National 住宅用鋼管引込小柱(内線規程適合品) 『スッキリポール』
スッキリポール導入の検討


◆アンテナの設置方法
 アンテナを設置する際にはほとんどの場合は左図の様に屋根の 上に設置している場合がほとんどの様であるが、積雪地帯ではど うしても冬場の雪でワイヤーが伸ばされてしまい、できれば毎年 雪解け後にはこれらのメンテナンスが必要となってくる。
 特に2006年の年明けの様に大雪ともなると、春先を待たず にしてアンテナが倒れている物を数多く見ている事もあり、アン テナだけ壊れれば良いが最悪の場合には屋根を破損してしまう。
 そしてアンテナのエレメント等が突き刺さってしまうと雨漏り となってしまうが、屋根の修理を行うにも大量の雪を下ろさない と全く作業ができない等と言う大変な事になってしまうだろう。
 また雪止め等にワイヤーを張る場合もある様だが、アンテナも 意外と重量があり簡易的な雪止めでは外れてしまったり、屋根の 軒に固定金具を取り付けるとワイヤーが擦れて屋根が錆びたりと こちらもあまり望ましくな設置方法だろう。
 そんな事からも以前から屋根にアンテナを設置する事は避けて おり、だいぶ前から共同アンテナを利用していた事もありアンテ ナの設置方法は全く考えていなかったが、今回地上デジタル放送 受信にあたって再びアンテナの設置を考える必要が出てきた。

◆アンテナポールを探す
 たまたま会社の同僚宅でコンクリート製の小型電柱にアンテナ を取り付けていた為に話を聞いてみたが、新築時にまとめて業者 にお願いしているらしく個別の金額はわからないとの事であった 。
 使用していたのは左図の様に街中で見る電柱にしては小型で、 近所にある電話線の引き込み様に使用されているタイプとほぼ同 じ様なサイズであった。
 そんな中でたまたま別件で松下電工のカタログを見ていた所ス ッキリポールと言う製品を見つけ、これは右図の様に家庭用の電 灯線や電話線の引き込み様に使用する為のポールである。
 更に近所で新築した所で右図と同じタイプの物を使用している 所を見つけ、実際に現物を見る事もできた為にこの松下電工のス ッキリポールで検討してみる事にした。
 そこで早速 松下電工 のホームページからスッキリポールを探してみた所、とにかく種 類が多くホームページからだけではよくわからない事もありこの 製品のカタログを探してみた。
 そこでカタログ請求の方法を探してみると左図の様なページが あり、必要なカタログの横にあるチェックボックスにマークを入 れて個人情報を登録するだけでカタログが送られてくると言った 便利なシステムがあった。
 そして別ページにある 機材の入手(第3回目) で紹介したF型埋め込みコネクターであるWCS38809Wも ここからカタログを一緒に請求してみた。
 すると何という早さか、休日の前日と言う事でも翌日にカタロ グが届いてしまい、早速F型コネクターの方はこのカタログを元 にして、とりあえず30個程発注した。
 そしてカタログを見てみると色々な組み合わせでものすごい数 の種類があり、209品種もの中から選択する必要がある。

◆適合するポールを探す
 カタログには似た様な組み合わせが多く、まずはカタログの見 方を知る事からはじまる。
 まず最初に選択するのはこのポールをどう言った用途に使用す るかで、以下にある10種類の項目を組み合わせた41種類のポ ールから必要な物を選び出す必要がある。
 今回はUHFのアンテナだけを取り付ける目的の為に、上図に ある【TV】マークの付いた物を選択すれば良いが、TVだけの 用途は無く最低でも【電灯】と【電話】マークは必ず付く様であ る。
 また、TVのアンテナだけでなく一緒にBSアンテナも取り付 ける事を想定し、選択ついでに一緒にTVとBSアンテナが両方 取り付けられるポールも探してみる事にする。
 そして上記にある2つの条件から選び出したポールが以下の表 にある物である。
 用途別を絞り込んだだけでは上図の様に数種類のポールがある が、品番の前を見ると引込み線の太さの違いがある為にこちらも 選択する必要があるが、今回はアンテナのみと言う事から一番細 い引込み線のタイプを選択する。
 するとTVアンテナのみのポールでは14muの引込み線の物 を選択すれば良いが、BSアンテナも取り付けられる物では引込 み線が22muの物が最低の様である。
 更に価格の右側を見ると全長があるが、これは41種類の中か ら限定するとこの7.0mタイプしか無く、更にCATVや動力 を仕様に付けると7.4mタイプになる様である。
 そして上図リストの最後にあるのがポール下部に取り付くボッ クスの扉仕様で、1枚扉か2枚扉のどちらにするかで品番・価格 が変わってくるが、今回はこのボックスも使用する予定が無い為 に1枚扉を取り付けておくが、TVとBSの両方使用できるタイ プを選択した場合には、アンテナブースタや混合器を入れる為に このボックスを利用しても良いだろう。
 これらの内容から絞り込んだ物が2つで、TVアンテナのみの 物では品番 XDNH0170W・A となりその詳細図は左図である。
 そしてTVアンテナとBSアンテナの両方が取り付けられる物 は品番 XDNJ0270W・A となり詳細図が右図である。
 この2本を比較してみるとポール中間にあるつなぎ目部分に。 BSアンテナ取り付け用の取付金具があるか無いかである。
 更に引き込み線の太さが違っている為によく見ると、下部のポ ール径はφ113.4で厚さがt3.2と同じであるが、上部の ポールはTVアンテナのみの方はφ87.9で厚さがt2.3と なっているのだが、BSアンテナも取り付けられる方は厚さこそ 同じt2.3なのだがポール径はφ100.8と太くなっている のがわかる。
 これはBSアンテナのサラ部分が受ける風圧を考慮した物だと 考えられ、この耐久性を考慮すると選定するマスト径が太くなっ てしまう事からも、結果的に引込み線が22muまで使用できる 物となってしまうのだろう。

◆ポールの付属品
 今回選択したポールは7.0mと言う高さになり、設置工事が 済んでからではハシゴを使用してもなかなか先端まで届くには大 変な作業となるだろう。
 特にアンテナを取り付ける際には結構な重さとなる事からも、 アンテナ自体をを持ちながらこの高さを登る事はまず不可能な作 業となるであろう。
 アンテナの取り付けはポール設置時に業者へお願いするか背の 高いハシゴ等を借りる事にしても、後々のアンテナ角度調節等の 作業はできなくなってしまう事になる。
 その為に左図の様な足場ボルトがオプションとして用意してあ る為に、上図にも記載されている様だが必ず取り付けておいた方 がよいだろう。
 この足場ボルトもポール径により4種類の品番があり、設置し たポール径に適合した物を使用するが、ポールが下部と上部で太 さが違う事もあり注意が必要である。
 上図ではアンテナマスト取り付け下部より1.0m下に足場ボ ルトが取り付けてあるが、これではアンテナマストを着脱する為 の高さであり、できればアンテナマスト自体が3.0mもある為 にアンテナマストの真下にも設置しておいた方がよいだろう。
 また、上図では地面から4.0mの位置足場ボルトが設置して あるが、低いハシゴや脚立を使用しても登れる様にスッキリボッ クスの真上付近から足場ボルトを使用した方が良く、楽に登れる 様に0.5m間隔以内で取り付けておく方が良いだろう。
 しかし、足場ボルトを使用して人間が乗る事に関しての記述が 全く無く、一時的な物であれば登っての作業でも問題ないのだろ う。


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