交換部品を選定する ◆選定部品表記について これから示す部品表は全て2005年01月版のパーツリストによ り調べた物で、それ以降には代替品・廃止品となっている恐れがある 為に参考程度にし、実際に購入の際にはディーラや部品販売店に車両 型式と車体番号を伝え、見積を以来し現在の部品状況を確認すると良 いだろう。 FASTのパーツカタログでは各区分に分けられており、例えば右 上図の様にエンジン区分を選択すると更にそれらのセクション毎に分 類されている。 そして探したい部分のセクションを選択する事で左図の様なセクシ ョンの詳細図が表示され、この部分にある部品コードを選択する事で パーツリストを作り出す事ができると言った便利な物である。 その為に、以下に示す部品表もこのセクション毎に分けて説明する 様にしてあり、今回の交換部品に必要の無い部分に関しては全て消去 し見易い様にしてある。 とりあえず参考までに部品の価格も載せてあるが、パーツカタログ はほぼ毎月更新されている為に必ずしも現在の価格と一致せず、古く なればなるほど高くなる傾向がある為に購入する際には再度見積もり を取る事をお薦めする。 特にユニットや日産としも購入品になっている部分等は元々の価格 も高価な上に、古くなってくると価格も上がる可能性が大きい為に注 意が必要である。 ◆カムシャフト & バルブ メカニズム<エンジン>
基本的にはこの部分の部品に再利用不可部品は無い為に、タイミン グベルト交換後は全て取り外した部品を組み付け直す事ができるが、 テンション用アイドラの軸となるベアリングやテンション用スプリン グ等も長い間に壊れる可能性がある。 その為に上記表のbQ,5,6は最低でも交換しておいた方が良い だろう。 しかし、残った部品を見るとネジ類だけの為に全て1品100円台 である事から、アイドラ関係を交換する際には上記表を全て交換した 方が無難だろう。
しかしスタッドボルトの取り外しにはスタッドボルトリムーバと呼 ばれる専用工具がないと外せない場合が多く、取り外しだけなら錆び ていなければプライヤーやペンチ等で取り外せるが、取り付け時にこ れらを使用して締め付けるとベアリングが当たる部分にキズが付いて しまう。 これによりベルトとの当たりが違ったりする事によるベアリング破 損等になりかねない為に、スタッドボルトの着脱には必ず専用工具で あるスタッドボルトリムーバを使用する。 このスタッドボルトリムーバを購入の際には、スタッドボルトの取 り外し専用の物もある為に、購入の際には締め付けもできるタイプを 選択する様にする。 ここではスタッドボルトリムーバの例として左図に KTC(京都機械工具梶j 製の製品を紹介しておく。 左図は12.7sq(1/2インチ)タイプの4個組みで、 品番BSR354(定価13,820円)となっているが、 単品売りも行っている為に必要なサイズだけでも購入できる。 単品売りの場合にはM6用BSR35−6,M8用BSR35− 8が定価2,920円となっており、M10用BSR 35−10,M12用BSR35−12が定価3,180円 となっている。 残念ながら今回はRB26DETTのテンショナー用スタッドボル トにどのサイズが使用されているかは不明で、実際にタイミングベル トを交換した際に調べて記述する予定である。 また同社では右図の様なφ6〜φ19までのスタッドボルトに対応 するフリーサイズのスタッドボルトリムーバも発売されている。 これは品番BSR30(定価10,570円)となっている 為にスタッドボルトのサイズに関係無く利用できるのだが、説明書き に 『スタッドリムーバの歯がボルトにくい込む・・・』 とある為に、装着の際に使用した場合にどの様なキズがスタッドボル トに付くかは不明な為に多少不安がある。 ◆ディストリビューター<エンジン> その際にはクランク角センサーのエンジン側に挿し込む部分にゴム 製のOリングが使用されており、これが今回のタイミングベルト交換 時で唯一の再利用不可部品となっている。 その為に部品表でもセクションが別になっている為に忘れ易い事か らも、必ずこのOリングを忘れずに手配しておく必要がある。
その為に予め現車のクランク角センサーを確認してから購入する 必要があり、今回はどんな違いがあるのかも確認する為に上記表の 様に三菱・日立両部品を購入してみる。 また、クランク角センサーを固定しているボルトも一緒に交換す る為に部品表に載せてあるが、特にサビがひどくない場合には交換 しなくともそのまま再利用して構わないだろう。 そして上記でも記した様にクランク角センサーには部品表内で2 種類のメーカーが用意され選択できる様になっており、それらを参 考まで以下の様にメーカー別にまとめてみた。
また、クランク角センサーを購入の際には上図のイラストの様に Oリングとのセット販売となっている為に、その際にはわざわざO リングを別途手配する必要が無い。 ◆ピストン & クランクシャフト & フライホイール<エンジン> そんな事からも以後のトラブル防止の為にボルト類の交換もお薦 めする。
