フロントから調べてみる ◆ハブベアリング構成が違う!? そこで早速フロントアクスル関係を調べてみると、右図の様にセルボモ ードではハブ軸の前後を2つのベアリングで固定されている事がわかり、 スズキ自販の整備の方で以前PCD変換をやった人から話を聞いてもらっ たところハブとブレーキロータだけでできるとの回答あった。 この事からたぶんアルトワークスのハブがそのまま使えるものと、HA 21を調べた所ではセルボモードと同じ2ベアリング構成だったが、どの タイプのワークスからPCD100になったのか不明だった為に、次のモ デルであるHA22を調べてみた。 すると、HA22からは右図の様にハブベアリングが1つしかなくなっ ており、明らかに構造が変わっていることからHA22以降がPCD10 0なのではないかと言う結論を出した。 しかし、これではハブの軸を受ける方法が違う為にハブだけ交換すると 言う訳には行かず、ナックル自体も交換しなければならない事になってし まうだろう。 更に大きな問題としてはセルボモードSR−Fourの実車を見ると、 ナックルには左図の左上側に見えるホイールセンサーが付いており、これ によりパワステや車速センサーとしてり信号が利用されている。 ところがHA22のナックルにはこれらのセンサーが取り付けられる取 付穴が無く、全く違う方法でホイールセンサーを取り付けてある様である 。 それだけでなくホイールセンサーの部品番号まで違っている為に、もし かすると配線用のコネクターが違ったり信号自体も異なる可能性がある為 に、これらの情報を得るか実際にセンサーだけ購入して実験するしか方法 が無い様である。 ◆色々と考えてると・・・ フロントハブのベアリング構成が違うとなると色々と不安が出てくる。 たとえばドライブシャフトの問題で、ハブの裏側には防塵シールが取り 付けられており、この部分まである程度ドライブシャフトがピッタリと納 まる必要がある。 HA22のハブベアリングはどちらかと言うとホイール側に取り付けて ある為に、もしかしたらCN系のドライブシャフトよりも長いかも知れな い。 そうすると当然ドライブシャフトの交換も必要となるが、価格を調べる とこれがまた高価で1本5万円前後となっているが、これがこのままミッ ション側と合うかどうかも全く保証が無い。 ナックル自体もCN系の車体やステアリング用のボールジョイント部分 が合うのかどうか、これらは取り付け部分だけでなく全体の長さ位置関係 までもが不安になってくる。 ◆色々な所から情報収集する 更にホームページを色々な名称で検索してみるがそれらしいホームペー ジが見つからず、某パーツメーカーの掲示板に書き込みを行うにも詳細な 回答は得られなかった。 スズキ自販関係にも聞いてみたが、知っていそうな整備の人が転勤や辞 めて行ったりですぐに情報が得られず、以前聞いた『ハブとブレーキロー タだけ』と言う情報しか得られなかった。 オークションに出ていたHA21のブレーキ&ロータ付きフロントアク スルが出でいた為に、ここにホイールセンサーの件を質問してみると『そ れは何の話ですか?』と全くわからない様子であった。 そんな時期に偶然にも同県のワークス乗りで、以前はセルボモードの4 WDターボを2WDの4輪ディスク仕様にしPCDも100にしている人 を見つけて色々と質問してみた。 ◆詳細な情報を得てある程度確信する! メールでの質問に対して思ったより返信が早く、早速読んでみると変更 した際の詳細な説明があり、CN32Sからの変更方法も書いてあったが 今までHA21SはPCD114.3だと思っていたがどうやらPCD1 00のようであった。 その他に疑問点を何点か聞いてみたが、実際の作業は業者にお願いした らしくオークションでHA21S用のフロントとリアのアクスル毎全てを 購入して組み替えてもらったとの事であった。 問題はナックルをCNとHAのどちらにすれば良いのかで、これまた偶 然にもオークションに出ていたHA21S用の左右フロントが6千円で出 ていた為に購入して確認してみた。 その購入したものの一部が右図で、やはりホイールセンサーはどこにも 取り付けられずこれだけではわからず、ブレーキキャリパの違いはブレー キホースの取り付け方向が違うだけとわかり少しずつ問題が解決して行っ た。 そして最も重要な事は【PCD100=シングルベアリング】と思って いたが、今回中古で購入したHA21S用のフロント部分を分解して見る と、左図の様にハブ側にベアリングが付いている他に右図の様にナックル にもベアリングが付いている事がわかる。 そしてその間にはスペーサが付いており、これらの構造は114.3の セルボモード用の整備書に書いてある事と全く同じである。 もしかしたら中古で売ってくれた人が間違って発送している可能性もあ るとまだこれだけでは信じられないが、実際PCD100のハブなのにベ アリングが2個受けになっている現物が目の前にあるのは事実で、これが 本当であればハブベアリングが2個受け構成でPCD114.3と100 の2つが存在する事になる。 もしこれらが本当だとすると確かにハブとブレーキロータだけの交換で 実現できる可能性があるという事になり、ここまで条件がそろえばあとは 実際にアルトワークスの部品を年代別に全て部品を洗い出して比較するし かないだろう。 メインに戻る 車両関係に戻る セルボモードメニューに戻る オーバーホールメニューに戻る 第三段メニューに戻る 実現性メニューに戻る |