LOUD HID (H1type 4,500k)
左側バラストの電源配線引きまわし

◆バラストの高圧線保護
 バラストから出ている青色と白色のバーナ用高圧ケーブルは、バン パー内部からボンネット内に引き込む際に板金部分を通る事になる為 に、擦れたりすると断線の可能性がありショートして機器や車両側の 故障となってしまう恐れがある。
 その為に、バラストの高圧線には付属のコルゲートチューブを使用 して線材を保護しておく様にする。
 付属のコルゲートチューブは右上図の様に4本だけで、別ページの 【HIDバーナの取り付け】 で説明した様にバーナ側にもこのコルゲートチューブを使用している 為に長さが足りなくなってしまうかも知れない。
 この事より予め長さが不足しそうな場合には、ホームセンターやカ ーショップ等より同径のコルゲートチューブを購入して用意しておく 必要がある。
 コルゲートチューブは左図の様に裂け目から押し込む様にして取り 付け、バラストからコネクターの端から端まで全て被せる様にし、両 端は右図の様にして自動車用テープを使用してテーピングしておく様 にする。
 別ページでも説明したがこのテーピングには絶対にビニールテープ を使用せず必ず自動車用テープを使用する様にするが、どれを購入し て良いのかわからない場合にはホームセンターかカーショップの配線 材関係にあるエーモン製かフジックス製の1本400円前後のビニー ルテープ形状の物を購入すれば間違いないだろう。

◆電源ケーブルの延長
 バラストから出でいる電源ケーブルはバーナ用の高圧線と同様に短 く、左図の様なHIDキットに付属の線材を使用する事になるのだが 、別途リレーキット等を使用して取り付ける場合には不要となる。
 今回はキット内容だけでの取り付けを行いリレーキット等は使用せ ずに接続する為に、これらの線材を利用して接続する方法を説明する 。
 右上図の様にマイナス側のケーブルには予め車体に取り付ける為の ある程度大きな穴径の圧着端子が取り付けられ、その反対側にもオス ギボシ端子が取り付けられている為に、このマイナス側に使用する黒 色のケーブルはこのまま利用する事にする。
 プラス側のケーブルにはH1バルブの端子から電源を供給する為に 平ギボシ端子(ファーストン端子)のオスが取り付けてあるが、今回 は車両側のハーネスを加工して取り付けるために赤色のケーブルは多 少変更して単なる延長ケーブルとして使用する事にする。
 その為に赤色線材の両端には左上図の様な付属のギボシ端子だけで は足ず、予めオス・メスセットでギボシ端子を別途購入して用意して おく必要がある。
 そして1本の線材にオスとメスのギボシ端子を取り付け、延長ケー ブルとして利用できる様に加工しておく。
 出来上がった赤色と黒色の線材は右図の様にバラストから出ている 電源ケーブルに接続しておく様にする。

◆電源ケーブルの保護
 電源ケーブルも高圧ケーブルと同様にコルゲートチューブを使用し 線材を保護しておく様にするが、電源ケーブルには左図の様に中継用 のギボシ端子と右図の様にヒューズが途中にある。
 その為にコルゲートチューブもその部分だけを避ける様に切断し、 何れもコルゲートチューブの切断部分はしっかりと自動車用テープを 使用して処理をしておく様にする。

◆ケーブルの引きまわし
 バラストの電源ケーブルは付属の線材を使用して延長してある為に 長さは長く、また途中には左図の様にヒューズがある為にヒューズは 平らにしたままで設置できれば一番良い。
 幸いにもR33のGT−Rでは右図の様にヘッドライトのハイビー ムとロービームの中心に右図の様な丸い穴があり、ここから線材を通 す事により左図の様にヒューズも上向きのままで設置でき、元々車両 側に開いていた穴の為にバリも無く丁度良い。
 その裏側でエアクリーナボックス側から見た図が左図で、裏側には 障害物が何も無くこちらは丁度板金の底位置面になっているのがわか るだろう。
 そして次にバーナ用のケーブルだが、一旦電源同様にエンジンルー ム側に取り込み、コネクターが着脱できる様にした。
 取り込みはバーナの交換時に邪魔にならない様に、線材は右図の様 にコーナーランプ背面の穴を利用する事にした。
 その為に左図の様に一旦バラストから電源ケーブルと一緒に結束し てヒューズ付近まで持ってきて、そこからは左図の様に真上方向に持 ちあげる為にコンベックスベースを取り付け線材を上向きに固定する 。
 更にもう1つ上に車両側の穴があり、この部分を利用してタイラッ プにて固定してからすぐ上のコーナーランプ背面用の穴からエンジン ルーム側にバーナ用のコネクターを取り込んでおいた。


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