◆古いオイルの抜き取り ターボ車の場合は通常どのメーカーも5,000km又は6ヶ月毎のオイル交換を 指定しており、オイルエレメントに関しては大体これらの倍である1万km又は 1年くらいを目安に指示している。 私の場合は半年で5,000kmも走る事はなく毎回半年に1回ペースで交換し、 オイルエレメントも一緒に交換している。 オイル交換の際には事前にエンジンをかけてからしっかりと暖機運転しておき、 オイルに熱をかけて柔らかくしておく必要が有る。 暖機運転の目安としては水温計がなるべく上がった状態が良いが、通常走行状態の 水温まで暖機運転するには5〜10分以上はかかってしまう為に、交換直前にオイル 関係を買いに行ってきて帰ってくると丁度良いかもしれない。 またオイルをサラサラにするフラッシング剤等も販売されているが、エンジン内部の オイルまで完全に抜く事は不可能で、これらのフラッシング剤が毎回少しづつ残って しまう為にあまり使用しない方が良いかもしれない。 またオイルを抜く際に右上の図の様にカムカバーにあるオイル注入口のキャップを 取り外しておくと抜け易く、多少抜き取る時間が短縮できる様になる。 またこのオイル注入口キャップは完全に取り外すのではなく、取り外したキャップは 注入口をふさがない様に斜めに置いておき、砂ぼこりや異物がカムカバー内に入り 込まない様にしておく必要が有る。 次に車両をジャッキアップしてエンジン下部のオイルパンにあるドレンネジを 取り外すが、左図の様にレンチサイズ17を使用しドレンネジを緩めておく。 またドレンネジが左図の様に車両の後ろ側に向いており、ネジを緩める方向を 間違えて締め付けすぎない様に注意する必要が有る。 エンジン停止直後の作業では各部がまだ加熱しており、ネジを取り外す際には 左図のオイルパン右側に見える物がマフラーのパイピングで、この部分に触れない 様に十分注意して作業する必要が有る。 ドレンネジは最初緩める程度にしておき、右図の様に廃油用の受け皿を真下に 置いてからドレンネジを外すようにする。 この廃油受け皿は専用の物であれば間違い無いと思うが、何かで代用する際は 耐熱温度に注意する必要が有る。 これはエンジン停止直後のオイル温度は低くとも60度以上には達している為に、 耐熱性の無い容器を使用すると熱で歪んだりしてオイルがこぼれてしまう可能性が ある為に、十分に耐熱性のある物を用意しておく必要が有るだろう。 またオイルの量は軽自動車で約3リットル前後で、普通車では4リットル前後の オイルが出てくる為に、廃油受け皿は5リットル以上の容器が望ましい。 廃油受け皿の置く位置は、ドレンネジよりオイルが飛び出す方向に長手方向に 設置し、更にオイルが飛び出す方向に多くの容器がかかるように設置しドレンネジの 真下からオイルが飛び足す方向と反対側の比率が3:1の割合位に置いておく。 この割合は一概に言えないが、オイルの飛び出す側と反対の方にドレンネジを 取り外す時の染み出すオイルと、左図の様にオイルがある程度抜けてしまい残りの オイルがたれ出した場合にドレンネジ部分から逆に手前の方に回り込んでくる 為である。 場合によっては最初にオイルを抜き始めた時点で容器をオイルの飛び出す方に 片寄らせておき、徐々にオイルの量が少なくなったら容器を手前の方に少しづつ オイルの吹き出し量に合わせて移動する方が良い場合も有る為に、オイルが左図の 様に細くなるまで見ていた方が良い。 この状態になってからしばらく放置しておき、なるべく古いオイルを抜く様にし エンジン停止直後に抜いている為にオイルが各部から落ちきっていない部分も有り 多少時間がかかる。 この時間を利用しペンキなどの塗装用ハケ等を利用し、エンジンルーム内部の ホコリ等を掃除し用意したボロ切れ等で拭き取り、半年に1度位はキレイにして おく様にする。 ◆古いオイルエレメントの取り外し スズキの軽自動車の場合では、フロントバンパーに取り付けてあるナンバープレートが 運転席側寄りに取り付けてある。 