◆センターコンソール GT−Rのコンソールは右図の様に、最上段にGT−R専用3連メーターと中段にエアコン操作パネルで下段にオーディオが配置されている。 しかし、この3連メーターは小さくて見づらい上に目盛りも細くふられていない為にほとんど役に立たない。 それに、温度や過給圧を監視する為には運転しながらずっと見ているわけにも行かない為に最大値を表示して欲しい。 又、GT−Rは専用のダッシュボードを作ってくれればよいが、オーディオもマルチシステムに入れ替える為に最低でも2D分の取付スペースが必要となる。 そこで、純正の3連メータはエアコンパネルの移動キットや3連メータを別のところへ取り付けられる様になるまで廃止し左図のようにオーディオに2Dスペースを利用できる様に変更した。 ここで変更の際に注意する点は、コンソールの最上段右上が時計で斜めにカットされている点である。 これは、R33のGTS系ではエアコンのコントロールパネルが最上段に取り付けられている為に、この表面のパネルだけ日産部品から以下の物を購入する。 しかし通常は別途購入せずともパネルだけの交換で済むが、パネルに傷が多く付いて いる場合などは合わせて下記の部品を購入し交換したほうが良いだろう。 これをエアコンパネル本体に8個所の爪で引っかかっている部分を外し、上記パネルを入れ替えるだけで簡単に変更が可能である。 パネル自体は左図の様に上側と下側の合計8箇所で挟み込んであり、左図の下側に 見える2ヶ所の爪が見えるがこれを指の爪かマイナスドライバー等で持ち上げながら 少しずつ取り外すようにする。 その際にはパネルの爪をあまり持ち上げし過ぎると簡単に折れてしまう為に、外れる 程度まで持ち上げて引っ掛け部分をずらしておくようにする。 しかし3連メーターを取り付けている部分では、エアコンのコントローラが表向きは Dサイズに見えるのだが実際はオーディオとは取り付け方法が全然違っており、L型の 板金を利用し3連メータの取付寸法を参考に取付金具を加工して制作する必要がある。 右図に有るのが今回製作した取付ブラケットで、金具自体はJVC製のエレクトリック クロスオーバーネットワークに付属していた取付金具を半分に切断し、右図の様に 取付ネジ部分を追加工しただけであるが、平らなアルミ材から作り出す場合には折り曲げ をしっかり行わないとうまく取り付けられない為に注意して製作する。 メーター部分の取り付けには左図の様に上側のネジがエアコンのコントローラ のみを固定するネジで、1番下の穴は位置決め用の突起を逃がす為の穴でその上の ネジによりオーディオの取付ブラケットと共締めとなる。 その為にブラケットを製作する板厚があまり厚くなり過ぎるとオーディオ自体が 多少出っ張ってくる様になる為に、板厚はあまり厚くならない様に注意する。 ◆メーター類 右の図に有る様に、監視性の悪い3連メータを廃止しこのスペースをオーディオに譲った為にグローブボックス内に各メータを収納して有る。 メーターは右の丸い2つで、左側が過給圧表示で右側がGT−RではR32の頃からすぐ上昇してしまうエンジンオイルの油温計である。 これらはいづれもHKS製のΦ60ピークホールドメーターで、スイッチの切り替えで最大値をいつでも表示でき、警告値も設定しておけば設定値になると赤い警告ランプを点灯させることができる。 又、メーターの左側下段にあるのが EVCのページ で説明してあるターボの過給圧コントローラ操作部で、上段にあるのが以下で説明するヘッドライトコントローラ操作部である。 このメーター類を収納している物は、HKS製のエレクトロニクスコンソールで各車種に対応しているので販売店に問い合わせて頂きたい。 ただ、価格の方が割高で¥26,000となっている為に自作できる方は挑戦してみて下さい。 ◆ヘッドライトコントローラ 今回は右図にある様なHKS製のフルオートヘッドライトコントローラを使用した。 以前から永井電子製のHLCやAUTO−DIM等を取り付けた事もあったが、このHKS製のは点灯時の最大照度を可変できるのと、cds照度センサーにより自動的にライトを点灯してスモールや点灯加減を自動で行ってくれる為にテストしてみた。 しかし、永井電子のHLCが自動点灯機能が無いので\29,800と安価で、このHKS製は\54,000と高価な為になかなかお薦め出来ないのが残念である。 