初期画面にあるメニューより【新規作成】を選択する。 次に右上図の様な画面表示より【音楽CD】を選択するが、右上図のメニューは 既に上下のスクロールバーを動かした状態である為に音楽CDのアイコンが中心に あるが、この画面を表示直後はメニューの一番下に半分ぐらい隠れた状態で表示されて いるはずである。 音楽CDを選択すると左図の様なウィンドウが開き、この初期画面がCD−Rに 書き込みたいWAVデータを指定する画面で、登録した順番がそのまま曲順となる。 WAVデータの指定方法はエクスプローラ等を開いておき、そこから必要なWAVファイルを 自分で選曲した曲順にドラッグ&ドロップで左図のファイル名が表示されている白い部分に 放り込むだけで良い。 この場合はハードディスクからだけでなくCD−Rに記録したものやMO等から直接指定しても 良いが、各ドライブの起動時間等も書き込み時に影響する為に、テスト書き込みを行わない 場合などには全てのWAVファイルを一度ハードディスクに取り込んでから指定した方が 良いだろう。 WAVデータを指定していくとファイル指定画面の上の方に合計時間が表示されこの時間が 74分に収まる様に指定し、時間がオーバーした場合には特に何のエラーも表示されずに 書き込みを実行するまでわからない為に、この合計時間表示で確認して74分に収まる様に 選択する。 なお、74分オーバーのCD−Rメディアも販売されているが、残念ながら今回使用して いるEasy-CD Proではこれらの書き込みをサポートしていない。 その為にどうしても74分オーバーの書き込みを必要とする場合には別のライターソフトを 利用する必要がある。 ◆書き込み条件の設定 WAVデータの指定が済んだら、画面の左上にあるメニュー画面選択タブが現在の 【オーディオトラック】の選択をその左横にある【一般設定】タブを押して 書き込み条件を設定するようにする。 このライターソフトであるEasy-CD Proでは、プログラム起動の度に各種設定が 初期状態に戻ってしまう為に、この一般設定も毎回指定する必要がある。 しかし音楽用のCDを作成する場合はそれほど多くの指定する部分が無く、設定する 部分は以下の通りである。 まず書き込み速度であるが、最近では6倍や8倍速の書き込みができるドライブが 多い様であるが、その辺はCPUスピードやSCSIカード等の問題が多い為に何度か 書き込みでみて安定して書き込めるかどうか確認しておく必要がある。 特にCPUスピードが遅い場合などには等倍で書き込んでいてもエラーする場合が 有り、その多くは常駐プログラムが起動したりLAN等の割り込みが発生していたり と様々な条件がからむ為に、心配な場合は書き込みテストを選択しておく必要がある。 また書き込みテストでは各ドライブの状況をテストしている他に、当然LAN等の割り込み 等もチェックされる為にできるだけチェックした方がエラーせずに済む様になる。 その為に私の場合にはPentiumU450MHzを使用しているが安定性を見込んで左上図の様に 2倍速書き込みで書き込む前にテストを行ってから書き込む様に指定している。 また右図では【After 30 seconds】という項目があるが、この項目はテスト書き込みを 指定した場合のみ表示される項目で、通常の設定では書き込む前に継続するかどうかを 聞いて来る様に設定されている。 そこである程度エラーが無い事がわかっていれば右図の様に指定すると書き込みテストが 完了後は自動的に書き込みを継続するようになる。 また下の項目である【ディスクアットワンス】であるが、書き込むデータが全てWAVファイルで ハードディスク上にある事が条件であり、書き込むCD−Rがブランクディスクである事が 必要であるが、書き込む際にトラック間での書き込み用レーザーのON/OFFを行わずに 書き込みができる為にトラック間の2秒のギャップが無くなるとともに複製用のマスター として作成する際にはお奨めである。 これらの指定が済めばあとは画面の上にある赤い丸い印の付いたボタンを押す事で CD−Rへの書き込みが開始され、書き込みが完了すればすぐに音楽用CDとして 利用できるようになる。 しかし量産される音楽用のCDと色素変化で書き込むCD−Rとでは読み取る為の レーザーの反射率や反射面の高さなどが若干違う為に、使用するCD−ROMドライブや オーディオ用のCDプレーヤの中では曲の途中で音飛びが発生したり誤動作する製品も 有る様である。 おもしろい例では、ミツミ製の32倍速CD−ROMではデータ用としての読込では エラーせずとも音楽用CDとして書き込んだ物だけが音飛びしてしまう現象が確認され ている。 これは私の勝手な想像であるが、以前はCD−RWを読み込めるCDドライブが少なく 最近ではかなりのドライブがCD−RW対応となっている事からこれらのドライブを 使用すればまず間違い無く読み込めるのではないかと思う。 ◆簡単なCDケース用ラベルの作成 CDを製作後は曲名などのインデックスを印刷してCDケースに入れておくと良いが、 新たに製作するのも大変だと言う場合にはEasy-CD Pro自体に簡単なCDインデックスが 作れるようになっている。 右図の様にオーディオトラックタブや一番設定タブと一緒に一番左に【スリーブ】 というタブがありこれを選択すると右図の様なメニューとなる。 また、ここで印刷する前にはオーディオトラックタブで音楽用CDとして書き込むWAV ファイルを指定してある事が必要だが、CD−Rにデータを書き込む必要が無く単にWAV ファイルを指定すればいつでもCDタイトルが印刷できる為に便利である。 このスリーブの作成ではビットマップファイル(BMP)等を使用し画像も同時に印刷 できるが、今回は簡単なタイトルだけの印刷を説明する。 設定のひとつは左図の様に【タイトル】内にCDの薄い背表紙面に表示される タイトルを入力するが、CDの印刷される幅が小さい為に左図の様に1行位が丁度良く、 見やすさで言えば2行くらいが限度であると思われる。 右図は画面の右上にあるスリーブの種類を選択する項目だが、ここは標準のままで 印刷するがその下の方にある項目で境界線と折り線の印刷を指定するチェックボックスを チェックしておく様にする。 ここをチェックしておかないとA4サイズ等に印刷した場合、ハサミで切り取る位置が わからなくなってしまう為に、必ず切り取り位置を印刷するようにした方が良い。 これらを指定したら画面の左上にあるプリンターのアイコンボタンを押す事で印刷され、 A4用紙を指定して印刷するとCDケースの裏側に入れるスリーブとCDケースの表に 入れる用紙の2枚が印刷される事になる。 またこのスリーブに印刷される内容については、新規作成で指定するCDの種類 によって異なる為に、特にスリーブの印刷だけを行う場合にはCDの種類を必ず 音楽CDに指定する必要がある。 そうしないと曲のタイトル毎に付くはずの時間がファイルの容量になってしまう為に Easy-CD Proを起動し新規作成でCDの種類を指定する際には 必ず音楽CDが指定してある事を十分確認しておく必要がある。 メインに戻る ⇒ オーディオメニュー ⇒ 機器関係 ⇒ 音楽取込 |