単に見た目で横にずらしてあるのかと思えば、オイルエレメントが取り外せる 様にナンバーをずらしてある様である。 その為にオイルエレメントを取り外す場合には、右図の様にナンバープレートを 取り付けているボルト2個を取り外すが、プラスドライバーのサイズが普段良く 使用するサイズよりも1サイズ大きい物が必要な為に、事前にサイズの大きな プラスドライバーを用意する必要が有る。 ここの取り付けボルトはマイナスドライバーも使用できるようになっているが、 マイナスドライバーの場合も大きなサイズが必要な為に、小さなサイズのドライバーで 脱着しているとボルトの頭が破損してしまう為に、必ずサイズの合ったドライバーで 取り外すようにする。 ナンバープレートはこの2本のボルトだけで取り付けてある為に、必ずボルトを 取り外す前には片手でしっかりとナンバープレートを押さえておく必要が有る。 ナンバープレートが外れると左図の様にオイルエレメントが取り外せる様に 大きな穴が開いているのがわかる。 ここから オイルエレメントレンチ を入れてオイルエレメントの頭にセットする。 図のオイルエレメントレンチはスズキ純正品であるが、この様に奥の方に深い 位置のエレメントを取り外す工具でないと取り外せない為に、ホームセンターや カーショップ等で探せない場合は、スズキ部品販売かディーラーにお願いすれば 取り寄せてもらえる。 純正品でも¥1,500くらいな為に1つ用意しておくと便利で、スズキの場合は 660ccのエンジンに関しては全てに使用できるようである。 オイルエレメントにセットしたオイルエレメントレンチにオイルパンのドレン ネジと同サイズの17のソケットを長めのエクステンションバーを使用して右図の 様にソケットレンチを使用してオイルエレメントを緩める様にするが、オイル エレメントはここで一気に取り外すと、エレメント内にあるオイルが勢いよく 飛び出してしまい、フロントバンパー内下部の板金などに吹き出して汚れてしまう 為に、緩めるだけにしてレンチのハンドルを取り外すようにする。 このオイルエレメントを緩める場合には、右図の様にオイルエレメント下部に 廃油受け皿を手前に引き出しておく必要が有る。 この際にドレンネジから出ているオイルが、廃油受け皿にうまく入らなくなる 場合は、別の容器を準備するかドレンネジから出てくるオイルがある程度抜けた のを確認したらドレンネジを先に取りつけて、オイルが床に落ちて汚れない様にする。 あとは左図の様にしてソケットレンチのエクステンションバーを手でゆっくり回して、 オイルエレメントの隙間から出てくるオイルをなるべく少ない様にすれば、バンパー 下部に当たる事は無いので、あわてないで少しづつ回しオイルが出てきたら手を 止めて、オイルが少なくなったらまた回しゆっくりと作業を繰り返す。 ある程度オイルが出てこなくなったら、今度はソケットレンチのエクステンション バーを取り外し直に手でオイルエレメントを少しづつ回し、オイルエレメントが 取り外れる時に取り付け面が下に向くとオイルがタレる為に、オイルエレメントの 頭が下に向く様に心がけて回す様にする。 この際に直にオイルエレメントを手で回す際に、熱くて持てない場合は軍手等を 事前に準備して使用する様にする。 オイルエレメントが取り外れたら、あくまでも取り付け面を上にしたままで 右図の様に取り出す様にする。 取り出したオイルエレメントには、フィルター部分にオイルが浸透している為に しばらく下向きにしてオイルを抜いてから棄てる様にする。 オイルエレメントは有償でもガソリンスタンドやカーショップ等やディーラに 引き取ってもらえるかどうか相談してみると良い。 カーショップ等ではそこで買ったオイルに関しては、廃油を無料で引き取って くれる所も有る為に、廃油処理業者が出入りしているのであれば優良で処理して もらえると思う。 メインに戻る 車両関係に戻る セルボモードメニューに戻る オイル交換メニューに戻る |