これら無接点点灯システムは、ハイワッテージバルブを使用した時のON/OFF時の瞬間突入電流が100A近くにまで達する為に極端に寿命が短くなるのを防ぎ、キットのハーネス(配線材)も太いものを使用している為に20%位の明るさUPにもなる。 更に便利な機能が、純正の車速センサーに配線すれば自動的にスイッチを操作せずとも点灯消灯してくれる機能である。 上図のように、走行時は左図のFULLの状態で点灯していたものが車を停止させた時から、設定した時間を置いて20%づつ減光していき右図のPOSITIONまで減光する。 またこの状態から走行すると、直ぐにFULLの状態に戻る様になる。 ◆R33系のヘッドライトハーネスについて R33系スカイラインに於いて、ライトバルブは『H1』を使用しており中継コネクタはR32系スカイラインと違い『H4』タイプでなく特殊なコネクタを使用している為にそのままでは一般的なヘッドライトコントローラは取付不可能である。 又、R33系スカイラインはバルブの共通端子が通常の車両と違い常時+が来ているのではなく共通端子は常時−に接続されている点である。 その為に、コネクタを改造して接続しても動作するのは永井電子のAUTO−DIM位である。 今回このGT−Rは、下記にある型式のR32用の中継コネクタを日産部品から購入し、R33用の中継コネクタを組み合わせて使用している。 右図の奥にある黒いコネクター部分がR32用ハーネスのH4コネクター側半分を使用していて、特にこの部分はR32用を使用しなくとも、H4バルブの雄コネクターが単品で購入できれば安くできるのだか、ショップ等にはなかなか置いていない為にR32用部品を流用した。 手前に2つの丸いゴムが付いた部分がR33のH1バルブ側ハーネスの半分で、これは購入しなくとも今まで使用していたものを利用すれば良いが、間違って加工してから日産部品に注文しに行っても在庫として有るかどうか分からない為に、事前に在庫の確認を行っておくか、保険料だと思えば購入しておいた方が良いと思う。 また、車を手放す時にライトコントロールユニットも付けたままで売るならば良いが、元に戻すつもりであれば購入しておいた方が良い。 このハーネスの中央部に白いナイロンコネクターが付いているが、ここの中継部を手で丸めてビニールテープで貼ったりは絶対にしないでほしい。 半田付け等で処理するならまだ良いが、絶縁に自動車用テープを使用すると雨やホコリと熱で剥れてしまいショートする危険性がある為にナイロンコネクター等を使用した方がより確かである。 ナイロンコネクターは、ホームセンター等でよく見かける『エーモン』社の4極コネクターを利用して、R32用のH4バルブハーネス側から上目と下目で線材が2本づつ出ているものをそのまま4本別々の端子に圧着している。 又、バルブ共通端子の+−が逆の為に右図に有る様な極性反転回路を制作して取り付ける必要がある。 右図にある左側の四角い箱が極性反転回路で、その右側にあるコネクターの製作にも注意して頂きたい。 よく見ると線材の先端には、黒色と灰色のコネクターが2つある。 この黒い色のコネクターはH4バルブコネクターの雌で、これも単品での購入は出来ないと思うので、自動車解体業者にお願いして廃車になった車の純正ハーネスをゆずって頂く様にする。 又、ライトコントロールユニットのライトバルブから外した線に接続する様に指示された線をここに接続するわけだが、ライトコントロール側のH4雄コネクターを切取り、ギボシ端子かナイロンコネクターにでも変更してしまえばここの黒色H4雌コネクターも不要となるが、どちらでも問題はない為に取り付ける人の判断にまかせます。 灰色のコネクターは、車両側のハーネスからライトの動作信号を受け取る為のもので、H1が2個とH4の変換ケーブルを作成したR33ハーネスの残り半分にある特殊ナイロンコネクターを利用すればよい。 この極性反転回路は、左図の様な部品で構成されていて、フォトカプラでライトスイッチからの信号を一旦受けて、極性を反転して出力しているだけである。 基板中央にある白色と緑色の丸い部品はLEDで、スモールと上目と下目の動作を確認する表示ランプとなっており、トラブル時の動作確認が目視できる様にしてある。 回路はいたって簡単ですが、希望者があれば手書きの回路図をメール致します。 尚、部品代は在庫部品で作った為に詳細は不明ですが、だいたい1500円前後もあれば全ての部品がそろうと思います。 メインに戻る 車両関係に戻る スカイライン詳細メニューに戻る |