そしてタイミングベルトがかかっているスプロケットの両端に付い ているベルトガイド(プレート)だが、これも再組み付けしても良い 部品なのだが状態を見てあまりにもサビや擦れが大きい時には交換し ておいた方が良いだろう。 そして表の最後にあるキーだが、これはスプロケット用とクランク プーリー用の2つあり、クランクプーリーのみの取り外しの場合には 1個だけでも良いだろう。 このキーは部品取り外しに落下してしまい紛失してしまう事を想定 しての購入で、通常はそのまま組み付けて使用しても構わないだろう 。 もしもキーを紛失してしまった場合には絶対にキー無しで組み付け ない様にしないと、クランクプーリーが滑ってしまうとボルトが緩み 脱落してしまう危険性がある。 それ以上にタイミングベルト用のスプロケットにキーが無いと、バ ルブタイミングが狂いピストンとバルブが干渉し、バルブガイド破損 の為にヘッド交換の必要が出てくる他、ピストンとの干渉でピストン 交換となりタイミングベルトが切れた時と同じ現象になってしまう。 その為に、組み付けの際にはこのキーが脱落していないかどうかを 十分確認の上で組み付ける事を心がける様にする必要があるだろう。
しかし、タイミングベルトがかけられているスプロケットは少なく ともベルトと擦れている為に、短期間で何度もタイミングベルトを交 換する場合には何度か目で交換も考えた方が良いだろう。 その際にはカムに取り付けてあるスプロケットも一緒に交換すると 良いだろう。 更にクランクプーリーも同様にファンベルトにより擦れている為に 、スプロケット同様に短期間で何度もタイミングベルトを交換する際 には一緒に交換した方が良いだろう。 また、クランクプーリー等に鳴き止めや油類が付着すると鳴き易く なり、その際にはベルトだけでなくプーリー類も交換しないと直らな いだろう。 その際にはクランクプーリーだけでなくウォータポンプやオルタネ ータ(発電機)にパワステポンプとエアコンのコンプレッサー等、全 てのプーリーを交換しないと意味が無い。 そしてクランクプーリーを取り外す際に注意しなければならないの が左図の様なプーリー抜きを使用する場合だが、プーリーの淵にかけ るタイプの場合にはチヨットした不注意で欠けてしまう恐れがある為 に注意が必要である。 欠ける原因には色々あるが、クランクプーリーを固定しているボル トに左図工具の黒い部分を当て、両サイドの爪でプーリー淵を引き上 げる為に、プーリーがクランクから抜け難くなっていたり固定ボルト の緩み以上に引き上げ様としたりする事からクランクプーリーの淵が 欠ける原因となる様である。 クランクプーリーの淵が欠けてしまうとファンベルトの側面にキズ が付く様になり切れ易くなってしまう事から、欠けてしまったクラン クプーリーは新品に交換した方が良いだろう。 その為にプーリープーラーを用意する場合には、日産車の様にサー ビスタップがある際には右図の様なサービスタップを使用するタイプ のプーリープーラーを用意する事をお薦めする。 そうすればプーリー中心付近にあるネジ溝を引っ張る様になる事か らも、プーリーの淵を引き上げるタイプから比べるとプーリー自体が 破損する事はほとんど無くなるだろう。 ただ、別ページにある 【KTC製 クランクプーリープーラー導入】 でも説明している様に、あまり大きい工具を購入してしまうとラジエ ータを取り外さないと作業できなくなってしまう可能性がある為に、 できるだけ小さなタイプを見つけて購入する事をお薦めする。 ◆タイミングベルトについて タイミングベルトについては純正品をリストアップしておいたが、 その他にもチューニングショップやチューニングパーツメーカーから も多数販売されている様である。 これら全てを調べ出すのはかなり困難であるが、検索サイトにて検 索した結果そこから探し当てた物を数社リストアップして以下の様な 一覧表にしてみた。
しかし、これらは多少過酷な条件(サーキット走行等)で使用して も純正品よりは耐えられると言う事で、純正品が10万キロなら30 年も50年も使えると言う訳ではない。 逆に長い間使用しないと部分的な折曲がりが長時間続くとかえって 寿命が短くなってしまうかも知れないが、装着後の長期保管状態の資 料データがない為に何とも言えない。 ただ、サーキット走行や高速走行が多い場合や常に全開走行に近い 使用の場合にはこれらの強化タイミングベルトを使用した方が確実に 良いと思うが、そうでない利用の場合には普通のタイミングベルトで も十分で、その分ウォータポンプ等のよく故障しそうな部分の交換費 用にまわした方が良いかも知れない。 ◆ウォータポンプについて 今回の車両は4万キロ弱と走行距離が極端に少ない為に、今回はウ ォータポンプの交換は行わないが、参考までに交換部品の一覧表を以 下に載せておく。
その他はウォータポンプを固定するボルト類がほとんどで、最後 にあるのが液体パッキンのチューブであり、車両によってはこの部 分にガスケットタイプの物を使用している車両も多いが、今回のR B26DETTでは液体パッキンを使用している。
しかし上記表の様に一般品と比べると価格が2倍となっている様 である。 メインに戻る 車両関係に戻る 2ドアメニューに戻る GT-Rメニューに戻る タイミングベルトメニューに戻る |